人気のヴィンテージコールマンランタン「200A」と現行品との違いを大解剖!
ヴィンテージランタンの火付け役として知られるコールマンのガソリンランタン「200A」。’50〜’80年代にわたって販売された銘品は、時代を超えても多くのキャンパーに愛され続けている。現行品のガソリンランタン「286A」との違いはどこにあるのか? 双方を見比べてチェックしてみよう。
2022年春夏にリニューアルするワンマントルランタン「286A」。燃料バルブやデカールなどのディテールは「200A」を参考にしている。1万7800円。
本国アメリカで 製造され、長年にわたりガソリンランタン好きの日本のキャンパーに愛され続ける「200A」。
グローブの形状
両者でもっとも印象が異なる部分。200Aは丸みを帯びたデザインで、現在では#550という型番で販売。対して286Aは直線的な円筒形状をしており、#2という型番で販売されている。ちなみに、現在販売されているグロ ーブはすべて中国製。
ベンチレーターの形状とペイルの取り付け口
200Aのベンチレーターは段差のついた高さのある形状をしており 、空気孔は広く設計されている。対して286Aは平たい形状で 、空気孔はやや小さめ。
ペイルについては 、200Aはフレームに差し込むため位置を見つけるのが大変。
骨組みの有無
200Aはフレームがついており、ベンチレーターを支えることに加え、ペイルを差し込んで安定して運べるようになっている。対して286Aはこれがなく、ジェネレーターのみ。ちなみに286Aは下にヒートシールドがあるが200Aはない。
チップ クリーナーの有無
200Aには燃料バルブの裏にチップクリーナーがあり、上に回すことでジェネレーター内に入ったゴミを取り除ける。286Aにはこれがないが、燃料バルブにクリーニン グ機能が備わったため役割を終えた。
デカールのデザイン
200Aの存在感を際立たせるデザイン。年代によって微妙に変化していった。286Aは多少デザインが異なっても、これで年代判別はしにくい。ちなみに2022年発売の286Aはブランド名のデカールに変更。
写真:千葉沙恵子
文:小川迪裕
出典:GARVY2022年4月号