ギア倉庫を手に入れよう③1畳トランクルームレンタル
キャンプギアの収納問題を解決するギア倉庫=トランクルーム。第3弾は屋内型1畳コンテナの実例だ。
自宅4階までの往復が辛くなり、1畳トランクルームを契約
「時々野外料理の撮影を手伝っていて、グリルやダッチオーブン、大型シェルターなど、ギアだけでも自宅のある4階から駐車場へ2~3往復。さらに要冷蔵の食材を2往復するわけで、だんだん階段が厳しくなってきました。食材を除けばファミキャンの道具量と変わらないと思いますが、いつもソロなのでツラく感じるんですよ」と言うのはうたひろさん。
うたひろさん
ソロキャンプ歴35年。飾り気のない小さめの道具ばかり使っているが、野外料理撮影を手伝うこともあり大物ギアが増加。階段利用に閉口してトランクルームを契約することにした。
契約しているのは約1畳の屋内型トランクルームだ。防災アイテムとして活用できる寝袋やマット、バーナー類は自宅に置いて備え、それ以外をこちらで保管している。
使わなくなったカラーボックスやラックを両側に並べ、右側に焚き火関連のギアを、左側に食器やテントなどをまとめている。ラックの奥には隙間があるのでポールや収束型ファニチャーを立てて押し込む。
「唯一の不満は、一番奥の区分なのでエアコンの効きがやや悪いこと。空気の循環が滞りやすいかもしれないので湿気がたまらないよう引き出しを開き、ラック類は壁から少し離しています。とはいえトランクルーム専用のビルなので区分から駐車場までデコボコがなく移動がスムーズ。労力は半分以下、自宅も広くなりました」
①段差を利用して軽いギアを天井へ
天井付近にわずかな段差があるので、ここに軽くて長いギアを保管。シート類は空気の循環を妨げるかもしれないので、フックを使ってロープ類を吊してもいいかも。
②カート利用で手前にも道具を置く
通路用の空きスペースがもったいないので、安いカートに小物を入れたボックスを載せて収納。そのまま駐車場に持っていけるのも便利。
③おおよその用途ごとに仕分け
明確にココには何をという分類はしていないが、焚き火まわりのモノ、調理用具、ライト類、幕関係などざっくりとした用途ごとに棚やボックスに収納。必要なギアをボックスや袋に入れて持ち出す。
【満足度&アドバイス】
・自宅が広くなった ★★☆☆☆
・自宅が汚れなくなった ★★☆☆☆
・キャンプ準備が楽になった ★★★★★
屋内型は内見時に出入り口やエレベーターの形状を確認して。微妙な段差や傾斜などカートを動かしづらい場合があります。
〈うたひろ流トランクルームの選び方〉
■空調&エレベーター完備
屋内型=エレベーター完備というわけではない。2階以上で階段のみもあるので注意が必要だ。エアコンでの完璧な湿度調節は難しいが気温が一定だし、暑い日でも落ち着いて作業できる。
■駐車場+自動ドアがとにかく便利
トランクルームの出入り口は自動ドア。開き戸では出し入れの際に閉まるといちいち解錠しないといけないが、自動ドアなら扉を押さえる必要がない。併設駐車場への行き来もスムーズだ。
■セキュリティが万全
警備会社と契約しているサービスがほとんど。盗難防止はもちろん、ひとりで作業しているときに不審な点があるとすぐに駆けつけてくれる。基本的にフロアは無人なので、これは安心。
TEXT/大森弘恵
PHOTO/中里慎一郎、上樂博之
出典:ガルヴィ2022年6月号