ギア倉庫を手に入れよう④宅配型倉庫
キャンプギアの収納問題を解決するギア倉庫=トランクルーム。第4弾は宅配型倉庫を取り上げる。
編集部がお試し! ソロキャンギアを宅配型に預けてみた
GARVY編集部は話題の宅配型トランクルームにソロキャンギアを預けて、その使い勝手を体験してみた。
試したのはサマリーポケットの「スタンダードプラン」。空調完備の倉庫で一括管理しており、出し入れは宅配便にまかせることで月額利用料がリーズナブル。
専用ボックスを取り寄せ、ギアを詰め込んだら宅配業者に依頼して倉庫に運び、保管する。あっけないほど簡単だ。では、手順をじっくり見ていこう。
①事前に専用ボックスを会員登録
サマリーポケットのトップページから「ログイン」→「ボックスを取り寄せる」→「無料で登録」の指示に従って会員登録。
②専用ボックスが到着
指定したサイズの専用ボックスが自宅に到着。レギュラーボックスやラージボックスなど複数サイズがあるので、事前にどれくらいの容量が必要かざっくり計算しよう。総重量20kg以下、ラージボックスなら25kgまでなら何点でも入れておける。
③キャンプ道具を箱詰め
レギュラーボックスにソロキャンギアを詰めていく。ファミキャンにも使う寝袋とマット、燃料が残っているかもしれない火器を除き、だいたいのギアがレギュラーボックスの中に収まった。
④宅配業者に預ける
準備ができたらアプリやウェブで管理画面にログインし、集荷を依頼。送り状の準備をしなくても、専用ボックスの宅配業者が送り状を持参してくれるので手間がかからない。
⑤預けた荷物をスマホで管理
スタンダードプランでは写真を撮ってくれるので、どんなギアを入れたか確認しやすい。袋入りのものは管理画面のメモに自分で記載しておこう。取り出しは1点からでもOKだ。
体験してみての感想
箱に何を入れたのか忘れてしまいそうで不安だったが、スタンダードプランでは先方が写真を撮ってくれ、それをウェブ上で管理できるのも安心だ。
自宅での集荷・受け取りが基本なのだが、別の場所を指定できるのもイイ。キャンプ場が了承すれば現地で受け取り、撤収後は配送会社に持ち込み発送するという身軽ソロキャンができるのだから。
荷物の出し入れごとに送料がかかるが、月二度であれば1箱3000円以内。保管料を足しても月額4000円に満たない。悪天続きの月や仕事の繁忙期でキャンプに行けないなら保管料のみで済む。
【満足度&アドバイス】
・自宅が広くなった ★★★☆☆
・自宅が汚れなくなった ★★★☆☆
・キャンプ準備が楽になった ★★★☆☆
宅配型は重量や大きさ、取り出すときに料金がかかるので、大型テントというよりは小物やウエアを保管するのにいいのでは。
実証実験!? 段ボールにどれだけ入る?
サマリーポケットのラージボックスとレギュラーボックスにどれだけのギアが入るか試してみたので、宅配型がいいか、それとも屋外型や屋内型がいいか、そしてどれくらいの大きさのトランクルームが必要かイメージしてみよう。
ラージボックス(160サイズ)
奥行き45cm×幅68cm×高さ37cm
1畳:約40箱/2畳:約80箱/3畳:約120箱
[中に入るギア]
4人用ワンポールテント、タープ、ジャグ、焚き火台、焚き火台用テーブル、クッカー、ケトル、タンブラー、シェラカップ、フィールドラック。ファミキャン用の大型テントまでは収まらないのが惜しい。ツーバーナーやランタンも入るが火器の預け入れは不可。
レギュラーボックス(120サイズ)
奥行き37cm×幅43cm×高さ33cm
1畳:約20箱/2畳:約40箱/3畳:約60箱
[中に入るギア]
タープ、ハンモック、シート、チェア、ミニテーブル2台、焚き火台、焚き火関連ギア、斧、シェラカップとメスティン、ミニ鉄板、ジャグ、コーヒーバネットなど。ソロキャン用ギアであればあらかた収納できる。
※サマリーポケットに預けられるもの、預けられないものについては、公式サイトをご確認ください。
TEXT/大森弘恵
PHOTO/中里慎一郎、上樂博之
出典:ガルヴィ2022年6月号