キャンプ初心者必見! テント設営のコツを知る 〜ドームテント編〜
どんなに高機能なテントであっても、基本を押さえて設営しないと、蒸れるし、風に弱くて雨漏りすらしてしまう。設営のコツを知ることで、美しく、本来の機能を発揮する!
今回はアウトドアショップ「sotosotodays」店長の野毛陽平さんと共に、まずドームテントの設営を見ていこう。
Advisor:野毛陽平さん
神奈川県小田原市のアウトドアショップ「sotosotodays」店長。sotosotodaysは幅広い品ぞろえを誇り、その人にあった本当に使いやすいモノとは何か、いっしょに考えてくれると評判。野毛さんほかスタッフに相談に訪れるファンは多い。
①設営したい場所にインナーを広げる
テントを建てたい場所にインナーテントを広げる。入り口の向きもこの時点で決めておこう。インナーテントの前後がわからない場合は、ロゴがあるほうが前であることが多い。
【野毛さんからのヒント】
一辺をペグで固定すると飛ばされません。少しでも風が吹いていると、広げたインナーテントがめくれて設営に手間取ってしまいます。風上側を一辺、付属のペグで地面に仮止めしておきましょう。
②ポールを分類する
初めてテントを建てるときに混乱するのが、どのポールがどんな役割をもっているのかがわからないこと。あらかじめ長さ、太さ、色を頼りに分類してから説明書を見れば、判断しやすい。
③メインポールを建てる
通常、袋状のスリーブにメインポールを通すか、メインポールにインナーテントのフックを引っかける。両端はグロメット(鳩目)かクリップに差し込むのが一般的だ。ポールを立ち上げるときは生地をたぐりよせるとスムーズ。
フックは上からかけていく。インナーテントのフックは、ポールの中心部分から下に向かってかけていくと生地が突っ張ることがない。
④その他のポールを組み立てる
2人で力を合わせてメインポールを立ち上げたら、インナーテントに前後バイザーポールを取り付ける。リッジポールはフライシートの上部に取り付けておく。
⑤フライシートをかける
フライシートの前後を確認し、インナーテントの上にかける。ファミリーテントは背が高いので、ふたりで作業すると効率がいい。
【野毛さんからのヒント】
フライシート一面分を固定。裾をバックルやフックでとめておき、裏側にあるベルクロもとめておきます。あとはふたりでフライシートの端を持ってかぶせれば、少しくらい風にあおられてもスムーズにかけられますよ。
⑥ベルクロをすべて装着する
フライシートの裏側にあるベルクロやひもでポールに固定していく。面倒でもこれを怠ると、突然の風や雨に対応できないことがあるので忘れずに。
⑦本体、フライシート、張り綱をペグで固定
テントの位置を決定したら、インナーテントをペグで固定。フロアにシワができていないことを確認してからフライシートをペグダウン。インナーもフライも一辺をピンと張って固定したら、次に反対の辺……という具合に仕上げていく。
【野毛さんからのヒント】
中心から伸びるようにペグと張り綱を伸ばそう。四隅以外は、テントの中心とペグや張り綱を結ぶ直線をイメージ。この直線上に張り綱とペグがあれば、バランスよく、嫌なシワができにくい。
⑧巻き上げるときは内巻きに
パネルは内巻きにすると雨やつゆがたまりにくい。外巻きのほうが巻きやすいので、最後の2巻きだけを内向きに巻いてもいい。パネル両端をたたんでから巻くと、巻き上がりが美しい。
今回ご協力頂いた野毛陽平さんのアウトドアショップはこちら。
sotosotodays
神奈川県小田原市扇町2-32-6
℡.0465-40-4410
https://sotosotodays.com
PHOTO/猪俣慎吾
TEXT/大森弘恵
協力/sotosotodays、ヤマケン
出典:ガルヴィ2022年6月号