その使い方合っていますか? 就寝アイテムの選び方&使い方 コット&マット編
寝袋とコット&マットは、キャンプ場で一日中遊んで疲れた体を癒やすという大切な役割をもっている。その基本的な選び方と使い方をいま一度おさらいしたい。
今回は、アウトドアショップ「sotosotodays」店長の野毛陽平さんと共に、、コット&マットを見ていこう。
Advisor:野毛陽平さん
神奈川県小田原市のアウトドアショップ「sotosotodays」店長。sotosotodaysは幅広い品ぞろえを誇り、その人にあった本当に使いやすいモノとは何か、いっしょに考えてくれると評判。野毛さんほかスタッフに相談に訪れるファンは多い。
寝心地を左右するコット&マット
基本は、テントのフロアを敷き詰めるテントマット、その上にひとり用のスリーピングマットを人数分敷くダブル使い。寒い時期はマットをさらに重ねるか、コットと併用すれば保温性が高まる。
「コットワンを使っていますが、もっぱらコットレッグを取り付けてハイタイプにしています。下に荷物を収納できるので、小物の多い家族キャンプでもテント内がスッキリ」(野毛さん)
まさにシンプル! クローズドセルマットレス
広げるだけですぐに使えるクローズドセルマットレスの超定番モデル。決して厚手ではないが、アルミ蒸着で薄くても体温を反射して暖かい。点で支えるので柔らかめの寝心地。
使うときに広げるだけ、収納はたたむだけ。少しくらい破れたとしても眠ることはできるので、登山中に地面に敷いても大丈夫。
■収納性 あまり小さくならない
■断熱性 厚いほど断熱性あり
■トラブル 破れてもなんとか使える
■寝心地 デコボコ付きは柔らかい
冷えも暑さも気にならないコット
「組み立てには力が必要」というコットの常識を覆した画期的なフレーム構造。ローコットなので小さめのテントにも無理なく入る。別売で高さを変えるコットレッグも。
生地にフレームを通して、脚を取り付ける。コットワンは脚の向きに気をつけ、最初に中央の脚を取り付けるとバランスがいい。レバーを押し込むだけでよく、力の弱い人も組み立て・撤収が簡単。
■収納性 マットよりはかさばる
■断熱性 マットと組み合わせれば最高!
■トラブル 耐久性は高い
■寝心地 少し硬め
【野毛さんからのヒント】
ローコット全般にいえることだが、短辺側の端っこに座るとバランスを崩しやすい。とくに小さい子は自分でよじ登ろうとしてコットが動き、びっくりする。注意して。
好みの硬さに調整できるインフレーターマット
内側にポリウレタンフォームが入っていて、その復元しようとする力を利用する自動膨張式マットレス。厚さは10cmで保温力よし。逆止弁付きバルブも扱いやすい。
インフレーターマットやエアーマットは空気を注入しないと眠れない。ポンプ付きの収納袋があれば、息を吹き入れなくても楽に空気が入る。空気の量によって寝心地を調整しよう。
たたむときはバルブを開け、端から握るように小さく巻き、手で握れなくなったら膝で押さえて巻き進む。最後まで巻いたらバルブを閉め、もう一度最初から空気を押し出しつつ巻くと、よりコンパクトにまとまる。
■収納性 かさばるけれども案外軽い
■断熱性 地面の冷えを感じにくい
■トラブル 破れると使えない
■寝心地 空気の入れ方で変化
今回ご協力頂いた野毛陽平さんのアウトドアショップはこちら。
sotosotodays
神奈川県小田原市扇町2-32-6
℡.0465-40-4410
https://sotosotodays.com
PHOTO/猪俣慎吾
TEXT/大森弘恵
協力/モンベル、sotosotodays
出典:ガルヴィ2022年6月号