モンベル広報に教えてもらった、コット&マット4つの活用ヒント
寝袋とコット&マットは、キャンプ場で一日中遊んで疲れた体を癒やすという大切な役割をもっている。その基本的な選び方と使い方をいま一度おさらいしたい。
今回は、モンベルの長井洋高さんに寝袋やコット&マットを活用するヒントを教えてもらおう。
Advisor:長井洋高さん
モンベル社員。キャンプにトレッキング、トレラン、雪山など一年中フィールドを駆けめぐる広報マン。
①寝袋を活用するヒント
「封筒型は布団のように使えるのでキャンプに最適。収納サイズが大きいけれどコストパフォーマンス良好です。一方のマミー型は保温力抜群。キャンプに慣れていない人は窮屈に思うかも知れませんが、なかにはモンベルのストレッチシステムのように大きく伸縮して窮屈に感じないものもありますよ」
「素材についてですが、ダウンは小さな綿量でも保温力が高く、冬用でもコンパクト性に優れています。ただし濡れに弱いので、雨や結露での濡れを防ぐシュラフカバーを併用するなど工夫が必要です。一方、化繊はかさばり、秋冬用はとても大きい。けれども速乾性があり、濡れても保温力を維持する頼もしさがあります」
さまざまなシーンで使うならマミー型
「保温性を確保しつつ、軽量・コンパクト収納を実現するマミー型は、キャンプはもちろん、持ち運ぶ道具に限りがある登山、キャンプツーリングなどさまざまなアクティビティに対応します」
ファスナーをつなげてダブルサイズに
「L字型のファスナーを開いて大きく広げられる封筒型。同一モデルならファスナーでつなげて倍の大きさになるので、親子3〜4名が潜り込むこともできます」
真夏でも軽いダウンウエアを用意しよう
「暖かさへの感覚は人それぞれ。冷えが心配なら夏でもインナーシーツやダウンウエアを用意して。足下に余裕があると寒く感じるので、内側にたぐり寄せれば中綿密度が増えます。ダウンウエアを詰めてもいいですよ」
②コット&マットを活用するヒント
「どんなに中綿がたっぷりで分厚く、保温力の高い寝袋であっても、背中は体重で中綿が潰れます。これでは体温がどんどん逃げてしまいます。寝袋を重視しがちですが、暖かく眠るためにはマットこそが快眠に欠かせないアイテムなんです」
寝心地を決めるのはマット
「マットで地面からの冷気を遮断しないと、せっかくの体熱がどんどん奪われ、冷えてしまいます。寝袋の機能を存分に発揮するためにも、スリーピングマットを使ってください」
長井さんからのアドバイスをぜひ活用して、夏でも冬でも快適に眠れるキャンプを過ごして頂きたい。
PHOTO/猪俣慎吾
TEXT/大森弘恵
協力/モンベル、sotosotodays
出典:ガルヴィ2022年6月号