マントル? 空焼き? 燃焼系ランタンを使う前の準備とは?
キャンプの夜に光を与えてくれるランタン。一番の不安はマントルの空焼き。基本的にどのランタンも同じなので、これさえ覚えておけばどんなランタンも使える!
ホワイトガソリンやガスを使うランタンの大半は、マントルという発光体を灰状にしてマントル内にガスをため、それを燃焼させることでただの炎よりも明るく輝く。発光に必要なものは灰状態のマントルであり、灰状にする「空焼き」とは発光に不要な物質を燃やすというプロセス。
そのあたりを踏まえながら、今回はガソリンランタンの使い方を見ていこう。
①燃料の準備をしておく
マントルを灰状にすると振動で壊れやすくなるので、最初に燃料の準備を。燃料缶は注ぎ口を上にして、タンク8分目まで燃料を注ごう。
②ガソリンランタンはポンピング
ガソリンツーバーナーと同じ要領で、ノブの穴を押さえながら奥までしっかり押し込む。ノブが硬くて動かせなくなるまでポンピングを繰り返す。
③マントルを取り付ける
純正のマントルを用意。ひもをパイプの溝に沿わせて結ぶ。余ったひもはハサミで短く切っておこう。緑のラインを参考に水平を確認し、マントルが斜めに取り付けられていたり、ねじれていたら修正。
④ライターの炎を近づける
風が吹いていないことを確認したら、マッチやライター(できればターボではないもの)の火をマントルの下に近づけ、全体が白くなるまで燃やす。手前側だけでなく、裏側もまんべんなく燃やす。
⑤灰になったら燃料バルブを開ける
マントルの上まで白くなったら、最後に燃料バルブを開く。燃料バルブを開くことでマントル内にガスが入り、マントルがきれいに丸くなって壊れにくくなる。
⑥グローブを取り付ける
一度発光させたら、グローブを取り付けて準備完了。ワンマントルランタンは自動点火装置がないので、下部の穴からライターを差し込み、火をつけてから燃料バルブを開ける。
マントルがきれいに丸く灰状になれば効率よく発光し、シワがよると光に偏りが生じてしまう。また、衝撃でマントルが割れても発光はするが、割れた部分からガスが噴き出すので気づかず使い続けるとランタンにダメージを与えることも。マントルの割れに気づいたら、面倒がらずに取り替えよう。
PHOTO/猪俣慎吾
TEXT/大森弘恵
協力/sotosotodays
出典:ガルヴィ2022年6月号