周りに迷惑をかけない、焚き火の撤収時に気を付ける4つのポイント
万が一にも、焚き火による火災や事故を起こさないために、しっかりとマナーやルールを把握しておくことが必要です。
焚き火のルールは、基本的にキャンプ場のルールが最優先。直火の可・不可、焚き火の終了時間、焚き火後の灰の処理など、キャンプ場にチェックインする際に、きちんと確認しておきましょう。そのうえでさまざまな配慮をして、安心・安全に焚き火を楽しむようにしましょう。
消火を確認して寝ること
焚き火が終わったら、火が完全に消えているかどうかを確認して、灰や焼け残った薪などを処理しましょう。決して火がついたまま、寝てしまわないこと。
就寝するまでに焚き火を終えるのも、テクニックのひとつ。就寝間際に、燃え尽きるまで時間がかかる太い薪や広葉樹の薪を燃やし始めないこと。燃えるのが早い針葉樹の薪か、区別がつかなれば細い薪を使って楽しむようにしましょう。
薪を燃やしきって灰にする
焚き火は、薪を完全に燃やしきって灰にするのが基本です。しかし、就寝時間やチェックアウト時間が迫っていて、完全燃焼させる時間がないこともある。そんなときは、薪を1本ずつバケツの水に浸けるか、火消しツボに入れて消火しましょう。
火消しツボを使う場合、薪を消火できても、火消しツボ自体が高温になる。冷めて持ち運べるようになるまで、時間がかかることも考慮しておきたいですね。
直火をしたら跡を残さない
直火OKのキャンプ場は少なくなってはいるが、まだ楽しめるキャンプ場もあります。そんなキャンプ場で直火を楽しんだら、焚き火の痕跡が残らないように、きちんと原状復帰しましょう。
灰や焼け残った薪を取りのぞき、カマドに使った石は、焦げた面を下にして置いておきます。焼け跡には砂や土をかけてならす。こうしておけば、次に訪れるキャンパーも気持ちよくキャンプを楽しめます。
キャンプ場の指示どおりに処理
焚き火のルールやマナーは、ここに紹介したとおり、さまざまある。けれど、一番優先したいのは、キャンプ場のルールです。灰や焼け残った薪は「灰捨て場に捨てる」「持ち帰る」など、キャンプ場によって処理の仕方が異なります。チェックイン時に必ずキャンプ場のルールを確認し、指示どおりに処理すること。
同様に、あらかじめ灰捨て場の位置を確認しておくことも忘れずに。
TEXT/牛島義之
ILLUST/岡本倫幸
出典:ガルヴィ2021年12月号