長年愛される名品ばかり! ロゴス、スノーピーク、ユニフレームの名作焚き火台!その魅力とは?
直火禁止のキャンプ場が増えた今、焚き火には焚き火台がマストアイテムなわけだが、いったい、いつ頃登場し、どんなふうに進化していったのだろう? 今回はまず90年代のトレンドを見てみよう。
写真下の商品名に★印がついているものは現行モデルあり。
〈1990年代初頭〉
オートキャンプブーム到来
週末になると、家族とともにドームテントとBBQグリルを積んだ4WDがキャンプ場を目指していた。河原でキャンプをする家族も。
ゴミ放置と焚き火跡が問題に
河原に放置されたゴミや焚き火跡、キャンプ場のそばの商店にゴミが捨てられるなど、キャンパーのモラルが問われるように。阪神淡路大震災で防災として一時見直されるものの、ブームは沈静化。
【この時期のトレンド】
バーベキューコンロが主流。一部に一斗缶のような焚き火もできるコンロが販売されていた。
〈1995年〉
ロゴス「ロータスファイアベース」発売開始
大三商事(現ロゴスコーポレーション)より、直火禁止の場所で焚き火料理をするためのアイテムが発売。蒸し器に似た構造で、2000年代に入っても販売されるロングセラー商品となった。
【この時期のトレンド】
老舗キャンプメーカー各社が直火禁止に対応しはじめる。
〈1996年〉
スノーピーク「焚火台」登場
ワンタッチで開き、地面と十分な距離を確保した「焚火台」が誕生。焚き火料理のためではなく、ダメージを残さず焚き火を楽しむための道具だったのが新鮮。今も売れ続けるロングセラーだ。
ユニフレーム「ファイアスタンド」がデビュー
ユニフレームがメッシュ火床を採用し、クルッと丸めて持ち運べる焚き火台が誕生。バイクや自転車で旅をするキャンパーに不動の人気を博した。現在も限定商品として一部店舗で販売されている。
〈1997年〉
ユニフレーム「ネイチャーストーブ」が焚き火遊びを提案
ティッシュ1枚で松ぼっくりや枯れ枝を燃やし、湯沸かしができる道具として話題に。エコロジカルなストーブではあるが、小さな焚き火ができるオモチャとして愛された。
〈1998年〉
ユニフレーム「ファイアグリル」発売スタート
軽くてよく燃え、焼き網付き。ダッチオーブンを載せられるタフさをあわせもつ。5000円(当時)というコスパのよさがキャンパーの心をつかみ、話題沸騰。
【この時期のトレンド】
榮製機より小さめの箱型焚き火台「J-FIELD 焚火グリル」が誕生。
2000年代以降は次回の記事にて。
出典/ガルヴィ2021年6月号