モンベルのシュラフを徹底研究! 初めてマミー型を使うならダウンハガー650 #3
夏の高地から冬の低山キャンプまで一年中使えるモンベル#3スリーピングバッグ。各モデルを徹底研究していこう。今回は「ダウンハガー650 #3」をご紹介!
初めてのマミー型ダウンに最適なモデル
ダウンハガー650 #3
■対応身長 ~183cm
■快適温度 3℃
■使用可能温度 -2℃
■収納サイズ φ15×30cm
■重量 720g(スタッフバッグ含む)
ストレッチ性能チェック
伸縮率124%の「スーパースパイラルストレッチシステム」を装備。シームレス ダウンハガー800 #3に比べると膝あたりがきつく感じたが、就寝時のストレッチ性は問題なし。
※モデル身長165cm
生地チェック
30デニールのスーパーマルチ・ポリエステル・タフタにはっ水加工を施した生地を使用。ストレッチシステムを備えているので、生地の表面には少しシワ感がある。
ファスナーまわりチェック
中で動いても勝手に開いてしまわないオートマチックロック・ジッパーを採用。ファスナーに沿って、嚙み込みや冷気の侵入を防ぐ中綿入りフラップも装備されている。
使用中綿は650FPダウン
一般的なダウンよりも良質な650フィルパワーのダウンを中綿に採用。軽量でコンパクトに収納でき、暖かい空気をしっかりと溜める。
フードから冷気の侵入を防ぐ
フードを頭にフィットさせるためのフードアジャスターを装備。これを締めることで、顔まわりから冷気が侵入することを防ぐ。
ファスナーエンドに三角マチを装備
ファスナーエンドに、三角形のマチ「トライアングルガセット」を装備。間違って大きく開いても、生地が裂けることを防いでくれる。
詳細な解説
モンベルのほとんどのマミー型スリーピングバッグに採用されている“伸びる機構”「スーパースパイラルストレッチシステム」をこのモデルも搭載。「シームレス ダウンハガー800#3」の伸縮率135%には及ばないものの、伸縮率124%を実現している。
生地が伸縮するのは、生地本来の伸縮性を最大限に引き出すため、繊維を斜め(バイアス状)に配置しているから。さらにステッチに糸ゴムを使用することで、よりストレッチ性を高めている。これによって、寝ていても窮屈感がなく、無理なく寝返りをうつこともできる。マミー型に慣れていないキャンパーでも、違和感なく快眠することができそうだ。
中綿には650フィルパワーの良質ダウンを採用。内部に隔壁を設けて、ダウンの片寄りと縫い目からの放熱を防ぐ「ボックス構造」で封入しているので、保温性に優れている。
ダウンモデルならではの軽くてフカフカな寝心地のよさとコンパクトになる収納性、そしてコストパフォーマンスのよさを実感できる「ダウンハガー650#3」。初めてマミー型ダウンを使う人に最適のモデルだ。
【問】モンベル
https://www.montbell.jp/
PHOTO/佐藤弘樹
TEXT/牛島義之
THANKS/PICA富士吉田 https://www.pica-resort.jp/yoshida/
出典/ガルヴィ2022年8月号