モンベルのシュラフを徹底研究! 保温性とコンパクト性を両立したダウンファミリーバッグ #3
夏の高地から冬の低山キャンプまで一年中使えるモンベル#3スリーピングバッグ。各モデルを徹底研究していこう。今回は「ダウンファミリーバッグ #3」をピックアップ!
保温性とコンパクト性を兼ね備えた封筒型モデル
ダウンファミリーバッグ #3
■使用サイズ 190×75cm
■使用可能温度 3℃~
■収納サイズ 19×19×31cm
■重量 1293g(スタッフバッグ含む)
ストレッチ性能チェック
マミー型のようなストレッチシステムは装備されていないので、生地が伸縮することはない。しかし、もともとゆとりがあるので、余裕であぐらをかくことができる。
※モデル身長165cm
生地チェック
はっ水加工された75デニールのポリエステル・タフタを生地に使用。比較的薄めの生地なので肌触りはソフトだ。また収納する際は巻きやすく、コンパクトにまとめられる。
ファスナーまわりチェック
ファスナーに嚙み込みを防ぐパーツは付いていないが、ファスナーに沿って中綿入りフラップを装備している。嚙み込みを軽減するとともに、冷気の侵入や放熱も防いでくれる。
使用中綿は440FPダウン
中綿に使用しているのは440フィルパワーのダウン。ダウン50%、フェザー50%の割合で封入されているので潰れにくくロフトを保つ。
しまいやすい大口収納バッグ
スタッフバッグは開口部が広く、スリーピングバッグを収納しやすい。コンプレッションベルトで圧縮できるので収納はコンパクトだ。
同モデル同士で接続が可能
「ダウンファミリーバッグ」「ファミリーバッグ」のシリーズとファスナーで接続が可能。Wサイズになるので親子で並んで寝られる。
詳細な解説
モンベルのスリーピングバッグといえば、マミー型を想像する人は多いが、じつは封筒型もラインアップしている。この「ダウンファミリーバッグ #3」は、440フィルパワーのダウンをたっぷりと封入した、コストパフォーマンスの高いモデル。「冬キャンプをしてみたいけれど、マミー型は寝にくそう……」という人にピッタリだ。
ファスナーは2辺を一度に開けることができるL字ファスナーを採用。開放すれば1枚のブランケットのように広げることができるので、夏は手足を出して寝ることも可能だ。
また、広げたスリーピングバッグを2枚重ねるようにしてファスナーでつなげば、Wサイズとしても使える。こうすれば、小さな子どもと並んで添い寝することもできる。
中綿がたっぷりと入っているのに、コンパクトに収納できるのも、ダウンモデルのいいところ。化繊の中綿を使用した「ファミリーバッグ#3」と比較すると、大きさはやや小さい。
保温性とコンパクト性を兼ね備えた封筒型がほしいと思ったら、やはりこのモデルが真っ先に候補に挙がるだろう。
【問】モンベル
https://www.montbell.jp
PHOTO/佐藤弘樹
TEXT/牛島義之
THANKS/PICA富士吉田 https://www.pica-resort.jp/yoshida/
出典/ガルヴィ2022年8月号