焚き火ギアの激戦区!ウッドストーブって知ってる? 種類や使い方をチェック!
ここ最近、日本のガレージブランドから海外の大手アウトドアブランドまで、参入が相次ぐウッドストーブ市場。ソロキャンプブームも後押ししており、今や激戦のカテゴリーといえるかもしれない。
ウッドストーブとは?
ウッドストーブとは、木の枝や落ち葉、松ぼっくりなど、身近に落ちているものを燃料にして焚き火をする道具。ハイトなデザインが多く、煙突効果によって燃えやすい構造を採用している。そのため、小さいながらも、火力は十分高い。
焚き火台との違いは、使用する燃料だろう。焚き火台は薪が主流なのに対し、ウッドストーブは木の枝などの身近に落ちているものなので、コスパもすこぶるいい。煙突効果や二次燃焼で調理も可能。ただし焚き火同様にマナーには気をつけたい。
ウッドストーブは大きく分けると3種類になる。それぞれの特徴を知っておこう。
①円筒型
組み立て不要ですぐに焚き火ができる。煙突効果や二次燃焼といった、火力を上げる機能が多い。
②ボックス型
数枚のプレートで組み立てる。部品が少なく収納力に優れる。煙突効果を得やすいデザインも多い。
③台形型
下から上に向かって狭くなっている形。炉から口へ炎を細く出すため火力が高いのがポイント。
そもそもウッドストーブは、19世紀頃にアメリカの労働者が暖を取ったり、調理したりするのに使っていたホボウストーブに由来する。当時はガスや灯油といった燃料類を使うことは、ぜいたくとされていた。労働者たちは空き缶やドラム缶のフタを取り、側面に穴をあけ、木などの身近な燃料を使って炎を起こしていた。
それから放浪者やバックパッカーがそれに注目し、携帯性の高い小さな缶類で使用していったことから、現代の原型に近い形になっていった。そんなウッドストーブは、今やキャンプや登山でも使用されるアイテムとなった。
最後にウッドストーブを使った調理を簡単に紹介しておこう。
網を使った炭火焼き
自然燃料ではなく炭を使い、焼き網を載せれば炭火焼きも可能。お酒のおつまみづくりにも使える。
遠赤外線で炒める
鉄板やアルミプレートを上に載せ、その上に調理器具や缶詰などを載せれば、遠赤外線で温められる。
PHOTO/千葉沙恵子
TEXT/小川迪裕
協力/オートキャンプ フルーツ村
出典/ガルヴィ2021年6月号