美しく快適に! タープの設営方法とスムーズな収納方法
設営するのが難しそうなタープも、風が吹いていなければひとりでも簡単に設営できる。張り綱の角度やテンションのかけ方を知れば、どんなタープでも応用できるようになる。
①設営したい場所にタープを広げる
キャンプサイトを決めたら、タープを建てる場所にタープ本体を広げる。メインポールと使用する張り綱、ペグも、タープに取り付ける場所に置いておくと作業がはかどる。
②張り綱とポールで三角形を作り、ペグを打つ
タープ稜線からまっすぐ伸びるようにメインポールを置き、その両脇に二又の張り綱を広げる。ポールと各張り綱が描く角度は約30度。ポールの端と同じ位置にペグを打っておく。
③ポールを立ち上げる
自在金具を調整して張り綱を長めに伸ばし、ポールを1本ずつ立ち上げる。1本を立てたら、タープを引っ張りながら反対方向へ行くと立てたポールが倒れることはない。
④シワがないよう張り綱をペグで固定
そのほかの張り綱をセット。タープの中心点から張り綱を伸ばすようにし、張り綱の長さをそろえるとシワが出にくい。できたシワは直角方向の張り綱を引っ張ると解消する。
⑤これで完成!
バランスよく建てられたタープは見た目も美しい。最後に全体をチェックして完成! この下にキャンプギアを配置していくのだが、まずはタープがしっかりと張れていることが重要なのだ。
⑥テントと組み合わせる
自立するテントは、タープを建てた後に入れ込むとバランスよく接続できる。メインポールの脇、タープの横のいずれかに接続するが、これはテントの幅・大きさにあわせて。
基本の張り方でシワと力加減を覚えて
オープンタープは一枚のフラットな布から生まれているのでとても軽量で扱いやすい。ただし、タープの場合、シワが生まれるとテント以上に雨や風の影響を受けやすくなる。シワなく、美しく設営しよう。
ファミリーキャンプでもっともスタンダードなのはヘキサ(六角形)タープで、2本のメインポールを使って山型にする張り方。サブポールがあれば、片側を高く持ち上げて開放感と居住性を両立できるので、ぜひ用意しておきたい。
タープは、折り紙のようにいろいろな形に変形できる。シワのない基本の張り方をマスターしたら、アレンジも考えてみよう。
オープンタープと違って、シェルターの魅力は「囲われ感」にある。たるみなく、きれいに設営することができれば、満足感も格別だ。
では、そのシェルターの設営方法を見ていこう。
①前後を確認してシェルターを広げる
シェルターの前後を確認して、設営したい地面に広げる。たいてい前後にパネルを張り出せるが、前方しか張り出せないものは、ファスナーが2本あるほうが前。
②8カ所ペグで固定する
シェルターの中央部がきれいな長方形になるように全8カ所を上の写真の数字の順番にペグダウン。大抵のシェルターには設営を補助するテープが付いているので、このテープが直角になっていることを確認。
ヒント
ペグは地面に対して直角〜シェルターの外側に傾かせると抜けにくいんです。足をペグの脇(幕側)に置くことで、ペグが幕側に傾くのを予防できます。テントでも同様ですよ。
③ポールを入れて立ち上げる
設営補助用テープに沿って全周をペグで固定したら、シェルター内にメインポールを入れてまっすぐ立てる。シェルターによっては、設営を補助するテープをゆるめておかないとうまく建てられないものもある。
④シェルターの左右と張り綱をペグで固定する
設営補助用テープのテンションを調整して生地のたるみをなくす。ファスナーがちゃんとしまるかどうかも確認。最後に張り綱を張り、全体に大きなシワが出ないように調整すれば完成だ。
写真のツインクレスタはY字ポールを採用することで上部の圧迫感を軽減。片面にサイドウォールを装備しており、西日や雨の降り込みを防いでくれる。別売で二又フレームも用意している。
明るいベージュで広く感じる。別売のハーフインナーを取り付ければテント代わりにも。別売フルインナーを装着する場合は二又フレームを用意すればより快適。
キャンプサイトの屋根となるタープだから、雨の日も晴れた日も最後に撤収するのが鉄則。また、ふたりで作業することをおすすめする。では、手順を見ていこう。
①ポールを外して半分に折りたたむ
ペグを抜いてポール収納ケースに収納し、張り綱を1本ずつまとめる。タープ本体はメインポールの位置を持ち、半分に折りたたむ。
②長方形になるようたたむ
タープの両端の飛び出した部分を内側に折りたたみ、長方形を生み出す。地面に置いてもいいけれど、持ったままなら汚れにくい。
③中心に向けて左右からたたみ1/4幅に
タープの両端を持ったまま、中心線に向かって両端からたたみ、さらに半分に折りたたんで1/4の幅にする。
④ポールを芯に巻いて収納袋へ
ポールを芯にしてタープを裾に向かって巻く。地面に置く方が巻きやすいが、地面がぬかるんでいる時はクルマの荷室で巻いてもいい。
地面に広げてたたんでもいいが、ぬかるんでいることもあるし、小石が多いところでは破ってしまいそうになる。ふたりで持ち、極力地面に触れないようにたたむと汚れと破れを防げるだろう。