【WEB限定コラム】みちのく潮風トレイルを行く 本編 Vol.6
文・写真/斉藤正史
本編 Vol.6 今回のトレイル旅で初! 民宿に泊めてもらった!
台風19号で被害にあわれた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。また、引き続き台風で被災された地域を歩くことになりますが、ご理解いただけましたら幸いです。
唐桑半島を過ぎると、いよいよ岩手県・陸前高田に入ります。ルートを歩いていると、いままでより大きな防潮堤が見えるようになってきます。陸前高田の中心地から、ルートは広田半島に入っていきます。
とりあえず、宿泊地を探して半島の先端にある公園を目指して歩きます。中々の距離で、公園に着いたころには辺りはうっすら暗くなっていました。そのとき、「どこに行くのや?」と漁師さんに声を掛けられました。「岬の先端ですよ」と答えると、「あの場所はなんもないぞ」とのお返事が……。
それでも公園に到着して、しばらく休んでいると、先ほどの漁師さんがクルマで戻ってきたのでした。「家に帰って家内に話したら、『何で連れてこないの!』って咜られてしまってさ(笑)。うちに来るといいよ」。話を聞くと、どうやらここには熊が出るとのこと。僕は遠慮せず、その言葉に甘えさせていただくことにしました。
ご自宅に到着すると、そこはなんと民宿! お風呂に入らせていただき、夕食をごちそうになり、生ビールまで出していただき、ただただ感謝するばかりでした。
僕に声をかけてくれたのは、菅野修一さんで、漁師をする傍ら、この民宿「志田」を営んでいます。以前、広田半島には多くの民宿があったのですが、今ではこの民宿「志田」さんの一軒だけになってしまったことや、東日本大震災のときのお話。漁業や家族のお話などいろいろと語りあったのでした。本当においしい食事と楽しいお話でした。修一さんは、午前2時に起きて仕掛けた網をあげるので、と言って早くお休みになったのでした。
今回はトレイルを歩いているため、到着時間が読めません。なので、ホテルやゲストハウスに泊まることが多かったのですが、こうして民宿に泊まらせていただき、いろいろと話をすることで、ニュースやネットでは伝わらない事実をより深く知ることができたような気がします。
トレイルを歩いていると、こうしたさまざまな出会いがあります。ぜひ、みなさんにもトレイルを歩いていただき、多くの方に出会い、地域の方の生の声を聞いて頂けたらと思います。トレイルを終えたら、今度はお客さんとして民宿「志田」さんに、菅野さんご家族に会いに行きたいと思います。
菅野さん、本当にありがとうございました!
INFORMATION
民宿志田
岩手県陸前高田市広田町字根岬137
℡.0192-56-3592
https://m.facebook.com/shidamaru.hirota/?locale2=ja_JP(Facebook)
MASA流釣りセットをご紹介!
今回ご紹介する、みちのく潮風トレイル用の道具は、MASA流釣りセットです。
バックパックに入れるには、4本繋ぎのロッドがベストでした。安くて国産品が条件で、私がチョイスしたのがOGKのロッドです。合わせてリールも悩みましたが、機能にこだわらず、シンプルで軽い国産品で選び、ダイワにしました。
また、今回はいろいろ試そうと思い、数種類のルアーをそろえました。「根魚も釣れるかな?」と思い、ハゼ用のワームと、ブラー(重りとルアーが一緒になったもの)を準備。また、疑似餌なのにイソメの香りがするパワーイソメと、ちょい投げの仕掛け。さらには、磯釣り対応を考えて、中通しのうきと、水中うきをそろえ、上州屋の店員さんからすすめられた、クロダイ用の粉末えさ(だんご釣り用)をチョイス。粉末餌なら、水でこねるだけなので、持ち運びも楽です。
さて、問題は釣れるか?ですね。
サオ
OGK シーバスショットX4 904ML SBSHX4904ML ジギング
リール
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 16 ジョイナス 2500
ブラー
http://fishing-fujiwara.com/fa_buler/
パワーイソメ
https://www.marukyu.com/powerisome/w_powerisome.html
次回に続く
キャンプ場応援企画
「東北みちのくキャンプ場レポート」
今回から不定期で、僕が訪れた東北のキャンプ場の様子を伝えていきます。台風被害にあわれたキャンプ場も多くありますが、管理人さんやスタッフの方のコメントを元に、その現状をみなさんに知っていただく機会になればと思っています。今回訪れたのは、岩手県の海沿いにある碁石海岸キャンプ場です。
第1回 碁石海岸キャンプ場(岩手県)
【台風19号の被害状況】
他の市町村に比べて、大船渡市の碁石海岸にはそれほどの被害はありませんでした。場内に倒木や落枝などはありましたが、幸い施設などの破損はなく台風19号の翌日から営業を開始しております。
また、キャンプ場やインフォメーションセンターから延びる碁石海岸遊歩道にも倒木や落枝などございますが道を少し迂回していただければ通行することも可能となっております。
【被災時の様子や心境】
岩手県大船渡市は12日の夕方から風が強くなりはじめ、夜中には風が窓ガラスをたたく音が大きくなり、少し恐怖を感じるような状況でした。
幸い、私の自宅は高台にありましたので浸水などの心配はなく、落ち着いて生活を送ることができました。
ただ、自宅から離れた碁石海岸にあるキャンプ場内や遊歩道にある松林はいままでの経験から何本かは倒れるであろうと考えていました。
翌日、現状確認でキャンプ場を訪れた際、数本の倒木や大型の落枝はあるものの、それほど重大な被害が出ていないことに「これくらいで済んで良かった」という気持ちがありました。
【今後の復興に向けたコメント】
大きな被害にあわれた地域もありますが、碁石海岸の周辺は台風後の整備も進んでおります。キャンプ場の倒木も環境省の協力をいただき早急に処理していただきました。
遊歩道の柵などの倒壊箇所が若干ございますが、そこを気をつけていただければ三陸復興国立公園である美しい碁石海岸を楽しむことができますので、ぜひ碁石海岸キャンプ場へお越しください。
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準備編
本編