アウトドアマスターに聞く 「いまコレがベスト!」な焚き火台4選
長い年月、焚き火を楽しんできたGARVY連載陣やスタッフたちは、どんな焚き火台を愛用しているのだろうか。数ある所持品のなかで「いまはこれがベスト!」と思う焚き火台とその理由を語ってもらった!
長野修平さんの「いまコレがベスト!」な焚き火台
ベアボーンズ ファイヤーピットグリル
使用開始時期:2021年4月
焚き火台に最も求めることは、炎で料理がしやすいこと。そんな焚き火台を長年探し続けてきても見つからず。直火ができるフィールドだけが理想の焚き火場だった。
ところが昨年の春に出会ってしまったこのベアボーンズのファイヤーピットグリル。74cmのボウル状の火床はワイドに火を焚くことができ、付属ハンガーバーで自分の定番調理の焚き火ベーコンが簡単に吊るせる。昇降式の網では直火ローストビーフやスキレット調理。火床では12インチダッチオーブンで調理しつつ、大きな鍋やケトルで湯も沸かせる。アジャスタブルレッグを付けると立ったままでそれらすべての調理が可能。長く太い丸太薪も入り、放っておいても数時間火が消えることがない。
まるで大きな直火をローとハイの両方でできるという魔法のグリルであり焚き火台だ。
プロフィール:ネイチャークラフト作家、野外料理人。「長野修平のこもれびクラフト工房」を好評連載中。
たけだバーベキューさんの「いまコレがベスト!」な焚き火台
コールマン ファイアーディスク
使用開始時期:2016年
とにかく設営が超簡単。脚を広げるだけなので、わずか10秒ほどで準備完了。つくりもシンプルなので、使いやすくて後片付けもとても楽。火床が浅いので、横から炎がいい感じに見えるのも好きなポイントです。
人数が多いときは大きいサイズを使い、少人数やソロの場合は小型のサイズを使っています。付属の網を載せて炭火調理や、薪での調理も可能なのがいいですね。頑丈なので、全然へこたれずに今でも愛用しています。
プロフィール:芸能界随一のアウトドア通でレシピ本も多数出版。狩猟免許も保持。「モテモテBBQ講座」を連載中。
A-sukeさんの「いまコレがベスト!」な焚き火台
ファイヤーサイドアウトドア ポップアップピット
使用開始時期:2020年
チュンチュンさん(アウトドアコーディネーターの小雀陣二さん)が使っているのを見て即購入。とにかくファイアースペースがデカいのがいい。アルミのボディなので焚き火自体を大きくできるわけではないが、真ん中で焚き火をしてその横にやかんを置くなどが可能で、何とも言えない直火感があるのだ。
オプションのバーベキューグリルキットを使えばダッチオーブンなども置くことができる。作業スペースが広いので調理が心地よく、無骨でアメリカンなデザインがどこか懐かしくカッコいい。
プロフィール:アウトドアカフェ「BASE CAMP」店主。連載「カレーの手引き帖」でおいしいカレーのレシピを紹介!
森 勝さんの「いまコレがベスト!」な焚き火台
ソロストーブ ライト
使用開始時期:2020年3月
コンパクトな道具でそろえたソロストーブセット。大きな炎が好きな人もいれば、チロチロと小さな火が好きな人もいる。熾で料理を作るのが好きな人もいれば、ただ炎を眺めるのが好きな人もいる。私の場合は完全燃焼が好き。子どもの頃は燃えるゴミを完全に燃え尽くすことが仕事だったのでその名残り。
このソロストーブは二重になった壁で空気を熱して二次燃焼を促進し、完全燃焼が容易にできる。煙もほとんど出ないウッドストーブだ。ソロクッカーに収まり、組み立ていらずで出すだけで使える手軽さもいい。歩きながら小枝を拾い、河川敷などで炎を見ながら湯を沸かし、ご飯を作って帰るだけのデイキャンプ&ハイキングのときに活躍する。
プロフィール:低山小道具研究家。愛称はモリカツ。連載「キャンプギア研究室」にて、こだわりまくりの独自目線でギアを紹介!
出展:GARVY2022年10月号