ULだけど料理もOK! 話題のトウキョウクラフト 「焚火台マクライト」を実際に使ってみた!
ここ数年のキャンプブームで一気に種類が増えた焚き火台。数あるモデルのなかで、GARVY編集スタッフが「前から気になっていた!」という焚き火台をインプレッション! はたして、その使い心地は⁉
今回テストする焚き火台は、トウキョウクラフト 焚火台マクライト
価格:1万2980円
リリース日(一般販売):2022年6月
サイズ:約36×40×H32㎝(ゴトク除く)
収納サイズ:約21×40×H2.5cm(ケース除く)
重量:約794g(ゴトク除く)
付属品:収納ケース、ゴトク
【問】TOKYO CRAFTS
レビュワー:高梨達徳
外遊び大好きなフリーの編集。10年ぶりに富士登山にチャレンジしたら、意外と楽しく登頂できたので、山熱が復活? 自称・得意な釣りは、絶賛スランプ中……(涙)
選んだ理由
火加減が調整しやすく、持ち運びに便利な焚き火台を探していたから。
基本的に自分のキャンプスタイルは、バイクで出かけるソロキャンプがメインなので、焚き火台は小さくまとまるギアをこれまで選んできた。
ただ、コンパクトさだけを優先すると、料理などで火力の調整が難しく、扱いにくいものが多くて、結局、ストーブを出して調理することも。ソロならそれでもよかったが、ここ最近のキャンプブームで初心者の友人たちと出かける機会も増えたので、複数人で使える焚き火台を探していたのだ。そこで見つけたのが、昨年の秋に予約販売を開始したトウキョウクラフトのマクライト。ゴトクを除けば794gと軽量で薄型ながら火床が広く、複数人での使用が可能らしい。ということで、早速使ってみた。
Good point !
ゴトクは2段階の高さ調整が可能
ゴトクの設置場所を変えることで、遠火と近火の2段階の高さに対応。焚き火料理でも火力の調節がしやすい。コッヘルとメスティンが同時に使える2コンロスタイルだ。
後片付けが楽々!
パーツ点数の少ないマクライトは、片付けも楽ちん。残った炭を集めやすいので、灰も捨てやすい。パーツはすべてステンレス製なので、掃除や洗浄しやすいことも高ポイント。
燃焼効率のいいスリット
サイドには、しっかり空気を取り込めるスリットを配置。火床との組み合わせがよく、空気の取り入れ量が多く燃焼効率はバツグン。ガンガン薪を投入したくなる仕様だ。
実際に広げてみると、たしかに小さくはない。そして安定感が抜群だ。この手のウルトラライト系は、足が棒状のものが多いけれど、こちらは設置面積が長い鉄板型。そして組み立てが簡単なのもポイントが高い。
いざ薪を並べて点火してみると、サイドのスリットから風がガンガン入るので、燃焼効率がすごくいい。調理もしてみたが、これがまた使いやすいようにできている。ゴトクは高さ調整が可能で、本体側面のパネルに設置すれば火床に近く、スタンドに設置すると遠火になる。この機能と合わせて焚き火の火加減を調整すれば、トロ火から強火までの調理ができるじゃないか!
薄型タイプの宿命は……
気になる点はほとんどないけれど、薄型鉄板タイプの焚き火台は、歪んだり穴があきやすいなんてウワサも。こればかりは使い込んでいかないとわからない!?
ケースに収納すれば、この薄さ。バイクだけではなく、リュックを背負う徒歩キャンプでも活躍間違いなし!
ゴトクにはコッヘルなど、小さいものなら2個置くことも可能なので、主食とおかずを同時に調理することもできた。ゴトクは耐荷重が7㎏までなので、ダッチオーブンの使用は無理だけれど、スキレットなら重量次第で使えるものもありそう。ということで、キャンプでは料理を楽しむ自分と相性のいい焚き火台だった。
出典:GARVY2022年10月号
PHOTO&TEXT/高梨達徳