開くだけで組み立て完了!発売後即完売した人気の焚き火台が画期的すぎる
ここ数年のキャンプブームで一気に種類が増えた焚き火台。数あるモデルのなかで、GARVY編集スタッフが「前から気になっていた!」という焚き火台をインプレッション! はたして、その使い心地は!?
今回テストする焚き火台は、鎌倉天幕のソリスト ホムラ
ソリスト ホムラ
価格:1万4850円
リリース日:2022年2月
サイズ:約27.5×34×H23㎝ 収納サイズ:約14.5×34×H3.6cm
重量:約1.1㎏付属品:収納ケース、スピット型ゴトク×2
【問】ニューテックジャパン
※より高いクオリティ追及のため、スペック・カラー・価格等が予告なく変更される場合があります。
レビュワー:大森弘恵
ソロキャンプ歴35年。焚き火台はピラミッドグリルM、tabi、男前ファイアグリルなど、小さくて手間がかからないものが好き。
選んだ理由
・焚き火台には珍しいポップアップ式組み立て
・収納サイズに比べて火床が大きい
ワンアクションでセットOK!
パネルを開いて脚と風防がセットできたことを確認。あとはクリップみたいな補強ステーで吸気スリットの下側を押さえるだけ。わずか10秒で組み立て完了だ。
ゴトクの高さ調整ができる!
2本のスピットは風防大の上に載せるほか、炭や熾での調理なら吸気スリットに差して低くすることも可能だ。ただ、途中で段を変えるときは慎重に。
火床も開口部も広くて使いやすい!
薪を投入しやすい形。太め・長めのちょっと重い薪をそのまま載せられるが耐荷重は5kg。鉄板やフライパンを使う場合は重量に気をつけたほうがよさそうだ。
可動部の手入れが必要
せっかくのポップアップも、可動部に燃えかすなど細かなゴミが入ると動きが鈍くなることがある。長く、気持ちよく使うためにも使用後は細部まで洗い、定期的にシリコン入り潤滑剤をさすなどメンテナンスが必要。
詳細レビュー
この春、鎌倉天幕より画期的な焚き火台が発売されると知り、ワクワクしてECサイトをのぞいたところ完売の文字。落胆したキャンパーはさぞ多かったことだろう。
最大の特徴は、なんといってもパネルを開くと脚が飛び出すポップアップ機構。ソロ御用達のミニテーブルと似た仕組み。脚だけではない、2枚のパネル(風防大)を開くと両側の小さな風防も立ち上がるのだから感動だ。素早く焚き火を始められるし、灰を捨ててシャキーンと閉めたら終了。可動部のメンテが必要だが、軽いので自宅で簡単にできそうだ。
ロストルはないが底にもスリットが入っているため、ほどよく燃えるのも気持ちがいい。熱で歪み、うまくたためなくなるかと心配したが、スリットや縁にわずかな折り返しがあり、これが歪みを低減させている様子。焦げや煤あとはついてしまうが組み立て・収納を阻むことはなかった。
唯一気になったのが、スピット。シェラカップから大きめ鍋まで対応するのは便利だが、段を変えるときにうまくはまらなかったりする。今後改良されることに期待しつつ、次の再販こそ入手したい! そう思わせる焚き火台だ。
PHOTO/逢坂 聡
TEXT/大森弘恵
出典/ガルヴィ2022年10月号