キャンプ歴16年編集者が選んだ“一生使える焚き火台”とは?幻想的な炎が美しい
ここ数年のキャンプブームで一気に種類が増えた焚き火台。数あるモデルのなかで、GARVY編集スタッフが「前から気になっていた!」という焚き火台をインプレッション! はたして、その使い心地は!?
今回テストする焚き火台は、ノリノリプロジェクトのヨコナガメッシュタキビダイ
ヨコナガメッシュタキビダイ
価格:2万6950円
リリース日:2021年9月
サイズ:約53×18×H32㎝ 収納サイズ:約50×25×H5㎝
重量:約1.9㎏
付属品:収納ケース、ロゴステッカー
【問】乗富鉄工所
レビュワー:横山穂波
編集者。犬連れデュオ、ファミリーとキャンプ歴は16年。最近は、子どものキャンプ離れが進んでいるのが悩みの種。
選んだ理由
・火床の深さを確保しつつ、焚き火の火元を横から眺めたかった
・頑強なつくり、コンパクトな収納サイズ
メッシュ越しの炎が幻想的!
とにもかくにも焚き火の火元を眺められるのがいい。夕刻から夜にかけての焚き火がとくに幻想的で美しい。灰や燃えさしが落ちにくいのも安心材料。
安心して使える凹形メッシュ
凹形状にかたどられたメッシュ火床。高火力にさらされるので消耗が心配だが、250時間の耐久試験をクリアしているという。交換用シート(3600円)も用意。
下火調理も快適にできる!
脚の高さは約15㎝。火床の底面もメッシュなので、焚き火台下で薪を乾かしたり、調理も可能。もう少し高さがほしい場合は、高さ20㎝の交換パーツもある。
ゴトク付属だとうれしい
調理器具を安定して置けるゴトクが標準装備だとさらにうれしい。写真手前の「スライドゴトク」(1万2100円)や「シンプルゴトク」(6380円)は別売りだが、あれば調理の幅が広がる。
詳細レビュー
製作したのは創業75年の水門メーカー・乗富鉄工所。水門を手掛ける鉄工職人……と聞くだけで、安心感と期待が高まるではないか。
フレームは重いが、そうそう壊れなさそうな頑強さ。組み立てはフレームの上下パーツを開いて、そこにメッシュの火床を掛けるだけ。1分もかからない。このメッシュ火床も、かなりしっかりとしたつくり。メーカーによると、耐久性と燃焼性能を考慮して最適な編み目を生み出したそうだ。
夕暮れの焚き火は抜群の美しさだった。メッシュの効果もあってか幻想的な雰囲気さえ感じる。火元の薪が茜色に変わっていく様もじっくり眺められ、これだけでお酒が進む。灰の舞い散りもとても少なく、それでいて燃焼効率がいいので、薪はすべて灰や小さな炭となり、後片付けもスムーズ。
本体の耐荷重は約15㎏でダッチオーブンなどを載せられるが、ゴトクが標準装備ではない点が惜しいところ。焚き火台とゴトクをあわせると少々値は張るが、高性能で一生使える焚き火台と考えれば、ありだと思う。なにより、美しい焚き火を堪能できる一台だったから。
PHOTO&TEXT/横山穂波(カーネル)
出典/ガルヴィ2022年10月号