【キャンプはやっぱり冬が楽しい】知らないともったいない快適に夜を過ごす方法!
近頃は「冬こそキャンプのオンシーズン」と語る人も増えている。夏キャンプのつもりで無防備に出かけるとひどい目に遭うが、ちゃんと寒さ対策を講じれば、魅力的なキャンプになるだろう。
今回は冬キャンプで夜を過ごすためのポイントを紹介。
大型リビングをもつ2ルームテント
極寒の冬は外でずっと焚き火にあたるのも限界がある。テント内に引きこもる時間が長くなるので、家族みんなが過ごせるゆったりリビング付きの2ルームテントや、テント+シェルターの組み合わせだと寒い日も快適だ。
ogawa ファシル(10万7800円)
3~4人にちょうどいい2ルーム。2組のクロスポールを用いたシンメトリーな形は寒くても素早く設営できて強度も高い。スカートとルーフフライで寒さ、結露対策も万全。
封筒型寝袋と重ねて保温力アップ!
寝袋には「快適睡眠温度」が示されているが、寒さに対する感覚は十人十色。不安な人は寝袋を重ねて対応。ただし、キツキツになるとあたたかい空気の層をつぶして保温効果を得にくいので、ひとつは封筒型寝袋を使いたい。
ベンチレーターを開放して結露低減
インナーとフライの間の空気が断熱材の役割をもつが、呼吸や汗により生じる結露を完全に防ぐことはできない。ベンチレーターを開放することで湿気を排出し、結露を抑えよう。寝袋を濡らさないよう中央に寝ることも大切。
コット+マットで地面の冷えなんて気にならない
できるだけ地面と距離をとることが冷え対策のキモで、コットを使えばかなり楽になる。マットだけの場合は、エアマットとクローズドセルマットの二枚重ねなど工夫が必要。
ogawa ハイ&ローコットワイド(2万1780円)
脚の取り付け位置を変えるだけで高さ(42cm、25cm)が変わる優秀コット。ローコットならコンパクトなテントに入れても圧迫感を抑えられる。幅71cmでゆったり眠れるのもいい。
寝室もリビングもマットを3枚以上重ねる
寝室はもちろん、リビングも地面むき出しにするのではなくマットを重ねて湿気と冷えを遮断しよう。シートとマットを3枚以上重ね、できれば一番上に起毛素材のマットや肌触りのよいラグを敷くことで過ごしやすい環境となるので試してみてほしい。
テント内シューズを用意
マットを重ねておいても、人が座っていない場所はどうしても冷たく感じるものだ。中綿入りで底が厚手のテントシューズやダウンソックスを用意することで、テント内を歩くたびに感じるヒヤッがなくなり過ごしやすい。脱いだ靴は冷え切らないようケースにいれてテント内に保管することも忘れずに。
PHOTO/逢坂 聡
TEXT/大森弘恵
出典/ガルヴィ2021年12月号