絶対に気をつけたい!焚き火まわりでの4つの注意点
火の粉や煙、大きな炎に気をつけたいが、ほかにも注意したいことがたくさんある。そのなかでも、ついやってしまいがちなことを挙げてみたので、次回のキャンプの参考にしてほしい。また万が一に備えた保険も紹介するのでチェックしてみよう。
1.つまずいて焚き火に転倒
焚き火は炎が明るくて、その周辺は真っ暗に見えてしまう。だから足元に薪の束などを置いておくと、見えずにつまずいて転ぶこともある。転んだ先に焚き火台があったら、大変なことになってしまう。とくに小さな子どもやお酒に酔った人は、注意力が足りないのでつまずきやすい。大惨事にならないためにも、焚き火の近くには小型のLEDランタンを置き、足元を明るくするようにしよう。
ランタンなし
焚き火の明かりだけなので足元は真っ暗。モノがあってもわからない。
ランタンあり
ランタンで足元が明るくなるので、モノがあれば気づくことができる。
2.チューブタイプの着火剤追加は絶対NG
なかなか薪に火が付かないからと、チューブタイプの着火剤を直接焚き火に追加すると、着火剤を伝って手元に火が来てヤケドをする恐れがある。それがウエアに引火したら大惨事だ。絶対に行わないこと。
3.ガソリンを着火剤にするのは厳禁
※周囲の安全を確認して行っています。絶対に真似をしないでください。
その昔、ホワイトガソリンを着火剤代わりにするといった“裏ワザ”が散見したが、ガソリンは少量でも火柱が大きく上がる。また撒く時に霧状になると爆発してとてもキケンだ。水では消火ができないので、大きな炎になると手が付けられない。大事故にもつながるので絶対に行わないようにしよう。
紙コップに大さじ1杯のホワイトガソリンを入れ点火。少量でも大きな炎が上がる。
4.万が一の焚き火トラブルに備えて短期保険を活用しよう
気をつけて焚き火をしていても、事故を起こしてしまうこともある。そんなときのために、キャンプ向きの短期保険に加入するというのもひとつの方法だ。スマホやネットで簡単に契約ができるので、出かける直前でもOK。焚き火の火の粉でキャンプ用品に穴をあけてしまっても補償してくれる。ほかのキャンパーのテントやタープに穴をあけてしまっても補償してくれるというのがありがたい。もちろん焚き火によるものばかりではなく、キャンプ中のケガなども補償してくれる。さまざまな保険があるので、内容を確認して検討してみよう。
三井住友海上「1DAYレジャー保険」
https://www.ms-ins.com/personal/travel/oneday/
ケガや賠償責任など、キャンプ中のもしもに対応する。ドコモ、au、ソフトバンクのスマホから、24時間365日申し込むことができ、保険料は携帯電話料金と一緒に請求される。ハイキング・軽登山向けプランやレジャー全般プランもある。
AIほけん「アウトドア保険」
https://ai.hoken-docomo.jp/lp/outdoor/
カジュアルな自然遊びから、本格的なアウトドアまで、自分にあったプランが選べる。プランは「ライトプラン」、「スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」がある。
チューリッヒ少額短期保険「ミニケアキャンプ保険」
https://www.zurichssi.co.jp/camp/
キャンプ中のケガやレンタル用品の破損、まわりのキャンパーにケガをさせてしまったなどを補償してくれる。保険料は、キャンプに行く日数によって細かく設定されている。
PHOTO/佐藤弘樹
TEXT/牛島義之
出典/ガルヴィ2021年12月号