【コラム連載】アウトドア珈琲店が教えるキャンプ×コーヒー論「パーコレーターの使い方」
文・写真/岸本考司(Old Lanterns Cafeオーナー)
今回のテーマ:パーコレーターを使ってみよう!!
パーコレーターってどんなギア?
パーコレーターは1800年代初頭にフラン スで考案され、西部開拓時代のアメリカで普及したコーヒー器具です。現在ではアウトドアで活躍するコーヒーギアですが、おいしいコー ヒーを淹れるのはなかなか難しいですよね。
沸騰したお湯がパイプを通って上部に送られ、バスケット(コーヒー豆の受け皿)内のコーヒー豆に降りかかり、下の穴からコーヒー液が落ちて循環することで、次第に濃いコーヒーになるという抽出方法です。高温で抽出するため、理論的に味わいは強めになります。火加減や時間で濃くなりやすいため、使うコーヒー豆は深煎りより中煎りのほうが合うと言われています。
パーコレーターの使い方
では、実際にコーヒーを作ってみましょう。
①ポットに水を入れる。
※コーヒー粉がある程度、水分を吸い取ってしまうので、少し多めに入れます。例えば、1人分が粉15gで200cc、2人分だと粉30gで350〜400ccが目安です。
②パーコレーター内のバスケットにコーヒー豆(粗挽き) を入れて軽く揺らして平らにします。
③バスケットに中蓋をセットします。
④バスケットをパーコレーターに入れずに、お湯を沸かします。
⑤沸騰したら、パーコレーターをバーナーから降ろします。
⑥バスケットをパーコレーターにセットします。
⑦蓋をして弱火にかけます。
※再び沸騰するとポコッポコッと抽出が繰り返されるので、透明な蓋のツマミから色をみていきます。抽出が始まってだいたい4分くらいが 目安です。
このとき、強火で煮出したり、長時間火にかけたりすると、過剰抽出や酸化で香りが失われ、クセのあるに濁ったコーヒーになってしまうことがあるのでご注意くださいね。
......と、ここまでの方法は一般的な流れです。そのほかに例えば、中煎りではなく深煎りの豆を使ったり、粗挽きではなく中挽きにしてみたり、2人分のお湯の量はそのままで粉の量は倍にしたりなどなど。味はとにかくとして、キャンプでのコーヒータイムの雰囲気としては最高のギアです。ゆっくり流れる時間と雰囲気を楽しむコーヒーも、アウトドアコー ヒー「らしさ」ですね。
自家焙煎珈琲 Old Lanterns Cafe
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