どれを買えば正解?「イワタニ」カセットコンロ5選を徹底解剖!
カセットこんろの老舗「イワタニ」には、アウトドアで大活躍してくれそうなギアが多くラインアップされている。
そこで、編集部的に気になるアイテムをまるっとチェックしてみた!
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①カセットフー BO プラス
シリーズ最強の火力ながら軽量で携帯性抜群!
まずは、もっとも家庭的といえるシンプルなモデルから。
一番の特徴は、なんといってもカセットこんろシリーズのなかでも最強の火力。
厚手の土鍋はもちろん、スキレットやオプションのたこ焼きや焼き肉が楽しめるプレートへの熱伝導が非常に高い。
■ここがオンリーワン
吹きこぼれや風の影響などで、使用中に火が消えてしまったときには、立ち消え安全装置がガスの供給をストップ。
再点火の際は、10秒以上時間を置き、ガスの匂いが完全に消えてから使用すること。
ゴトク&耐重量チェック
耐荷重5kgまで。ダッチオーブンなどは厳しいが、スキレットなど、鋳物パンでの調理は可能。
強い火力は焼き物や中華鍋での炒め物でも大活躍。
トッププレートにはプレコートフッ素鋼板を使用しているので、使用後のお手入れは手軽で簡単だ。
火力チェック
シリーズ最強の火力だけあって、ふつうに煮る、焼くだけではなく、厚手のステーキを焼いたり、中華料理などの本格的な炒め料理も自在。
その代わり、最大火力での連続使用時間が55分と少し短め。
➁カセットフー 風まるⅡ
野外での使用を想定した「ダブル風防ユニット」を搭載した風まるⅡ。
外側の風防では、横からの強い風をしっかりガードし、内風防の下から燃焼に必要な空気を取り込むので、炎はブレることなく、鍋やフライパンを温める。
実際に野外で使用してみると、その安定感に驚くはずだ。
■ここがオンリーワン
ホーロー用鋼板は、金属の表面にガラスを被覆しており、強さとガラスの持つ耐食性、耐摩擦性能をもちあわせる素材。タフまるよりちょっと手の出しやすいプライスも魅力。
ゴトク&耐重量チェック
耐荷重15kgまで。風防一体型のゴトクやトッププレートは、肉厚のあるホーロー用剛鋼板を採用。
ホットサンドメーカーでの朝食作りから、スキレットを使ってのしっかりとしたキャンプ・クッキングを楽しむことができる。
火力チェック
真ちゅう製のバーナーの最大火力は3.5kW。風の影響が少ないと考えれば、火力は十分。最大火力での連続燃焼時間は66分。安定した火力で、煮込み料理やパスタなどの麺類を茹でるような、水を多く使う調理に向いているかも。
③カセットフー タフまる
ダッチオーブンも使用可能な20kgまで耐えられるタフなボディに、ガジェット感あふれるデザインを採用した「タフまる」。燃焼に必要な空気だけを通して、風を通さない「ダブル風防ユニット」を搭載。
風まるⅡとの大きな違いは、熱にも強く頑丈なアルミダイキャスト製スタンドや、風に強い多孔式バーナーなど、よりタフな条件での使用にも対応していること。
実際に、10インチのダッチオーブンをのせても、安定感は抜群。
ここがオンリーワン
なんといってもタフネスさ。
強さを象徴するようないい意味での無骨なデザインは、道具好きな男心をキャッチ。
熱に強いダイキャスト製スタンドは、耐重量アップも兼ね備えている。使い込んでいい雰囲気を出していきたい。
ゴトク&耐重量チェック
ホーロー用剛鋼板のゴトクと強固なスタンドの組み合わせにより、耐荷重はなんと20kg。
ゴトク自体にも高さがあるので、脚付きのダッチオーブンも使用可能。
安定した火力を使って、ひと手間かけた料理に挑戦したい!
火力チェック
火の長さが短く、風の影響を受けにくい多孔式バーナーの最大火力は3.3kW。
連続燃焼時間は最大75分と風まるⅡよりも長い。
ホーロー鍋でじっくりと煮込む料理や燻製鍋で特製のベーコン作りなど、料理の幅は大きく広がりそうだ。
④カセットフー タフまるJr.
タフまるのアウトドアな使い勝手とデザインはそのままに、よりコンパクト性を求めて、タフまるの約60%小さくなったのがこのタフまるJr.。
風防ユニットや風に強いバーナーを採用しつつも、約800g軽量になっている。
ここがオンリーワン
キャンプでも身近な存在になったカセットこんろのなかでも、60%の小型化によって、ソロキャンプのファーストチョイスなアイテムに。
ジュニアサイズのカセットガスを使用すれば、より一層ギアがコンパクトにまとめられる。
ゴトク&耐重量チェック
サイズは小さいものの、風防ユニットはホーロー用剛鋼板を使用したタフな作りで、耐荷重は10kgまで。
バーナーも多孔式なので、火力は若干抑えめながら風に強い。
火力チェック
タフまる同様、多孔式バーナーは、風に強く安定した火力を供給する。
カセットガスで約102分、ジュニアサイズで約45分間にわたり、最大火力での連続燃焼可能だ。
⑤FORE WINDS ラックス キャンプ ストーブ
続々と最新のギアがラインアップされているイワタニオリジナルのアウトドアブランド「FORE WINDS」。
なかでも、大きなトップカバーを装備する「ラックスキャンプストーブ」は、これまでのカセットこんろとは、一線を画す。
独創的な形ながら、しっかりと鍋を支えるゴトクや持ち運び用のグリップなど、デザインと機能をあわせ持つ装備を多く採用。
トップカバーは風防として立てて使用する。
バーナーには、282個の炎口から出る安定した火を供給する多孔式を採用。
風防リングと合わせて、野外使用でも横風に負けない。
そのこだわりは、カセットガスのルックスまで突き詰められている。
ここがオンリーワン
風防になるトップカバーは、しっかりとした2本のストッパー付き。
取り外しも簡単なので、メンテナンスもしやすい。
油の飛びハネも防げるので、唐揚げやフリットなどの揚げ物といった料理に挑戦してみるのはいかがだろうか。
ゴトク&耐重量チェック
安定感のあるゴトクだが、耐荷重は5kgまで。
フライパンなどでパスタをソースから作ってみるのもおもしろい。
別売りのアダプターを使用すれば、焼き肉やたこ焼き、お好み焼きのような鉄板料理も可能だ。
火力チェック
最大発熱量は3.5kW。
防風リングは、横風からしっかりと炎を守る。
同ブランドのカセットガス「ノルマル」を使用した連続燃焼時間は、約70分。
イワタニ製のカセットボンベやパワーゴールドも使用可能だ。
【問】岩谷産業 お客様相談室
PHOTO/高柳 健
TEXT/高梨達徳
出典/ガルヴィ2021年12月号
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