車中泊に適したクルマとは? 荷室の条件を確かめみた
発売以来、人気を集めるトヨタ・シエンタ「FUNBASE」。
広い空間と収納力の高さが魅力で、アウトドアとの相性がずっと気になっていた一台でもある。
というわけで、実際に確かめるべく車中泊体験をしてみた。
シエンタ「FUNBASE」
2015年に発売したトヨタ・シエンタをマイナーチェンジ。
ハイブリッドでJC08モード燃費は28.8km/ℓに向上。
また、Gがつくシリーズは歩行者が検知できる緊急自動ブレーキも搭載したグレードも用意。
お手軽アウトドアの相棒に最適
これほどまで車中泊で快適に過ごせて、かつ機能に優れたクルマは初めてかもしれない。
中を見てみると、荷室高1070×荷室幅1260㎜で、大人が中でくつろぐには十分の広さ。
片側に9つ(両側で系18個)のユーティリティホールがつけられ、システムバーとの組み合わせで様々な収納アレンジができる。
さらに、マルチネットやラゲージテーブルといったオプションも充実し、キャンプでも街でも広々と使えるのだ!
とにかく荷室が広い!
最大荷室長は2,065mm! これなら積載も余裕だ。
車中泊をする際に大切なところは、まずは寝てしっかりと入るか。
モデルの身長は163cmと小柄だが、2mほどあるロングマットを敷いてもしっかり入った。
フルフラットなので寝心地も良好だ!
ローデッキは荷室高が1,070mmで、中で座っても十分に過ごせる。仕事もできちゃうかも!?
サイドにAC電源もあるので、スマホやパソコンなどの充電もできるぞ!
収納力の高さも魅力
荷室フロア高は530mm。
ハードクーラーなどの重い荷物を積む際に、フロア高が高いと積むのにひと苦労してしまうが、ファンベースはちょうどいい。
オプションのネットをかければ荷物が崩れる心配がないので安心だ
荷室の下には大型のデッキアンダートレイを採用。寝袋やチェアを入れてみたら、ピッタリ収納!
操作も運転もラクチン!
最小回転半径は15インチのタイヤで5.2m(16インチは5.8m)。
小回りが利き、街中の細い道やキャンプ場内の区画なども走りやすい。
ハンドルも握りやすいところも特徴だ
視界が狭いのは苦手という人は多いが、ファンベースは、フロントピラーをスリムにしドアミラーの位置を変更することで視界を良好にすることに成功した。
インパネはマットで上品な仕上がり。
ナビも9インチと大画面で、フロントディスプレイは4.2インチのカラー液晶画面を採用。
エネルギーモニターのほか、エコウォレット履歴や燃費ランキングといった運転情報もここで見られる。
PHOTO/逢坂聡
TEXT/小川迪裕
出典/ガルヴィ2018年12月号