【WEB限定コラム】みちのく潮風トレイルを行く 本編 Vol.11
文・写真/斉藤正史
本編 Vol.11「はしかみオータムウォーク」
今回のルート:岩手県・久慈市→洋野町→階上町
久慈市エリアは、あまちゃんで有名な小袖漁港エリアを中心に、南側エリアと北側の侍浜エリアが久慈市により通行止めになっていました。険しいリアス海岸(学校ではリアス式と習ったのですが、聞くところによるとリアス海岸が正式な呼び名のようです)も、洋野町に入るころから、穏やかな海岸線へと変わっていきます。台風の被害も、久慈市より北側では徐々に少なくなっていくのでした。
そして今回お伝えするのは、みちのく潮風トレイルを歩きながら参加する最後の行事である、「はしかみオータムウォーク」です。
当日は午前8時に、階上町のはしかみハマの駅 あるてぃ〜ばに集合です。11月6日に久慈市に着いた僕は、1日ZERO-DAY(まったく歩かないお休み)を取ることにしました。
階上町エリアを歩いて、八戸市との市境近くにあるてぃ〜ばへ着けば、残り1日歩いて蕪島に着いてゴールという流れになります。久慈から洋野町までは通行止めエリアもあった事から、国道を歩くことが多くなり、予想よりもずいぶん早く階上町に着いてしまいました。これでは1日早く着いてしまうと思い、牛歩戦術を試みたのですが、それでも足は進むわけで……。9日のお昼にはイベントの集合場所である、あるてぃ〜ばに着いてしまったのでした。
あるてぃ〜ばの近くにテントを張る場所を確保して頂き、釣りでもしようと考えていたのですが、僕がゴールを予定している11月11日までは、なぜかちょうど寒気が入り込んでいて真冬のような寒さでした。釣りは断念してゆっくり過ごすことにしたのでした。翌日、寒さで目が覚めたのですが、霜がおりていました。予報通りの寒さです。
はしかみオータムウォークは、階上町のどんこ祭りの中の企画です。朝早くから、皆さん総出でどんこ祭りの準備が始まっていました。実は、階上町は、美味しいものがたくさんあります。7月にはいちごに祭り(ウニとアワビを使った贅沢な食べ物です)10月には早生新そば祭り、そして11月にはどんこ祭りが開催されます。
今回のはしかみオータムウォークは、バスでみちのく潮風トレイルのルートの3か所ををめぐり、合計11km歩くイベントです。紅葉も楽しめるゆっくり歩けるイベントで総勢20名ほどの参加がありました。担当のニコラスさんと、階上YYクラブの佐々木さん、通称マリオさんのガイドで案内頂きました。
前日に歩いたばかりのみちのく潮風トレイルのルートを歩くのですが、やはりガイドさんのお話を聞きながら歩くとトレイルの景色が違って見えます。階上エリアは、みちのく潮風トレイルのエリアの中でも珍しく低山ではあるのですが、階上岳から望む八戸の景色は抜群です。しかも、海岸線もルートになっているので、海と山の両方を楽しめるエリアなのです。一人で歩くのもトレイルの楽しみですが、階上はガイドさんと一緒に歩くと絶対におもしろいエリアだと思いました。
寒い中歩き終わったら、あるてぃ〜ばでどんこ汁と「こびりっこ」が振舞われました。こびりっこは、農作業の合間に食べることから小昼(コビル)からきているネーミングだそうです。驚くのは、サンドされた赤飯が甘いのです!しょっぱい赤飯をサンドするご家庭もあるようですが、基本的には甘いのだとか。
こうしてお昼過ぎにイベントは終わり、僕は今日のテント場、つまりトレイル最後の夜を過ごす予定の種差海岸キャンプ場へむかったのでした。最後の夜、そして最後の日。それは僕が全く想像していなかった結末になるのでした。
つづく
今回紹介するギアは、みちのく潮風トレイルで使っていた折りたたみイスです。
ALITE モナークチェア
https://alitedesigns.com/pages/outdoor-furniture
重さはペットボトル500mlと同じくらいの重さ。普通、これくらい軽いと、座る面積が小さくなりがちなのですが、これは結構たっぷりしています。なぜか? それは自立しないからです。自分の足がイスの足の代わりになります。しかし、座ってみると結構楽ちんなのです。トレイルを歩きながら椅子に座って休憩できるなんて贅沢ですよね!
こんなに軽くて、たっぷりしていたら普通にキャンプで使ってみたくなります。海に山に川に、車にそっと入れておいてもいいですね!ぜひお試しあれ。
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