火起こしの正しいやり方知ってる?絶対に持っておきたい優秀すぎるギアとは…!?
アウトドアライフですぐに持ち出せるギア各種の常備セットをEDC(EveryDayCarry)と呼ぶ。
今回フューチャーするEDCは、焚き火やBBQに欠かせない火起こし道具。
案内人は低山小道具研究家のモリカツこと森勝さんだ。
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森勝(もりまさる)
低山小道具研究家。愛称はモリカツ。
子供の頃は秘密基地造りと探検、文具や小道具に夢中だった。世界初や秘密という言葉に弱い。
■火起こし道具は3種持て!
山中で火を起こすには、状況に合わせた道具の使い分けが必要となってくる。
そのため、火起こしの道具は3種類用意していくのが、アウトドアの基本といわれている。
BBQなら、ガストーチがもっとも手軽。
しかし個人や少人数で山歩きを楽しみたいなら、もう少し携帯性のいい道具を選びたい。
候補に挙がるのはライター各種、マッチ、そしてメタルマッチ。
ライター各種については、細かい説明はいらないだろう。
マッチには、アウトドアのロケーションに合わせた特性を持つものがある。
メタルマッチは上級者向けと思われがちだが、実際は簡単なコツさえつかんでしまえば使い勝手がいい。
マッチ
一般的なマッチのほか、使い勝手がいいのがエニウェアマッチ(硫化燐マッチ)と呼ばれる、先端に着火性のいい燐が塗られたタイプ。
西部劇のカウボーイがブーツなどにこすって点火しているのがこれだ。
もうひとつ、ストームプルーフマッチは、一度点火すれば水に濡れても火が消えないため、荒天で威力を発揮する。
メタルマッチ
セリウム合金でできた本体をナイフや付属のストライカーなどで強くこすって火花を散らすタイプのマッチ。
事前にセリウム合金を細かく削った粉末を薪などに付着させておき、そこに火花を飛ばして点火させるのが一般的な使いかただ。
カラビナ型、ホイッスル一体型などさまざまな形状のものがある。
モリカツさんの火起こしEDC
モリカツさんが火起こしツールのEDCとして準備しているのが、こちら。
小型ポーチのなかに、左から順にナイフ、マッチ、フリント式ライター、メタルマッチ、燃焼促進剤をワンセットにしている。
マッチは基本的に水に濡れると着火しないので、携帯用のケースに収納してある。
ライター各種も防水ケースがあるので、好みで使い分けよう。
メタルマッチは水に濡れても表面の水分を拭きとれば火花を飛ばすことが可能なので、そのまま収納しておいても大丈夫。
火起こしの補助に燃焼促進剤
乾いた薪を用意していても、最初から勢いよく燃え上がってはくれない。そんなときにあると便利なのが、燃焼促進剤だ。
身の回りの品で活用できるものが多く、アルコールを含んだ消毒綿(❶) やオイル式ライターの補充液(❷) などは、手軽に入手可能だ。
また、アウトドア用品として松脂のスティック(❸) も売られている。
このほか、化粧用コットンにロウソクの蝋を溶かして染み込ませた小片(❹) を大量に作って常備してもいい。
出典/ガルヴィ2018年10月号
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