お隣のサイトはどんなスタイル?キャンプ場に行って調査してみた
キャンプ場にはそれぞれのスタイルで焚き火を楽しむキャンパーたちがいる。
しかし、他の人たちがどんな焚き火しているのか、意外と知らないのではないだろうか。
そこで、富士五湖エリアの3つのキャンプ場で焚き火の楽しみ方について調査をしてみた。
鈴木さんファミリー@PICA富士西湖
テンマクデザインとCUCUCHIのダブルタープスタイル
スノーボードが家族の趣味という鈴木さんファミリー。
冬季以外もハーフパイプが楽しめる「カムイみさか」に遊びに行くのが今回の目的で、キャンプはそのおまけ。
選手を目指す娘さんが長時間練習に集中できるよう、近くにあるPICA富士西湖を選んだのだそう。
しかし、キャンプサイトはおまけとは思えないほど豪華だ。
大小のタープを縦に張り、テントの前室とリビングを広く確保。
焚き火台の中心で火を焚き、そのまわりで湿った薪を乾燥させている。
キッチンまわりのアイテムはすべてこのBOXに。撤収もスムーズだ。
伊藤さん@浩庵キャンプ場
『ゆるキャン△』と芸人ヒロシに憧れてこのスタイルに
アニメ『ゆるキャン△』がきっかけでキャンプをはじめた伊藤さん。
現在は芸人ヒロシさんのキャンプスタイルを参考にギアを選んでいるという。
東ドイツ軍のテントシートをDDタープのようにうまく活用している。
「コンパクトなギアでまとめてバイクでキャンプに行くのが目標なんです」。
浩庵キャンプ場は『ゆるキャン△』第1話に登場するファンの「聖地」。
夏はこの場所を取れなかったため今回リベンジ。
横から薪を入れられるため上に網を置けるのがオススメのポイント。
zencamperさん@朝霧ジャンボリー オートキャンプ場
アーバンフォレスト×The Arthの黄色いタープが自慢
キャンプ泊をしながらの新婚旅行中だというおふたり。
前日は愛知県で開催されたトレランギアやバックパッカーギアブランドが集まるイベント「HANGOUT」を訪れ、この日はこれから箱根に向かうという。
アウトドア好きには夢のような新婚旅行だ。
新調したタープが自慢で「撥水性と遮光性が抜群ですね」とのこと。
スノーピークの通称シェルコンを薪入れに活用。
ご夫婦で一着ずつ持っているというほど愛用している山と道のジャケットAlpha Anorak。
「真冬もこれ一着でめちゃくちゃ暖かいです」と奥さん。
遠田さん&田村さんファミリー@PICA富士西湖
いつもの料理も焚き火でおいしく
よく一緒にキャンプをするという保育園ともだちの遠田家と田村家のみなさん。
前回のキャンプでカヤックをしたところ子どもたちに大好評だったため、今回も西湖にカヤックをしに来たとのこと。
両ファミリーのママは「まだ子どもが小さいので、場内にあるお風呂とトイレがキレイなのがありがたいですね」と口を揃える。
両ファミリーの子どもたち全員がDODのタケノコテントに大集合。
ユニフレームのファイアグリルのオプション、エンボス鉄板を使いお好み焼きにチャレンジ。
焦がさずに作ることに成功!
この日はほかにも、ダッチオーブンで作ったジャンバラヤもテーブルに並んだ。
佐藤さんファミリー@PICA富士西湖
スノーピークの頑丈さを証明する長年の愛用者
10年以上にわたりスノーピークのアイテムを使い続けている佐藤さん。
現在は販売終了となったレトロなデザインのチェアやタープを大事に使い続けており、スノーピーク社製アイテムの品質の高さがうかがえる。
「うちはずっとスノーピーク。焚き火台に鋳鉄グリドルを乗せてBBQをすると非日常の気分が味わえます」と奥さん。
現在は販売していないダッチオーブン「ぶんぶく」でローストチキンを調理。
フタをした上に炭を置き、じっくり火を通す。
チキンが焼きあがった後は焚き火台のうえに鋳鉄グリドルを乗せ変えてBBQ。
こちらも、現在は販売していない長年使い込んだ愛用品だとか。
小森谷さん&吉田さんファミリー@PICA富士西湖
テントをスクリーンにして野外上映会を開催!
幼稚園ともだちの小森谷さん&吉田さん家族。
今夜はこれから、アスガルドの白い生地をスクリーンにして映画の上映会を開催するそう。
というのも、テントでゴロンと横になって映画を見せていると、子どもたちの寝かしつけが楽なのだそう。
子どもたちが寝静まったあと大人たちは、焚き火で炙ったししゃもとアヒージョで飲みなおし!
上部の開口部が広いダイレクトデザインの焚き火台でBBQ。
子どものご飯は終わり、大人のおつまみを調理開始。
スキレットでアヒージョをグツグツ。
小型で軽量なNEBULAのプロジェクター。今夜はアニメ映画の上映会を開催するのだそう。
森山さんファミリー@PICA富士西湖
キャンピングカーだけど焚き火がしたくて……
今年買ったばかりのソロストーブの焚き火台を使いたくて、家族を連れてキャンプをしに来たという森山さんパパ。
薪にもこだわりがあり、家具屋から出た廃材を乾燥させて持参している。
愛車はFIATのSunlight Multijet2。冬はこのRVでスキー場へも足を伸ばす。
宿にチェックインする手間が省けるので長時間滑れるのだそう。
日差しが強い日やオープンな空間でテーブルを広げる場合はTHULEのオー二ングを下ろしてプライベート空間を確保。
気になるこちらの焚き火台はソロストーブの最大サイズ。燃焼率が良いのはもちろん、強風などで倒れる心配がないのもうれしいポイント。
最後に番外編として、焚き火台を使わずにキャンプを楽しんでいる人たちも紹介しよう。
【番外編】都築さん親子@PICA富士西湖
初めての親子二人きりキャンプ
普段から仕事でカヤックのガイドをしている都築さん。
この日は西湖で開催されている国内最大級のカヌー、カヤック、SUPの大会「パドルスポーツフェスティバル2018」に参加するためにこちらに。
家族でのキャンプは頻繁に行くが、父子2人きりでのキャンプは今回が初めて。
「カヤックは一年中楽しめるスポーツです」と都築さん。
今回、クルマにはカヤック道具を積んでいるためキャンプ道具は最低限なものをチョイス
PHOTO/伊藤郁
TEXT/加茂光
出典/ガルヴィ2018年12月号