【秘密の隠れ家キャンプ】焚き火を存分に堪能!
ネイチャークラフト作家・長野修平さんの工房裏には、スペシャルなキャンプサイトがある。
子どもたちが成長し、なかなか全員そろってキャンプへ出かけるのが難しい今、家族で焚き火を囲む、貴重な場所だ。
長野さんがどんなキャンプをしているのか紹介しよう。
長野修平さん
ネイチャークラフト作家であり焚き火&山菜料理人。
本誌ほか多くのメディアやイベントを通じてモノ作りの魅力を広めている。
自作の自宅兼アトリエの裏には焚き火ができるスペースあり。
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プライベートサイトでいつでも焚き火
長野さんの自宅兼アトリエの裏山には、焚き火ができるキャンプサイトがある。
ここで時折、家族キャンプを楽しんでいるそう。
「この裏山キャンプ場では、家族で焚き火をすることもあるし、子どもだけでビバークしたこともあります。
最近は子どもが友だちを呼んで、子どもだけの女子キャンプをしていますね」(長野さん)
眼下には自宅。裏山にトイレを設けているので、自宅に戻らなくても過ごせるし、急用が入ったらすぐに現実に戻れる。
個々の都合も優先できるというわけ。
この距離感がうらやましい。
準備と片付けは家族みんなで。自分ができる範囲で行っている。
テント内にインストールするために設計されている小型の薪ストーブ「ロキ」。
コットン製の煙突穴付きテントの中に入れて、あたたかく過ごしている。
窓を開ければ炎が見えるし、本体上部がフラットなので、飲み物の保温や煮込み料理にも役立つ。
子どもたちも薪ストーブの扱いは慣れたもの!
キャンプサイトの中心は直火
焚き火台を使うよりは、地面に薪を並べる直火のほうが好きな長野家。
裏山キャンプ場では当然、石を囲んで焚き火場を作る。
ロープの先に薪を結び、高い枝に引っかけてタープを張る。
メインポールとその張り綱がなくなるので、焚き火まわりがスッキリ。
夜でも張り綱に引っかかることがない。
長野家のキャンプに欠かせないのが焚き火とベーコンだ。
肉の腐敗と熟成は紙一重。
焚き火で燻す時間や熟成させる温度の調整など、ベーコン作りはすべて長野さんの勘どころが勝負。
ベーコンを炙るには大きい焚き火が必要なので、キャプテンスタッグのラウンドファイアピットを使用。
オンウェーの焚火台は気軽に焚き火をするときに。
どちらも広げるだけで準備できる。
奥は福井のガレージブランドの吊るす焚き火台で、かがり火としてタープ前に置く。
トングは太い薪用、細い薪用、リフターにもなるトングの3つを使い分ける。
火ふき棒にもなる火かき棒はおもしろい道具だが、やはり自作の火吹き竹で、細く長く空気を送りたいそう。
長野家のキャンプでは、薪は買うものではなく、現場で集めるもの。
長野さんは自作の薪スタンド兼薪バッグを肩にかけ、家族は布製やビニール製の薪バッグに、入れられるだけの薪を集めてくる。
この裏山キャンプ場は、テントとタープと焚き火場が収まる広さだが、決してゆとりがあるわけではない。
タープはメインポールを使わず、ロープを高い枝にかけて固定。
限られた場所で焚き火をしても、移動のストレスや危険がないようにレイアウトしたのは、見事というほかない。
PHOTO/逢坂聡
TEXY/大森弘恵
出典/ガルヴィ2019年12月号
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