春キャンプの防寒対策はこれで決まり!一つは絶対に持っておくべき防寒ギアとは?
春先のフィールドは思った以上に寒い。防寒対策を怠っていると、とっても辛い思い出になってしまう。
そんなことにならないように、きちんと対策をしてポカポカなキャンプを楽しんでみよう!
今回はテント&シュラフについて解説。
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■寒さを凌げるテント選び
防寒を前提に選ぶなら「4シーズンモデル」と呼ばれるテントを選びたい。
では、一般的な3シーズンモデルとは、どのような違いがあるのだろう。
ひとつはフライシートの裾に「スカート」が装備されていること。
全周にスカートが装備されていれば、テント内に冷気が入り込むのを防ぎ、底冷えを抑えてくれるのだ。
もうひとつはフライシートの上にかける「ルーフフライ」。
おもに2ルームテントに装備されているものだが、これを装備することで前室の内側に発生する結露を抑えてくれる。
4シーズンテントなら快適!
コールマン/ウェザーマスター ワイド2ルーム コクーンⅡ
15万2728円
あらゆる天候に対応する大型2ルームテント。スムーズに換気を行うベンチレーションを装備。
フライシートの裾から入り込む冷気を遮断することで底冷えを低減。
空気の流れを抑えることで、テント内の温度を保つことができる。
フライシート内の結露を軽減するためのフライシート。
装着することで外気とテント内の温度差を小さくし、結露の発生を抑える。
3シーズンテントなら厚手マットで冷気をシャットアウト
3シーズンテントを使う場合は、冷気をシャットアウトできるように、テントマットとスリーピングマットに厚手のものを選ぶようにしよう。
地面と体のあいだに空気の層をたくさん作ることで断熱性を高め、冷気の影響を少なくするのだ。
マットを重ねるテント内レイヤードは、クッション性を高めるだけでなく、底冷えを低減させるためにも必要なテクニックだ。
フロア全体に敷くマットはクッション性の高いモデルを選ぶ。そうすれば冷気の侵入も抑えられる。
今回は「コールマン/コンフォートマスター フォールディングマット」を使用。
厚手マットの買い足しが難しい場合は、自宅にあるものなどを使って対応してみよう。
まず無料で手に入る段ボールをフロア全体に敷き、その上にテントマットを敷く(今回は薄手の銀マット)。
こうすればコストをかけずに、地面からの冷気を遮ることができる。
ただし荷物が少々かさばってしまうのと、断熱性が劣ってしまうのは否めない。
暖かく寝るためのシュラフ選び
防寒で絶対に妥協してはいけないのが「シュラフ」。
キャンプ地の気温にあったシュラフでないと、寒さで寝られないこともある。
選ぶ際はシュラフの対応温度域をチェック。
「コンフォート温度」や「快適温度」と呼ばれる温度域を確認して、キャンプ地の最低気温より低いものを選ぼう。
冬用のマミー型は必須アイテム
モンベル/アルパイン ダウンハガー650 #0
3万3500円
冬山でも使用できるコンフォート温度-7℃のダウンシュラフ。独自の伸縮機能で保温力抜群
分厚い冬用なら安心!
「マミー型より布団のようで寝やすい封筒型のほうがいい」という人は、冬用の封筒型もあるので、こちらを選んでみるのもあり。
コールマンのモデルは3枚重ねることで寒さに対応。
スノーピークのモデルは、分厚い掛け布団とマットを組み合わせることで寒さに対応している。
ただしこのような冬用の封筒型は、中綿がたっぷりと入っていて大きいものが多いので、そのぶん収納サイズが大きくなり、荷物もかさばってしまう。
コールマン マルチレイヤ— スリーピングバッグ
1万2000円
3つのレイヤーの組み合わせを変えることで、快適温度-5℃、5℃、12℃の3タイプが作れる4シーズンモデル。中綿には化繊を採用。
スノーピーク グランドオフトン シングル1000[下限温度-15度]
5万2800円
中綿たっぷりの掛け布団と厚さ5cmのインフレータブルマットを組み合わせた新発想のシュラフ。
中綿にはウォッシャブルダウンを使用。
ウェアの防寒も忘れずに
薪や炭、ガスなどの燃料を使った暖房があるから大丈夫と、ウエアをおざなりにしてはいけない。
燃料が切れたときに暖をとれなければ、寒さをしのぐ方法がなくなってしまう。
だから防寒着の着用を最優先として、それから暖房で暖を取ることを考えよう。
気温に応じて温度調節ができる重ね着がオススメだ。
TEXT/牛島義之
PHOTO/佐藤弘樹
出典/ガルヴィ2019年12月号
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