【初心者必見!おすすめ焚き火台5選】焚き火台選びに迷ったら!ベストセラーのそのワケとは
いまなお続く焚き火ブーム!焚き火をするためにキャンプを始めるという人もいるほど。しかし、初心者には「焚き火台ってなに?」「何を選んだらいいの?」という人も多いでしょう。ここではそんな人のために、まずはじめに買って失敗のない、ベテランキャンパーに長年愛され続けている焚き火台5選をご紹介。これらの焚き火台で焚き火を楽しみながら、じっくり自身のスタイルを築き上げていきましょう!
スノーピーク:焚火台 L
編集部内でかなりの高頻度で使われていた焚き火台!
その理由はやはり、セッティングの容易さにある。平たい収納状態から、開口部をぱっと開くだけで焚き火ができる状態になるのは、本当にノンストレス。とくにやることが多いキャンプシーンの撮影では、この容易さが重宝した。
そしてフォルムの美しさ。三角パネルに脚が溶接されたものが4枚。それが展開時に逆四角錐になるよう溶接されている。三角パネルから伸びる脚の造形も含め、フィールドで絵になる美しさだ。
逆四角錐の形にしたのは、火が燃えるスペースは外へ向かって開いている形状がベストであること、さらに収納を考え、折りたたんで持ち運びができるなど、必要な要素をすべて考察した結果だという。逆四角錐は中央に重量が集中し、そして重みが上からかかることで、押し広げられた各脚がさらに安定する。使用時の安心感も高いつくりだ。
ただ、そこそこ重い。焚き火台単体で約5・5㎏いう重厚感はほかにはあまりない。けれどこの重みこそが、焚き火の熱による変形を防ぎ、一生使い続けられることの証なのだ(ポイント01参照)。焚き火台なのである程度、熱による変形は仕方のないこと。火床部分はとくに。けれど思い起こせば、頻繁に使っていた7年の間、この焚き火台は変形ひとつしていなかった。溶接が外れることも、ガタつきもなし。さすがに焼け付きはあるものの、背筋はシャンと伸びている。そして今でも同じ姿のまま、編集部の現役焚き火台だ。スノーピークに聞いたところ、通常使用での修理の問い合わせや壊れたという話は聞いたことがないという。これはすごいことだ。
こうして誕生から25年のこのモデルは、構造はそのままに、多くのユーザから愛されている。2021年には、ソロに特化した焚火台SR、大人数に最適な焚火台LLをリリース予定だ。
本体の1.5㎜厚のステンレス板には、スノーピーク製品の証である刻印が。現在Lサイズは社外の工場で製造されており、ロゴ下は「MADE in JAPAN」。ほかのサイズは社内工場で製造され、「HEADQUARTERS」の刻印も。
オプションのグリルブリッジ(5940円)は焚火台にセットすることで、網やプレートなどが使えるようになる。脚部の凸凹で3段階の高さ調整ができ、火加減のコントロールが可能だ。
POINT 01 1.5㎜の板厚を採用し軽さよりもタフさを追求
開発の際、何度も耐火・耐久実験を行って導き出されたのが、1.5㎜厚のステンレス板の採用。これ以下の厚みだと、過酷な耐熱実験ではステンレス板が変形してしまう。当然、板厚を上げれば重くなるが、「一生使い続けられる」スペックにするため、迷うことなく1.5㎜厚を採用した。
POINT 02 繊細な調整を繰り返しロボットによる溶接を確立
焚火台は国内の工場で、溶接ロボットを使い製造している。高品質な製品づくりのために試行錯誤し、微調整を繰り返し、一連の溶接工程を確立した。三角板と脚のパイプは確実に接合され、焚き火の熱に負けることはない。
シリーズ製品
上から順に、焚火台 S [1-2人用] 9460円、焚火台 M [2-3人用] 1万3860円、焚火台 L [3-4人用]
GARVY’s CHECK!
“機能美”を感じさせるたたずまいがたまらない
逆三角錐のフォルムと、三角形のパネルから斜めに地面に設置する脚のパイプ、そしてデザイン性をもちながら燃焼を助ける空気孔。シンプルで無駄がなく、そのたたずまいはまさに機能美。使っても、眺めても楽しめる焚き火台なのだ。
折りたためばスリムな収納サイズ
使用時は大きく使え、たためば薄く平らに収納が可能。重さはあるが、このコンパクトさは持ち運び、クルマへの積載も便利。別売の収納ケースは肩掛けができ、袋には余裕があるので、オプションギアも一緒にしまうことができる。
“開くだけ”というセッティングの容易さ
収納袋から取り出したら、あとは本体を開くだけ。本体に脚が溶接されているので、それだけでセッティングが完了する。パーツを組み立てるなどの手間が一切なく、ワンアクションで準備ができるのは本当に便利。キャンプに慣れている、そうでないかなど関係ない。
ユーザーからの「よくある質問」
「仕組みが単純なので故障も少なく、あまり質問はないのですが……」とスノーピーク担当者。あえて言うなら下記のふたつ!
Q.どのサイズがおすすめですか?
A.ソロならS、調理込みのソロや2名程度の使用ならM、3名以上で使うならLをおすすめしています。
Q.手入れの方法を教えてください
A.使用後は完全に冷ましてから、灰を水で洗い流し、しっかりと乾燥させてください。
ユニフレーム:ファイアグリル
コスパ最強! そして頑強。使用の幅が広がる機能も満載!
ユニフレームのファイアグリル、誕生から20年超えのロングセラーモデルだ。この間、改良などのマイナーチェンジはなく、発売当時の姿のまま、多くのキャンパーに愛用されている。同社のなかで毎年、出荷金額が不動の一位! 年間数万台を出荷しているという(詳しい数字は秘密とのこと)
さてこのファイアグリル、“壊れない焚き火台”との呼び声が高い。本体の炉のステンレス材は薄く、軽量にもかかわらず、ゆがみ知らず。編集部でも多くのスタッフによって使い込まれていたが、変形はしていなかった。いっぽう、ロストルは熱でベコベコに変形するけれど、使用には問題なし。使用歴20年以上のキャンパーも多いと聞く。
構成パーツが炉、脚、ロストルの3点とシンプルなのもいい。脚の開き方だけ、ほんの少し慣れが必要だけれど(上記のCHECK!参照)、全体的には軽量で組み立てやすく、収納もコンパクトで快適。そしてシンプルながらも、焚き火台の各所にギミックを搭載しているのがユニフレームならでは。
まず、目からウロコだったのが、脚の穴を使った吊り下げギアのFGポットハンガーとFGハンガー。ファイアグリルの脚は、強度、加工、重量を考慮してパイプを採用しており、爪との接合個所に穴があいている。これはただ単に構造上、そうなっているだけだったのだが、ユニフレームはこの穴を活用しようと考えた。
「普通にトライポッドを作ってもつまらないし、せっかく活用できる穴があったので作ってみました。見た目がスッキリしたほか、地面まで脚がない分、軽量化にもつながっています」と担当者。
調理で使う際、焼き網や鉄板を炉に対して斜めに置く構造も独特で、これにより、炭の出し入れもしやすくなっている。
こうしたユニフレームならではの機能が盛り込まれ、使いやすく、軽量でコンパクト、故障も少ないのにこの価格。間違いなくコスパ最強の焚き火台だと思う。
POINT 01 変形を防ぎ、空気を取り込むこの隙間、じつは重要なのだ!
コンセプトは「コンパクトで軽量な焚き火台」。軽量化=使用鋼材を薄くすることなので、薄くても壊れない設計にしているという。「熱によるゆがみは必ず発生するので、それを前提に“ゆがみを逃がす”方法をとっています。炉の角のスリットは、ゆがみ防止と空気取り込みのふたつの役割です」(担当者)
POINT 02 本体は薄くて軽量だけれどダッチオーブンOKな耐荷重
スリムな見た目なので、ダッチオーブンなど重いものはNGなのかな……と思う人も多いようで、問い合わせがよくあるという。けれどそんな見た目に反して、分散耐荷重は約20㎏! ダッチオーブンの使用も問題なくできる。
シリーズ製品
ファイアグリルsolo 4900円
GARVY’s CHECK!
脚の“穴”を流用する画期的アイデア 焚き火台の使用シーンが広がった
この穴を活用したギアが、FGポットハンガー(左写真)と、FGハンガー。FGポットハンガーは10インチまでのダッチオーブンを吊るすことができる。ユニークかつ機能的で、アイデアにあふれたギアだと思う。
脚を開く方向に要注意 でも慣れれば簡単!
4本の脚は収束金具でまとめられていて、開く向きと順番が決まっている。最初に収束金具の矢印シール正面に見た状態で、爪が上にくるように持ち、手前の脚を矢印方向に倒す。あとはイラストの順番で倒していけばOKだ。
炉にすべての付属品が収まるコンパクトな収納システム
付属品を炉の中に収納できるだけではなく、2台をひとまとめに重ねて収納もできる(上の写真)。ただし、焼き網が少し浮くので、持ち運びの際は収納ケースに入れたり、ベルトでまとめるなどの工夫が必要。
炭火調理時に快適な斜め置きのセッティング
焼き網や鉄板は、炉の上部に突き出た爪部分に載せる仕様。こうすることで、炉の四隅から炭を出し入れしやすいし、網の四隅は食材の保温スペースになる。網はがっちりと固定されるわけではないが、安定はしている。
ユーザーからの「よくある質問」
じつは質問のトップは、上記でも紹介している“脚の開き方”に関することだった!
Q.脚を開くと、爪が下向きになってしまいます。
A.脚の開き方は順番があります(上記参照)。箱の裏にイラスト付きの説明がありますが、現地には本体だけ持っていく人が多いので、問い合わせが多いですね。
Q.ロストルが変形してしまいました。このまま使っていても大丈夫ですか?
A.ロストルは熱による変形でベコベコになってしまいますが、使用には問題がありません。気になる人は裏返して使っていただくか、スペアパーツ(1500円)も用意しています。
ロゴス:LOGOS the ピラミッドTAKIBI M
初期モデルから進化を続け楽しみの幅を広げた一台に
発売当時から変わらぬ姿の焚き火台があれば、日々進化を遂げている焚き火台もある。そういう意味ではロゴスのピラミッドタキビシリーズは、ユーザーの声とともに進化を遂げている焚き火台といえるだろう。機能も、付属品も、名前もバージョンアップを重ねている。
ピラミッドグリルシリーズの始祖は、2002年に発売した「TAKIBI deグリル」。“ピラミッド”という名前はついていないものの、逆四角錐の炉を四角錐の土台で支える構造はこの時に誕生した。組み立てが簡単、コンパクト収納、持ち運びやすい重量でありながら、強度を維持すること。この強度維持に当時の開発陣は相当苦労したそうで、この構造が生み出されたそうだ。
収納はコンパクトながら組み立てれば大きく使え、安定感があるのが魅力。パーツ数はやや多めだけれど、灰受けもゴトクもセットする場所がくぼんでいるので見た目でわかり、迷うことがない。とにかくすばやくセッティングできる。
現行モデルは2018年にリリース。「LOGOS the ピラミッド TAKIBI」の名前になり、今まで標準装備されていたBBQ用の網の代わりに、2台のゴトクが装備された。このゴトクは炉の開口部に十字にセットして互いに補強しあう構造なので強度は抜群。さらに1台のゴトクには串焼きプレートを追加。焚き火料理の幅を広げた仕様になっている。
またサイズバリエーションが多いのも特徴。現行の同モデルはXL、L、Mサイズ。ほかにもピラミッドグリルシリーズを含めると、少人数向きのピラミッドグリル・コンパクト、脚の高さがハイ/ローの2段階に調節できるLOGOS theピラミッド篝火がXL、Lサイズなど、かなり豊富。このバリエーションの豊富さは、他社にはないロゴスの魅力だ。
ちなみに私自身は2代目モデルを10年以上愛用している。熱による変形は少々あるものの使用には問題がなく、当分、一軍選手として使っていく予定だ。
POINT 01 ぱっと広げて、重ねるだけ 組み立てが超カンタン!
ピラミッドグリルシリーズは、組み立てが直感的にできるのが本当に便利。各パーツは軽量なので手に取りやすく、パッと開いて順番に重ねていくだけ。パーツ数は多いが、組み立てに時間はかからない。
POINT 02 さまざまな効果を生み出す逆四角錐の構造
四角錐の土台に逆四角錐の炉を入れる構造は安定感が抜群。ゴトクの耐荷重目安は約10㎏なので、ダッチオーブンもOK。またこの逆四角錐の炉は炭の量の省エネ化や、壁面からの輻射熱を焼き面へ向かわせる効果も!
順に、LOGOS theピラミッド篝火 L 2万8600円、ピラミッドグリル・コンパクト 4950円、LOGOS the ピラミッドTAKIBI XL 1万4520円
GARVY’s CHECK!
強度と使い方がアップするゴトクを標準装備
最新モデルから標準装備になったゴトクの機能は、串焼きやダッチオーブン対応だけじゃない。ゴトクの間に薪を立てるようにセットすれば、空気の通り道ができて燃焼効率がいい。Mサイズは炉がコンパクトなので、小さめの薪を使うのがおすすめだ。
持ち運べて掃除をしやすい灰受け皿がかなり重宝
この単独で持ち運べる灰受け皿は、焚き火じまいに活躍。残った灰をここに集めて、捨てに行ける手軽さがいい。灰受けは当初、地面に置く仕様、本体の一部に組み込む仕様など試行錯誤して、現在の別パーツにして吊る仕様に。
囲炉裏テーブルの先駆者は円形タイプもラインアップ
囲炉裏テーブルは各メーカーともにスクエア型が多いけれど、ロゴスはスクエア型に加え、サークル型もラインアップ。角がないので、大人数で団らんできるのだ。写真はアイアンウッド囲炉裏サークルテーブルL(3万4100円)
コンプリートキットならオプションパーツをフル装備!
LOGOS the ピラミッドTAKIBI M ・コンプリートDX(2万790円)は、アイアンロストル、チャコールデバイダー、極太ステンネット、ファイヤーラックといった、調理に便利なオプションを装備。焚き火+αを楽しみたならこちらがおすすめ。
ユーザーからの「よくある質問」
気になるのは、手入れのコツとおすすめのサイズ!
Q.長く使用するコツはありますか?
A.どのグリルにも言えることですが、水洗いするときは完全に冷めてから行ってください。火床などの持ちが長くなります。
Q.おすすめのサイズは?
A.シーンや使用人数によって選んでいただけるように、M、L、XLがあります。また、料理の幅が広がるコンプリートも同サイズで用意しています。
コールマン:ステンレスファイアープレイスⅢ
ゆらめく炎が幻想的で暖かい元祖“映える”焚き火台
コールマンの焚き火台といえば、最新のプレート型、ファイアーディスクが注目を集めているけれど、発売から13年経つロングセラーモデル、ステンレスファイアープレイスも変わらず人気だ。
本体は角型のパイプが井桁状に組まれた深型タイプ。大きめサイズの薪も気兼ねなく投入でき、その薪が燃える炎を、パイプ間に配されたメッシュ枠から眺めることができる。これがなんとも幻想的で雰囲気抜群。
たしか発売当時、GARVY編集部にも常備されていて、ちょっとおしゃれな感じのキャンプサイトを撮影したいときに、必ず持っていく焚き火台だった。今でいう「映える」焚き火台の先駆けだったように思う。
今回、久しぶりに使ってみて、やはりその雰囲気のよさと、機能性の高さを再認識。
見栄えだけでなく、空気を取り込み、燃焼効率を上げてくれるメッシュ窓。収納のコンパクトさや組み立ての容易さにひと役買っている炉側面2辺の折りたたみ機構。ダッチオーブンの重さに耐えられる、ゴトク兼ハンドル。また、火床のシステムも秀逸で、焚き火時は炉の最下部にセットするが、炭火でBBQなどをするときは、火床を炉の上部にセットできるようになっている。炭火と焼き網がほどよい近さになるというワケだ。この火床自体に空気孔はないので、炭が一度“熾”の状態になれば、けっこう長持ちするように思う。そんなふうにかゆいところに手が届き、スムーズに焚き火や調理ができる機能の数々は、使っていて心地いい。
ちなみに現行モデルはⅢで2015年にリリース。ⅠからⅡ、そしてⅢへの間は、軽量化やハンドル兼ゴトクの強化、遮熱板と灰受けの一体化など、使い勝手向上のためのバージョンアップが行われている。
昨今は焚き火ブームでさまざまな焚き火台がリリースされているけれど、改めてロングセラーの所以を感じた一台だった。
POINT 01 井桁型のデザインは燃焼効率が抜群
基本的な形はキャンプファイアーで用いられる井桁型をイメージしたという。キャンプファイアーの井桁状の薪の組み方は煙突のようになっているため、上昇気流が生まれて勢いのある炎が生まれる。フレームをこの形にすることにより、その効果を狙っているのだ。
POINT 02 使用時は大きく、収納時はコンパクトに
炉の2辺がM字形に折りたためるようになっていて、これが収納のコンパクトさと、セッティングの手軽さを両立。本体に少々重さはあるものの、開閉は力を入れることなくスムーズにできる。本体を広げるだけで、深めで大きく使える炉が出現する。
シリーズ製品
順に、ファイアープレイススタンド 7980円、ファイアープレイステーブル 1万5800円
GARVY’s CHECK!
メッシュ枠から見える焚き火の炎が美しい
焚き火の炎が台の上からだけでなく、暖炉のように側面からも眺められるのが、この焚き火台の最大の特徴。さらに、「熱も側面から360度放熱でき、みんなが温まれるスタイルの焚き火台を作りたかったため、この構造にしました」と開発担当者。
ひとつで二役が快適 ゴトクにもなるハンドル
ハンドルを内側に倒すと、ダッチオーブンも載せられるゴトクに! ゴトクの耐荷重は約20㎏。12インチのダッチオーブンに水を満タンにした重量を基準としている。不安定なものは倒れる危険があるので、載せるのはNGだ。
使用時の安全性を確保するストッパー
火を扱うものだから、安全面も考慮されているのは安心。ステンレスファイアープレイスには、炉の折れ曲がり防止と、脚のぐらつきを抑え、しっかりと固定するストッパーが装備されている。セッティング時に忘れずに行っておきたい。
関連シリーズでグッドデザイン賞を受賞
ステンレスファイアープレイスⅢ、ファイアープレイススタンド、ステンレスファイアープレイステーブルなどの関連シリーズで、2015年のグッドデザイン賞を受賞。「焚き火の道具本来のシンプルさの追求と、思いがけない事故を防ぐ、安全性を追求」した点が評価された。
ユーザーからの「よくある質問」
ステンレスファイアープレイスの質問は、BBQ使用時についてのふたつ!
Q.BBQのとき、火床が遠くてなかなか食材が焼けません。
A.炭火を使用するときは、灰受け皿を炉の上部にセットしてお使いください。
Q.網がぐらぐらして不安定なのですが……。
A.BBQ用の網は炉のパイプの高いほうにセットします。焼き網の脚がハンドルの付け根の内側にしっかりとはまるようにセットすれば、ガタつきを抑えられます。
キャプテンスタッグ:ヘキサ ステンレス ファイアグリル
家族で囲んで使いやすい大容量の六角形のフォルム
六角形の深型フォルム、軽量&コンパクト収納、そして購入しやすい価格設定で、数年前からさらに人気が上昇しているヘキサ ステンレス ファイアグリル。広げるだけで組み立てができるシンプルな構造は焚き火初心者にも好評で、昨今の焚き火ブームもあり、ここ5年間で販売台数は3倍増だとか。
この独特の六角形フォルムは、以前発売していたモデルを踏襲したもの。キャプテンスタッグでは2005年まで、ドラム缶をイメージした六角形の折りたたみ式焚き火台をリリースしていた。けれど大容量で熱量も大きく、ロストルの変形を抑えることが難しかったため、やむなく廃番に。しかし六角の形状は家族で囲んで使用しやすいことがわかり、この形を踏襲したヘキサ ステンレス ファイアグリルが誕生した。本体下部を細くして、投入できる燃料を少なくすることでロストルの変形を解消。さらに家族での使用、一般的な40㎝の薪が入ること、持ち運びやすいサイズ感を重視して作られており、「薪の熱による変形と持ち運びやすい重量のバランスを取るために、最適正な本体の厚さを設定するのに苦労しました」と担当者。
外から見ると相当な深型のように感じるけれど、ロストルから開口部までの高さは約14㎝と見た目よりも浅め。というのも、ロストルから底板(灰受け)までが空洞で、そこが空気の通り道になっているから。それでも炉の上部は余裕があり、φ25㎝までのダッチオーブンならほぼすっぽりと収まる。
また安定感があるので、大きめの薪を安心して投入できるのが楽しい。ちなみに燃焼効率は抜群で、本体下部空気孔による煙突効果でどんどん燃える。炉の広い面から放熱するので、囲んでいると、ほかの焚き火台よりも暖かく感じた。
気軽に焚き火の醍醐味を楽しめ、付属の網でBBQもできる。そして前述したとおり、ダッチオーブン調理もできる。1台3役の焚き火台だ。
POINT 01 ダッチオーブンが気持ちよく収まる六角形
六角錐の形状ということもあり、φ25㎝(10インチ)のダッチオーブンの収まりがいい。炉内にすっぽりと格納でき、ダッチオーブンと炉の間にゆとりもある。炉側面からの放熱で、ダッチオーブンを包み込むように温められるのもいい。鉄製のロストルも頑丈で、ダッチオーブンをしっかり支えてくれる。
POINT 02 軽量で薄型、持ち運びやすい!
すべてが薄型に折りたため、軽量なので持ち運びが苦にならない。収納ケースはファスナー付きというのもうれしい。口をしっかり閉じることができるので、例えばクルマに積んだときなど、灰などの飛び散りを防いでくれる。
シリーズ製品
順に、CSブラックラベル ヘキサステンレスファイアグリル 9350円、ヘキサ ステンレスファイアグリル(M) 9350円
GARVY’s CHECK!
組み立てやすく安定感もある安心構造
土台と炉を開いて重ね、あとは六角形のパーツを小さい順に底からセットしていくだけ。とても簡単! 炉の高さの半分あたりを土台が支える構造なので、ぐらつくこともなく安定感もばっちり! 薪の投入も安心だ。
本体下部に空気孔を設け燃焼効率抜群!
炉に設けられた空気孔は、位置的にはロストルの5㎝ほど下になる。そこから空気が取り込まれ、薪がどんどん燃える仕組み。燃焼効率がかなりよく、燃え残りが少なかった。薪は多めに用意したほうがいいかも⁉
BBQ用の網も標準装備こちらも六角形
BBQ用の焼き網が付属しており、底網、ロストル同様にこちらも六角形。消耗品であるBBQ用の六角焼き網を手に入れるなら、キャプテンスタッグのオンラインストアや、アウトドア系オンラインストアがおすすめだ。
ヘキサ同士で相性抜群!みんなで囲みやすいテーブルも
六角フォルムのヘキサ ステンレス ファイアグリルと相性抜群なのは、やっぱり六角タイプのテーブル。写真はCSクラシックス ヘキサグリルテーブルセット<137>(2万8600円)。6分割できるテーブルだ。
ユーザーからの「よくある質問」
六角フォルムだけど、基本的にはシンプルな構造。焚き火台ならではの問い合わせを紹介!
Q.交換用の網やロストル、底板はありますか?
A.あまりの要望の多さに驚き、交換用のパーツを販売するようになりました。価格はP43で確認を。
Q.スキレットやコッフェルなどで調理するにはどうしたらいいですか?
A.焚き火台の上に載せて使う「焚火ゴトクスリム(ブラック)」(3300円)が便利です。サイズが25㎝までのダッチオーブンにも使用できます。