ゴールデンウイークもまだ油断できない!春キャンプでも万全にしておきたい寒さ対策
日中は汗ばむ陽気なことがあっても、朝夕の冷え込みはまだ続いている。
きちんと防寒装備を準備しておかないと残念なキャンプになってしまうので、きちんと対策を立てよう!
■標高が低くて日当たりのいいキャンプ場を選ぼう
気温の高い夏は避暑地として人気のある、標高の高いキャンプ場。
しかし、日中と朝晩との寒暖差が激しい春は、標高が高いと冬並みに寒くなることがある。
地域によっては、朝起きたらテントのフライシートに霜が降りていた、なんてことがあるくらい寒くなることも。
そこで、出かけるなら高原や山間の標高が高いキャンプ場ではなく、標高が低い平野部のキャンプ場を選ぶようにしたい。
また、キャンプ場では、なるべく日当たりのいいサイトを選ぶようにしよう。
日の出とともに日が差す、開けた場所がおすすめだ。
■フリースなどの防寒着は必ず準備しておこう
日中はポカポカ陽気で、シャツ1枚で快適に過ごせたとしても、日が暮れると気温が一気に下がり、冷え込んでしまう。
そんなときに防寒着を準備していないと、震えながら晩ご飯を食べるなんてことになりかねない。
大げさだと思うかもしれないが、フリースやインナーダウンといった防寒着は必ず準備しておこう。
また、雨などで日差しがないと、日中でも寒くなることがある。
快適にキャンプを楽しむために、あわせて手袋やニット帽などの防寒小物も準備しておこう。
■子どもの汗冷えには十分注意しよう
日中走りまわって遊んだ子どもは、汗びっしょりでTシャツなどの肌着がびしょ濡れになることがある。
暖かいうちはそのままでもいいが、風が吹いてきたり、日が暮れて気温が下がってくると、濡れた服は冷たくなり、体温が下がって体調を崩してしまうこともある。
そんな「汗冷え」を起こさないためにも、親がマメに様子を見て、シャツが濡れていたら着替えさせるようにしたい。
濡れてもすぐに乾く速乾素材のTシャツを着させてもいいが、コットン素材のTシャツを多めに準備していくのもおすすめ。
■冷えるときには鍋料理がいちばん
キャンプの定番といえば、やっぱりBBQ。炭火で焼く肉はふっくらジューシーで格別の味わいだ。
でも気温が低くなってくると、お皿に載せた肉はすぐに冷めてしまい、硬くなってしまう。
これではせっかくのBBQも台無しだ。そこでおすすめしたいのが「鍋料理」。
お皿に取っても冷めにくく、食べれば体が芯まで温まる。
鍋を火にかけ続けていれば、料理そのものも冷めないので、いつまでもアツアツの料理が食べられるというわけだ。
鍋を焚き火で温めれば、焚き火からも暖が取れる。
スノーピーク タクード
3万9800円
鍋などの煮込み調理に最適な石油コンロ。同ブランドの「IGTフレーム」にセットできる。
ロゴス 仕切おでん土鍋 (木葢付)
1万4500円
仕切り付きの角型土鍋。同ブランドの焚き火台やBBQグリルにピッタリ収まる専用設計。
■4シーズン用シュラフを用意しておくと安心
防寒対策ができていなくていちばんつらいのは、起きているときではなく寝ているとき。
あまりの寒さに、寝ることができないほど寒い場合がある。
寝られないだけならまだしも、体調を崩してしまうことだってある。
だから春といってもシュラフは3シーズン用ではなく、冬でも暖かく寝られる4シーズン用を準備しておこう。
3シーズン用しか準備できない場合は、ブランケットやインナーシュラフを併用したり、インナーダウンやテントソックスを着て寝ると暖かく寝られる。
封筒型シュラフの場合は、ニットやフリースの帽子をかぶって寝ると、体温が逃げるのを防ぐことができる。
イスカ エア ダウンブランケット
5500円
超軽量コンパクトなダウンのブランケット。シュラフの内側に入れれば暖かく寝られる。
イスカ ライナー SZ スーパーライト
3500円
暖かく肌触りがいいポリエステルの起毛素材を使用したライナー。夏は単体でも使用可能。
TEXT/牛島義之
ILLUST/岡本倫幸
出典/ガルヴィ2020年4月号