知らないと損!ベテランキャンパーが教えるテント設営のストレスを軽減する簡単テク
キャンプギアのなかでは最大級に大きくて、設営にも時間を要するテント。
キャンプの必需品だからこそ、使い方に関する疑問や悩みも多くなる。
けれど、みんなが使うギアだからこその知恵や答えもたくさんあるのだ!
■テント購入!最初にやっておくべきことは?
実は購入前からメーカーHPで説明書を読んでいます。設営の手順で気になる点や不明点が出てくるので、絶対に読むべき。
本番前の練習も必須。やっておかないと現地でもめます。
(飯野貴博さん)
メーカーの公式動画だけでなく、キャンパーさんたちが配信している設営動画も見ています。
テント設営のイメージトレーニングはかなり重要。何回も繰り返し見ます。
(YUKOさん)
初めてタープを買い、説明書を読んだらハンマーが付属していなかったので100均で購入。
いざ設営というとき、買っていたのがミニハンマーで、ペグが打てませんでした……。
設営も手間取り……。練習しておけば気がついたのに……。
(まささん)
新しいギアを購入した際には、必ず防水スプレーをかけています。
雨だけでなく汚れにも強くなり、その後の手入れが楽になります。
ウエアや帽子、シューズにも一緒にスプレーしておくと便利です。
(3rd バーガーさん)
■設営を素早くスムーズにするコツってある?
ポケットがたくさんあるキャンプ用エプロン。
ペグ、ハンマー、張り綱など設営に必要なものを入れたまま作業ができ、移動中は両手があくのもポイント。
設営がスムーズになりますよ。チョークバッグも便利。
(松林さん)
スノーピークのソリッドステーク&ペグハンマーにしてから、ぐんと効率がアップしました。
硬い地面にもガシガシ打てるし、抜くときはペグの穴に引っ掛ければ抜きやすく重宝しています!
(こむさん)
ロープは5m、3m、1.5mを用意し、長さごとにカラビナの色を変えているので、収納袋をのぞいたときに張り綱の長さが一目瞭然。
パッと取り出し、テント本体にカラビナを取り付けるだけなので、張り綱を結ぶ手間が省けます。
また張り綱の収納時は、自在金具をカラビナや輪の近くに寄せています。
キャノピーなどに使用する張り綱の場合、あらかじめループを作っておき、カラビナはループに寄せてから巻いておきます。
設営時はループをポールに引っ掛けたら、ペグダウン位置の長さに合わせて自在金具をすーっと引くだけ。
ひと手間ですむようにして時間短縮。
(コンドウさん)
■テント付属のプラペグやハンマーって買い替えるべき?
初めて購入した際、ほかにあれこれそろえなくてもテントを建てられるように、最低限必要なペグ、ハンマー、張り綱をあらかじめ付属しています。
素材がプラスチックなのは、できるだけ手に取りやすい価格に抑えるため。
ビギナーにおすすめの芝や、やわらかい草地なら付属のプラスチックペグの性能でも十分です。
出かけるフィールドの幅が広がり、回数を重ねるようになってきたら、より耐久性の高いペグに買い替えた方がいいでしょう
(コールマン ジャパン マーケティング部 梅園あいさん)。
■狭いサイトでテントを建てるときの裏技ってある?
テント設営の際、ポールは最初につなげておくのが基本。
けれど、区画サイトなどでスペースが狭いところだと、長いポールがじゃまになることも。
そんなときは、スリーブに通す分だけポールを組み立てながら設営する方法も。
(ライター・大森)
■なんでみんなペグの先に張り綱を付けているの?
目印ですね。撤収時にペグを抜いたあと、ペグだけだと地面になじんでしまって見つけづらくないですか?
なので目立つ張り綱を付けていれば、置き忘れ防止に役立ちます。抜く時に引っ掛けることもできます。
(コンドウさん)
■撤収時、テントが収納袋に収まりきらないんです(涙)
とにかくていねいにたたむように心がけています。
インナーテントの出入り口は一辺を開けておいて、空気を押し出しながらしっかりと巻き、フライも同じように。
撤収時は時間がないけれど、基本をていねいに行うことで、きちんと収納できるようになりました!
(おかちひろさん)
テント本体やポールをくるくると丸めたあと、収納袋にテントを入れるのではなく、テントに収納袋をかぶせるほうが断然収納しやすいです。
その後、収納袋を横にして膝で押して空気を抜けば、さらにしまいやすくなりますよ。
(ライター・大森)
出典/ガルヴィ2020年6月号