“キャンプだけじゃない”!幻想的な光景も見れるキャンプ場とは?
富山湾の一部で、ホタルイカが浜に打ち上げられる不思議な現象「ホタルイカの身投げ」が起こるという。
毎年、3〜5月のシーズンになると、ホタルイカを捕る人や、その幻想的な光景を一度は見てみたいと、訪れる人があとをたたないらしい。
それを聞きつけたスタッフは仲間を連れて、「ホタルイカすくい」をするべく富山県に向かうにした。
しかも、キャンピングカーでドライブしながらという欲張りな旅である。
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【今回のメンバー】井手大介さん 一木花漣さん
メンバーは、本誌で「激撮! 妄想野外CAMPプレイ」を連載していた井手大介さんと、第11代アングラーズアイドルに選ばれた一木花漣ちゃん。
井手さんは、釣りビジョンやFm yokohamaでもレギュラーをもっている。
目指すは富山の浜黒崎キャンプ場
旅のスタートは早朝の東京。たくさんのキャンプ道具をキャンピングカーに載せて、富山県を目指す。
天気にも恵まれ、井手さんが体験したホタルイカの話で、車内は盛り上がる。
このホタルイカの身投げは、さまざまな条件がそろわないと発生しない。
発生場所も限られているので、その光景を目の当たりにすることは非常にまれなこと。
そして、それを目的に多くの人がやってくるので、場所の確保も大変という状況らしい。
中央道を西に進み、長野道を経由して北陸道へ。日本海沿いを西へ移動。
残雪の残る美しい北アルプスが遠くに見えてくると、富山県に到着だ。距離にして約390㎞。休憩を挟んで、到着は夕方近く。まずはロングドライブを楽しんだ。
地元のショップで情報収集
目的地の浜黒崎キャンプ場は、富山市中心部の近く、常願寺川河口近くにある。
キャンプサイトからは富山湾が一望できて、砂浜に簡単にアクセスできる好ロケーション。
松の木に囲まれたキャンプサイトは、潮風が心地よい。テントサイトにはクルマが入れないが、駐車場近くのサイトを利用できたので、荷物の運搬も気にならなかった。
富山県 浜黒崎キャンプ場
砂浜に面した抜群のロケーション。キャンプサイトは松林の中にあり、コテージも併設されている。
夏は海水浴客でにぎわうが、釣りをするためにやってくる人も多いという。キャンプも釣りもしたいという方におすすめ。
富山県富山市浜黒崎3385-1
https://hamakurosaki-camp.jp/
サイトのセッティングが終わると、地元の釣具店・フィッシャーズ富山店へ、情報収集と道具の調達のために向かった。
シーズン真っ最中、店内はホタルイカグッズが目立つ。
入り口には、地元の人が「ホタルイカが湧いた」と表現する、ホタルイカの身投げ大量発生の情報が掲示されている。井手さんも花漣ちゃんも興味津々。
フィッシャーズ富山店
富山県富山市掛尾町394番1
https://www.fishers.co.jp/shopguide/shop_toyama.html
ホタルイカすくいの基本スタイルは、ウエダー、ライフジャケット、網、バケツ、ライト。地元の釣具店ですべてそろう。
同時に情報も入手できるので、挑戦する人はぜひ地元の釣具店へ。特にフィッシャーズ富山店はおすすめだ。
いよいよホタルイカすくいに向かったものの
キャンプサイトに戻ると日が暮れていたが、ホタルイカがやってくるまで時間がある。
そこで、持ち込んだお肉のBBQタイムに。キャンプに慣れている井手さんが手際よく火を起こして、ステーキ肉に火を入れた。
昼間は暖かったのに、夜は冷え込む富山の春。焚き火にあたりながら、ホタルイカすくいの時間を待った。
海岸線を見ていると、夜がふけるにつれて、人の数が増えてくる。遠くにヘッドライトの光が見えて、ホタルイカを狙う人が集まっているのが分かる。
そろそろスタートとなったのは深夜。ウエダーを履いて、防寒具にライフジャケット、網とヘッドライトを装着して、砂浜を歩く。
夜も更けて、完全装備でホタルイカすくいを開始。
井手さんの網は自前。本気度がひしひしと伝わってくる!?
砂浜にホタルイカが打ち上げられていた。いい兆候だが、この状態だと、砂を噛んでいることが多く、食するのは難しい。
なかなかホタルイカを見つけられないなか、花漣ちゃんが「魚だ!」とすくい上げたのはクサフグ。
猛毒があって食べられないので、記念撮影してリリース。早くホタルイカの群れに会いたいよー!
運がよければ、ホタルイカが砂浜近くに押し寄せて、波に刺激され、青白い光を放つという。
しかし……海面は真っ暗なまま。
やむなく翌日に期待して、初日の漁は早めに切り上げることになった(涙)。
PHOTO/朝比奈雄太
TEXT/渡辺圭史
取材協力/釣りビジョン、浜黒崎キャンプ場、ナッツ
出典/ガルヴィ2020年6月号
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