【徹底解説】クーラーボックスは結局何を買えば正解?用途別に丁寧に解説!
キャンプでドリンクや食材を冷やすのに便利なのがクーラーボックス!
しかし、アイテムの選び方がわからない人も多いはず。
そのあたりをじっくり解説しよう!
クーラーボックスのトレンドはこの3つ!
高機能クーラーの増加
ハードタイプで、今まで以上に肉厚な断熱材や高い密閉性を備えた製品が増加。中に入れた氷が10日間溶けなかった製品も登場している!
ソフトタイプの進化
1晩しか氷が保つかどうか……と言われていたソフトタイプは、今では断熱材の増強や素材の変更によってより保冷力が持続。ハードタイプに負けない日も近い!?
デザインの多様化
今までは手で持つ、もしくは担ぐといった方法しかなかったが、リュックタイプやキャリータイプなど、いろいろな持ち運びのデザインが増えて便利になっている。
クーラーボックスの価格の差のなぜ?
断熱材の厚み
保冷力が高いハードタイプの断熱材の厚みはおよそ5〜7㎝で、従来品の2倍ほど。
ソフトタイプはおよそ2㎝でこれまでの3倍近い厚みに。これによって外気に触れにくくなっている。
構造の違い
これまではボディを接合した製造方法だったので冷気が隙間から抜けていた。しかし、保冷力が高いものはつなぎ目のない回転成形工法を採用し、冷気を逃さないように改良。
密閉性の違い
フタ内側のゴムパッキンやラバーラッチ(フタを締めるゴム製の部品)でガッチリとフタが閉められるため、さらに高い密閉性を実現している。
人数・用途別クーラーボックスの選び方
代表的なキャンプスタイル別にどんなクーラーを選べばいいかモデルケースを紹介しよう。
選び方の条件
・宿泊は1泊2日のオートキャンプ
・人数は1名、2名、4名(大人2名、子ども2名)
・天候は晴れ、食材は昼・夜・翌朝の3食分
●ソロキャンプの場合
・お酒は嗜む程度
・車は軽自動車
・缶詰めや冷凍食品などご飯は簡単に
→ ソフト or ハード約20ℓで十分!
ソロキャンプは最低限の荷物で行きたいもの。
例えばカレー1食0.25ℓ×3食で0.75ℓ、ビール缶350㎖2本で0.7ℓ、2ℓの水、保冷剤2個で1.2ℓとすると計5ℓ。
食品パッケージ込みでも、20ℓあれば十分。
●デュオキャンプの場合
・お酒は適度に飲む
・車は乗用車
・料理は家で食べるものとほぼ同じ
→ ソフト 20ℓ+ハード 20ℓ=約40ℓでオッケー!
2人分はソロキャンプの倍くらいの容量が理想。
ただし、食事バランスや晩酌の量を多めにしたいと考えるなら、少し多めに見積もろう。
ハードは持ち運びが大変なので、かさばるソフトに食材などを入れよう。
●ファミリーキャンプの場合
・飲み物は多めに用意
・車はミニバン
・ボリューム満点のごはん
→ ソフト30ℓ+ハード 50ℓ=約80ℓがあると便利!
家族の食事量に加え、子どもの水分補給を考えると大人と同じ容量換算で考えたほうが安心。
そのため、4名×20ℓ=80ℓが理想。しっかり冷やしたいものをハード、ある程度、保冷できればいいものをソフトに分ける。
PHOTO/逢坂 聡
TEXT/小川迪裕
出典/ガルヴィ2020年6月号
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