【徹底解説】意外と知らない!夏キャンプを快適に涼しく過ごす簡単すぎるテクニックとは?
夏場のキャンプでは極力暑さと戦いたくないもの。
そこで「涼しくのんびりと過ごす」というテーマで、簡単なテクニックやサイト展開の方法を紹介していこう。
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基本テクニック
ロケーション 選びは重要
涼しく過ごしたいなら迷わず標高が高い林間のフィールドへ行こう。
100m標高が上がるごとに気温はおよそ0.5℃下がるため、なにはともあれ標高が高いエリアをおすすめしたい。
そしてさらに重要なのが木陰の有無。木陰があるだけで日中のキャンプサイトでの過ごしやすさは、日なたと比べると雲泥の差。
雨の心配がなければ、タープを張らないスタイルも気持ちいい。
室内換気を促す
夏場は日中にテントの設営をしたら、ジッパーを開放し、パネルをメッシュにすることで空気を循環させる。
室内のベンチレーターもオープンして熱のこもりを防ぐ。
湿気が多いときに便利なのが、写真のようなサーキュレーター。
とにかく空気の流れを作ってあげることで不快指数はやわらぎ、結露の発生も軽減できる。
クーラーボックスは必ず日陰に配置する
テントやタープなど大物の設営が終わったらクーラーボックスは日陰に置くこと。
クーラーボックスを直射日光に少しでも当ててみると、外側はすぐに熱くなることがわかる。よって内部の温度も上昇していく。
地熱の影響も鑑みて、地面には直接置かず、コットやベンチなどの上に置くといい。
寝袋は「くるまる」ではなく「かける」
寝袋といえば体をスッポリ入れてジッパーを閉じての就寝スタイルが、本来のパフォーマンスを発揮できる正しい使い方だ。
しかしそれは寒さに対してであり、暑さには使用法に応用が利く。
ここで使用しているのは快適温度域が2℃の寝袋。
温度域だけ見ると秋口~初冬あたりが好適だが、ジッパーを広げて掛け布団仕様とすることで、夏場でも非常に快適に使えるのだ。
マミー型でも封筒型でもOK。
応用テクその1. ファミキャンに最適
今回は2〜3人向けキャンプでの「スクリーンタープ就寝」について。
大開口のメッシュパネルを活用
このスクリーンタープ就寝術は、テントにはない大開口のメッシュパネルを活用し、かつコット就寝とすることで一層快適に眠れるアイデアだ。
スクリーンタープの夏場使用での売りは、一般的に「虫の侵入を防ぎつつ、通気性を確保する」ことであるが、木陰の下でもフルメッシュにしてリビング内で過ごしてみると、熱はこもる。
メッシュも開放して一枚布タープのようにし、室内外どちらも有効活用する。
拡張性のあるリビング
日中はスクリーンタープの内外をリビング空間として使える。パネルをフルオープンにすることで通気性バツグン。
より涼しく、一枚布タープのような開放的な空間で過ごせる。
通気性とブラインドを意識する
就寝時にフルメッシュだと、周囲の視線が気になる…。そこでブラインドもしつつ、通気性を確保していこう。
キャノピーの隙間を少し開けた状態で張り綱を伸ばしてペグダウンすると、ブラインドしつつ通気を確保。
そして視線が気になる場所は、メッシュを少しオープンして小窓に。
向かって右側はクルマで遮蔽。よってこの面のメッシュパネルは全開にできる。
左側はパネルをフルクローズにする。
応用その2. デュオキャンに最適
今回はデュオキャンプ向けの「一枚布タープ×インナーテント就寝」。
手間も少なくスタイリッシュ
ぜひともカップルまどデュオキャンプにおすすめしたいスタイルで、基本的にタープが設営できれば手間も少なくスタイリッシュ。
ほかにもメインポールの片側を落としてもう片側を上げる手法(「オガワ張り」として知られる)もあるが、今回は開放感・通気性を重視してのタープ側面片側上げスタイルを提案している。
設営の手順
1.まずは通常の手順どおりにタープを設営する。
2.コンパクトテントのインナーを組み立てたらタープの下に配置し、位置を大体決めておく。
3.テントの後室部は万一の雨の浸入を防ぐため、タープの張り綱を短くしてペグダウン。
この際、テントのフレーム上部がタープ生地に触れないように。うまく決まったら、テントをペグダウンして固定する。
4.サブポール2本があれば、タープの側面をアップすることでリビングスペースが大幅に拡張できるのでおすすめしたい。デュオキャンプでちょうどいい空間の完成だ。
使えるテクニック
張り綱2本を繋いだものをサブポール間に自在でテンションをかけて小物かけを。
ヘッドランプを吊り下げれば夜間調理時に便利。
ファミリー用テントだと窮屈…
試しに4名用のファミリー用のインナーテントをタープ下に設置してみたが、リビングスペースを確保できず窮屈……。
雨天時にはサイドからの浸水も不安である。イマイチ実用性に欠けるため、大型のテントの場合は別々の使用法が好ましい。
応用その3. ソロキャンに最適
今回はソロ向けの「一枚布タープ×ハンモック就寝」。
しっかりタープを張れることが前提
このハンモック泊スタイルは適度な樹間の場所を見つけなければならないのがちょっとしたハードルとなる。
それとしっかりタープを張れることが前提。
またハンモックを吊すスペース(適度な幅、張り具合)の目算をつけることも大切だ。
木の幹や枝の太さに応じる状況判断も出てくるため、ハンモックの設置に不安がある人は、タープを張る前にハンモックを張ってみることをおすすめする。
設営の手順
1. このタープの場合、横幅は約460cm。樹間はそれより若干狭い400cm程度の場所を見つける。
設営前の目安として、タープの生地をまず広げる。
2. メインポールを木に向かって手前に配置して自立。
生地が木に干渉しないか確認し、残りの4点の張り綱を伸ばしてペグダウン。
3. ロープの結び方を知らなくても簡単にセットできる&木の幹に巻きやすいオススメ道具がスリングロープ2本(約120cm)。
樹木保護用の布のほか、カラビナもあると楽。
4. 木に布を当て、ロープをかけてカラビナでハンモックを吊せば完成。
コンパクトテントをプラス
このタープはファミリー向けなのでかなり余裕。
側面片側がハンモックエリアのため、もう片側はスペースが空いている。
そこにコンパクトテントをセットすれば、デュオキャン仕様のキャンプサイトとして成立。
雨天時の備え
上部からの雨をしのげても、雨水は木の幹からロープをつたってハンモック生地の背面を濡らす。
よって雨天時のハンモック就寝時には、このようにマットレスを敷くことを忘れずに。
座って作業できる高さに
ハンモックの高さをテーブルにそろえれば作業効率はいい。
夏キャンプの基本とスタイルに合わせた3つの応用を紹介しました。あなたにあったスタイルに挑戦してみてください!
協力/outsideBASE
群馬県吾妻郡長野原町大字北軽井沢字鷹繋2032-2457
標高約1000mに位置し、なおかつフィールド全体がカラマツ林に囲まれているため夏場は一日中涼しく、快適に過ごせるキャンプ場。
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