「知らない人多すぎ」説明できる?意外と知らないテントの豆知識
テントについて「今さら尋ねることができない小さな疑問」は思いのほかたくさんあるはず。
そこで、知りたい用語をこっそり紹介しよう。
今回はテントの種類と構造について。
テントの種類
キャンプ場でもっともよく見かけるのは、フレームのしなりを利用したドームテント。
最近は大型化が進み、居住性が格段によくなっている。
ドームテントの発展系が2ルームテントだ。
ロッジテントは重くかさばるが、レトロな美しさと居住性の高さでファンは多い。
また、現在のテントの原型とも言うべきワンポールテント、ツーポールテントは、素材や機能が見直されたモデルが誕生。復権の兆しあり。
■ワンポールテント
ティピーのようなとんがりテント。自立はできないが、風に非常に強い。
構造上、どうしても出入り口から雨が入りやすいので、日本ではキャノピー付きが望ましい。
■ドームテント
2本以上のフレームを交差させて形作る。交差点が多いほど風に強い。
正三角形を集めてドームを作った「ジオデシック・ドーム」は極地遠征で使用されている。
■ツーポールテント
テントの元祖と言われるウィンパー・テント。
ボーイスカウトのA型テントを思わせるが、2本のポールだけで建てるので軽量。居住性もなかなか。
建て方はタープに似ていて簡単。
■ロッジテント
まっすぐのスチールフレームを組み合わせて家型にするので非常に重いが、背が高くて過ごしやすい。長期滞在向き。
幕体がコットンのものもあり、真夏も涼しく過ごせる。
■2ルームテント
ドームテントの発展系でフライシートの内側半分がインナーテントを装着した寝室、もう片側は土間となっていてくつろぎスペースとして使える。
タープ不要だが、重量感あり。
テントのトレンド
極地遠征や各国の軍隊などでも使われるカマボコ型(トンネル型とも言われる)テントが高感度のオシャレキャンパーに大人気。
フレームを同じ方向に通すだけなので、「どのフレームから通せばいい?」などと悩む必要はなし。
設営が非常に簡単だ。
また、ワンポールテントとドームテントを組み合わせた通称タマネギは、テント内の端ほど圧迫感を感じるワンポールの弱点を克服した構造。
同様に、立ち上がりを高くしたワンポールが多数登場、どれも好調。
■エレガントなカマボコ型
シンプルな構造なのに、どこかエレガント。
カラーによっては人気のミリタリー風になるなど変幻自在だ。
遠征用は背が低めだが、背の高いキャンプ用では、2ルーム的な使い方ができるものもある。
■ワンポールの居住性アップ
短いサブフレームやバイザーフレームなどを使って居住空間を広げたワンポールテント。
立ち上がりが50cm以上あれば、端の圧迫感はかなり解消される。
その他の豆知識
■簡易テント=ツエルト
ツーポールテントに似ているけれどフロアレスで、より軽量な簡易テント。
なるべく軽量にしたい山行や釣行、ツーリングで使用することが多い。
■山岳用・キャンプ用の違い
よりタフな環境で使用されるため、山岳用は全高を抑えられ、軽量化を徹底。
キャンプ用は快適性を優先したものが多いので、一人分の面積も広めだ。
出典/ガルヴィ2017年7月号