「考えた人天才すぎる!」名作テントから豆知識まで【人気記事トップ3】<ギア編>
今回は8月に公開した記事の中で、アクセス数が多かった人気の上位3記事<ギア編>をお送りします。
どんな記事をみなさんが気になったのでしょうか?
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第3位
「考えた人天才すぎる」超快適に過ごせるLOGOSの名作テント
日本のキャンプに快適さをもたらしてきた名作テントがある。
われわれ日本のキャンプライフを支え、また他メーカーの開発にも影響を与えてきた、その歴史をひもといてみよう。
今回はロゴスのPANELシステムについて。
日本のキャンプが劇的に快適になった
キャンプの敵は、なんといっても悪天候。
弱い雨でも、長時間降り続けるとテントやタープの上に水がたまりやすくなる。
この不満を解消したのが、ロゴスのPANELシステム。
キャノピーの生地にクロスさせたフレームを通すことで、弧を描くようにさせるのだ。
これにより、雨は驚くほどスムーズに流れ落ち、ルーフにたまることはない。
おもしろいのはPANELにすることで、ランタンなど小さいけれどちょっと重いモノをつり下げることもできること。
また、ドアの開閉はパタンと閉じるだけでOKなので、出入りが多い時間帯はじつに快適だ。
このシステムが発表されたのは2012年。人々がアウトドアに再び興味を持ち始めたころだ。
90年代の「アウトドア=男の趣味」というイメージから、オシャレでナチュラルなライフスタイルに転換され、だれもが簡単、快適にキャンプを楽しめるモノを欲していたため、同社のPANELシステムは時代にぴったりマッチ。
今も「PLR」などシステムを生かしたラインアップが自慢だ。
現在のPANELシステム
■ロゴス neos PANELスクリーンドゥーブル XL
ドアパネルに強度と居住性に優れたPANELシステムを採用したドームテント。
インナーテントはつり下げ式なので、シェルターとして使ってもいい。
PANELシステムはクルマとの連結が簡単にできる。
弧を描いているので、空間が広くなり水がたまりにくいのも大きなアドバンテージとなっている。
PANELの真ん中にバッテリーランタンをつり下げられる。
これこそ、フレームを通すPANELシステムだからできることだ。
クルマへの接続は、専用の吸盤で。きっちりクルマのドアの上に屋根ができるので、雨の日の出入りが大幅に楽になる。
■ロゴス neos プレーリー2ルーム・PLR L-AG
建てやすく、広々とした新作2ルームテント。
PLR搭載なので、必要なときにneos Link Panel・PLRを取り付け、クルマやテントと接続して思い通りのレイアウトを楽しめる。
■ロゴス neos Link Panel・PLR(142×200cm)
PLR搭載のテントやシェルターに装着する後付けパネル。
天気がいい日は通常のファスナー式パネル、雨が予想されるときはコレを取り付けるなど、自由に装着。
【問】ロゴスコーポレーション
TEL 0120-654-219
TEXT/大森弘恵
出典/ガルヴィ2017年7月号
第2位
「知らない人多すぎる」あなたは説明できる?意外と知らないテントの豆知識
テントについて「今さら尋ねることができない小さな疑問」は思いのほかたくさんあるはず。
そこで、知りたい用語をこっそり紹介しよう。
今回はテントの素材について。
耐水圧
テントの耐水圧とは「1㎝四方にどのくらいの水圧をかけても水漏れをおこさないか」を示した数字で、耐水圧1000㎜とは、布1×1㎝の範囲内に1000㎜の水柱があっても漏れないという意味。
雨傘の耐水圧は500㎜程度で、500㎜=小雨、1500㎜以上=大雨に対応する。
縫い目や構造によってムラがあるが、キャンプなら、フライシートは1500㎜以上、フロアは2000㎜以上ほしいところ。
よりタフなものを目指すならフライシート3000㎜、フロア1万㎜を選んで。
収納&メンテナンスの知恵
1年に一度は撥水スプレーをかけよう。また、折り目が同じにならないよう畳むときに配慮。
フレーム素材
キャンプ用テントで主流なのはアルミ合金。
強度と柔軟性を備えており、ドームテントに多く採用されている。素材にこだわるメーカーはアルミ合金の番号を記載。
7000番台はアルミ合金でもっとも高い強度を誇っている(超々ジュラルミンなど)。
タフだが重いスチールは、柔軟性なし。その特性をいかしてロッジテントやキャノピー用ポールに採用。
また、グラスファイバー(FRP)は軽量で弾力性も高く、安価。
ただし、割れやすいので接続部分に金属の節を用いることが多く、ここがスリーブ内で引っかかりやすい。
収納&メンテナンスの知恵
接続部分に泥などが詰まらないように掃除し、潤滑油を塗布。内部までよく乾燥させよう。
生地素材
テントに使われる生地は、ポリエステルを中心に、軽量なナイロン、重いけれど通気性のいいコットン、コットンとポリエステルの混紡(T/C)、安価なPEなどが用いられている。
「オックス」と「タフタ」はどちらも平織りだが、オックスのほうが耐久性が高く、フロア向きとなっている。
また、「PU(ポリウレタン)」、「SIL(シリコン)」は織り上げた生地の防水コーティング方法で、生地裏にコーティングするPUが一般的だ。
繊維にシリコンをしみこませたSILは防水性が高く、耐久性抜群だが高価。
収納&メンテナンスの知恵
摩擦や熱、水分で生地は劣化するので、地面を引きずってはダメ。よく乾かして涼しい場所で保管。
出典/ガルヴィ2017年7月号
第1位
「考えた人天才すぎ」“伝説級”となったコールマンの名作テントとは?
日本のキャンプに快適さをもたらしてきた名作テントがある。
われわれ日本のキャンプライフを支え、また他メーカーの開発にも影響を与えてきた、その歴史をひもといてみよう。
今回はコールマンのウェザーマスターについて。
エベレスト登頂を支えた伝説級のブリーズドーム
日本の気候を徹底的に考え、素材にこだわったスペシャルなテント。それがウェザーマスターシリーズだ。
ウェザーマスターが誕生したのは、90年代初頭から中盤にかけてのオートキャンプブームがすっかり落ち着いた2004年のこと。
「所有することを誇る、ファミリーキャンプの最高峰テントを作る」というミッションのもと、3年かけて開発。
最高の素材と縫製技術で世に送り出された。
このシリーズの評価を大いに高めたのは、やはりアルピニストの野口健さんが2009年にマナスル、2011年にはエベレスト登頂の際にブリーズドームをベースキャンプに持ち込んだことだろう。
積雪や吹雪に負けないタフさは、細部にまでこだわる日本のキャンパーを大いに沸かせた。
以降、多くのキャンパーに「いつかはウェザーマスター」と思わせるテントを作り続けている。
現在のウェザーマスター
■コールマン ウェザーマスター4Sドームノトス/300
スカートを備えた4シーズンテントの最新作。インナーはコットン混紡、剛性を高めたポールスリーブなどタフさと快適さは上々。
アンダーベンチレーションの換気量を調整できる、新型サークルベンチレーションを搭載。冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる。
インナーテントはつり下げ式なので、雨や雪の日は、先に取り外して濡れを抑制できる。
濡れるとやっかいなT/C製だけに、これは大きなメリットだ。
■コールマン ウェザーマスター4S T.P.クレスト
前後にポールを取り付けるので広い居住空間を確保できる。
インナーは330×210×H195cmと広く、2ルームとして使えるのが自慢。
グラウンドシートを付属している。
夏ならインナーなしでグランドシートのみを装着。その上にコットを入れて過ごしても心地いい
【問】コールマン ジャパン
TEL 0120-111-957
TEXT/大森弘恵
出典/ガルヴィ2017年7月号
以上3つの記事がみなさんに読まれたギア関連記事のトップ3でした。
これからもビギナーの方からベテランまで多くの人に読まれるテーマの記事をたくさん盛り込んでいきます。今後もお楽しみに!
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