意外と知らない!キャンプの危険から身を守る危険対策7選
大人だけのキャンプと違って、子どもと一緒にキャンプをするときは、気を付けるべきことがけっこう多い。
今回はその中でも、ヤケド防止や毒虫対策などの危険防止について取り上げよう。
思わぬ場所でのヤケドに注意
キャンプはあらゆるシーンで火を使うレジャー。
子どもには、火のまわりでは十分に気をつけなければいけないと伝えておく必要がある。
しかし、いくら注意をしていてもヤケドすることはあるので、できるだけ予防対策を行っておこう。
①ハイブリッドスタイルで卓上BBQ
ハイスタイルとロースタイルのダイニングを並べた「ハイブリッドスタイル」。
大人はハイスタイルで卓上BBQをし、子どもはロースタイルで料理を取り分けてもらえば、子どもが不用意にBBQグリルを触ってしまう危険もない。
➁着火剤は点火直前に使おう
チューブタイプのジェル着火剤は、絞り出して日の当たる場所に置いたままだと、温度が上がってアルコール成分か気化する。
そんな状態で着火すると、爆発を起こして危険だ。着火剤は着火直前に出すようにしよう。
③焚き火の足元は暗くて危険
焚き火の近くは火で明るいぶん、足元は真っ暗。
そこに薪の束などが置かれていると、気づかずにつまずくこともある。
しかし、足元にLEDランタンを置いておけば、つまずいて焚き火に突っ込むこともなくなる。
子どもを毒虫から守る!
蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニなどの毒虫から身を守るには、虫除けは欠かせない。
しかし忌避成分「ディート」を含む虫除けは「6カ月未満の乳児には使用しないこと」「6カ月以上2歳未満は1日1回」「2歳以上12歳未満は1日1~3回」と決められている。子どもに使う場合は注意が必要だ。
忌避成分が「イカリジン」なら年齢制限なく使えるし、ディートと同等の効果がある。
ただし効果がある虫は「ディート」より少なく、蚊・ブユ・アブ・マダニの4種類。
子どもの年齢に合わせて選んでみよう。
④ポイズンリムーバーは必携
もし刺されたら「ポイズンリムーバー」で毒を吸い出す。
とくにブユに刺されると、大きく腫れることもあるので、刺されたらすぐに吸引したい。
子どもの指先など細い場所でも吸引できるように細口のものを選ぼう。
⑤安心な虫除けを手作りしてみよう
小さな子どもに市販の虫除けを使うのが不安という人は、虫除けを手作りしてみよう。
ハッカ油10~20滴+エタノール20ml+精製水80mlでできあがり。
入れる容器は、ポリスチレン製だと溶けてしまうので気をつけよう。
怪我防止にもなるデコレーションライト
サイトを飾るためのデコレーションライト。
購入したのはいいけれど、使用頻度が少ないという人は、けっこうたくさんいるのではないだろうか。
しかし、装飾用とはいっても照明なのだから、使わないのはもったいない。
そこでここでは、実用的な使い方を紹介。物置にしまい込まずに持ち出してみよう。
⑥常夜灯があれば夜のトイレも安心
テント内の出入り口付近にデコレーションライトを吊しておけば、子どもが夜中に起きてトイレに行くときも、薄ぼんやりと足元や出入り口の場所が見えるので安心。
親も寝ている子どもの様子が確認できて便利だ。
⑦張り綱に付けて転倒防止に
タープの張り綱に足を引っかけて転倒するというのは、大人でも子どもでもよく聞く話。
しかし、動線付近にある張り綱にデコレーションライトを巻き付けておけば転倒防止になる。ただし使うのは防水モデルにしよう。
TEXT/牛島義之
ILLUST/ 岡本倫幸
出典/ガルヴィ2020年8月号