キャンプ飯が簡単に出来る!魔法の調理ギアの秘密とは…?
キャンプだけでなく、家庭でも大活躍するスキレット。
まだ、使ったことがないという人のために、スキレットの特徴を紹介しよう!
厚みのおかげでじっくりと熱を伝える
スキレットの定義は「鋳鉄(ちゅうてつ)製のフライパン」。
鋳鉄とは、炭素を多く含む鉄素材で、表面の黒さは「グラファイト(黒鉛)」という炭素からなる鉱物が晶出したものとされている。
化学的な話はさておき、スキレットの特徴は、とにかく素材が分厚いことがあげられる。
市販のフライパンの厚みが0.8〜1.6㎜に対し、スキレットは5㎜前後と、約4倍もある。
この厚みのおかげで、食材にじっくりと熱を与えることができ、高い保温性があるのだ。
スキレットを使う3つのメリット
①高い蓄熱性と保温性
鉄製なので全体に火が通りやすく、温度のムラが出づらいのが最大の特徴。
弱火でじっくりと煮込むこともできる。
また、一度スキレットを温めると、温度の低下がゆるやかなので食材が冷めにくい。
蓋を使えば、さらにその効果を発揮する。
②蓋を使うと蒸気が逃げない
本体と同様に蓋も重量があるので、スキレットに載せると圧力がかかり、中の蒸気が外に逃げない。
そのおかげで、硬い食材をやわらかく調理することができる。
また、水分が逃げないので無水料理や煮込み料理にも大活躍する。
③IHにも対応
なんと、多くの家で採用されているIH(電磁調理器)でも調理することが可能。
いきなり外でスキレットを使うのに抵抗がある人は、まずは家で練習するのもありだろう。
家で料理を振る舞うときにも使えるので心強い。
photo/木原李奈
text/小川迪裕
出典/ガルヴィ2017年10月号