夏キャンプで涼しく眠る方法!蒸し暑さを吹き飛ばす「20の知恵」
蒸し暑い夏は高原のキャンプ場に逃げるに限る。しかし、夏休みのキャンプ場は混み合っていて予約が取れるとも限らない。標高が低い、盆地など蒸し暑い場所でキャンプをするとき、少しでも涼しく眠るにはどうすればいいのだろう?
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1.寝室をふたつに分ける
コンクリートに囲まれた都心部の熱帯夜ではなくても、キャンプ場にも蒸し暑い場所もある。閉ざされたテントの中に、家族みんなと寝ていれば、さすがに暑い。
そこで、仲よしファミリーであっても夏はあえて寝室を分散。テントとリビングに分かれて眠ることでテント内の気温と湿気をコントロールするというわけ。
では、テント+スクリーンタープで涼しく寝るためにはどうすればいいか。そのテクニックをご紹介しよう。
テント=寝室、タープやスクリーンタープ=リビングという固定概念をとっぱらい、サイトをまるごと利用した広々空間で眠る。こうすることでずいぶん暑さが抑えられる。3〜4人用テントに2人、スクリーンタープに1〜2人を目安にしよう。
2.西日がテント内に入らないよう調整
夏キャンプでやっかいなのが、西日が差し込んでテントやリビングの気温が上がること。西側に高い木や山があるサイトを選ぶか、オーニングを駆使して西日を遮断し、夜に備えたい。
3.ファンで熱気を排出
夏場のキャンプに欠かせないコードレスファン。首振り機能があれば、天井から風を送り続けることで隅のほうまでゆるやかな風が届く。端っこに寝ても蒸し暑くなりにくい。
雨の日など出入り口を閉めなくてはならないときは、ファンをベンチレーターに向けて強制的に空気の流れをつくる。テントから空気が追い出されるので、フレッシュな空気が流れ込むようになるというわけだ。
4.風の通り道を確保して熱を逃がす
風が通り抜けやすいようメッシュにできるところはすべてメッシュに。内側が見えやすいので、設営時にテントの向きを計算しておこう。
また、コットを使えば、下に大きな空間が生まれるので熱と湿気が溜まりにくい。マットを敷いて眠るより、断然涼しく眠れるのだ。
5.シートなしならハイコットが快適
ハイコットならコート下により大きな空間ができるし、靴の脱ぎ履きも楽にできる。
6.ハイコットの背中側に送風すれば超涼しい
直接肌に風を当てるのではなく、コットの背中側に風を送る。やわらかな風となり、また、背中が涼しいので寝苦しさとは無縁だ。冷やしすぎは体調を崩す原因になるのでタイマーを活用しよう。
7.簡易水枕で頭寒足熱
入浴後など体が火照っておさまらないようなら薄手のボトルなどを使ってクールダウン。簡易水枕として脇の下、首などに当てれば効率よく火照りがおさまる。
せっかく涼を求めてキャンプに来たのに、かえって寝苦しかったらがっかりだ。少しの工夫で、快適なキャンプ場の夜を過ごして頂きたい。
テント+スクリーンタープの組み合わせで、蒸し暑い夜を過ごしやすくする方法はこちらの記事をご参照頂きたい。
真夏にキャンプで涼しく眠りたい!①テント+スクリーンタープ就寝術7選
では、メッシュテントの場合ではどうだろうか。そもそも夏向きのテントではあるが、ひと工夫することで、さらに快適になる。そのテクニックをご紹介しよう。
1.フライの代わりにタープを使う
夏向きテントのフライシートを取り外して広めのオープンタープの下に設営すれば、フライシートが夜の涼風を妨げることもなく、直接テント内に入るのでかなり涼しく過ごせるし、結露も抑えられる。
2.涼感シーツを活用する
涼しく感じるシーツを積極的に使う。調湿作用のあるシルクシーツは、コットンの1.5倍ほどの吸水性を持っており、放湿性も良好。
3.触れるとひんやりする竹マット
昔から夏の寝具として愛されている竹のシーツ。化繊よりも冷たく感じるし、気のせいかもしれないが一度温まってもすぐに冷たさが復活する。小さくたためないのが難点。
4.朝日や外灯対策のアイマスク
フライシートを外したメッシュインナーテントだけで眠ると、外の明かりをダイレクトに感じてしまう。高い位置に外灯があるキャンプ場では寝つけないし、夏の朝は早いのでアイマスクを用意。
5.暑ければ寝袋を全開に
必ずしも寝袋の中に潜り込む必要はなく、寝袋のファスナーを開いてお腹にかけるだけでもいい。ただし、寝袋なしでは朝方、冷えて体調を崩す危険がある。シーツだけでも用意しよう。
涼しさとトレードオフされるのがプライバシー。テント内は丸見えなので、クルマやタープの角度を調整して見えにくくしておく。また、フライシートを取り外せば極端に雨に弱くなる。ひと回り以上大きなタープで備えておこう。
PHOTO/瀧渡尚樹
TEXT/真田崇史
出典/ガルヴィ2017年8月号
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