“海”と“キャンプ”両方を楽しめるソロキャンプとは?ライターが体験レポート
海とキャンプ、両方を楽しめるのがシーカヤックに荷物を積んでのソロキャンプ。
宮城県でシーカヤックスクールを営む紺野祐樹さんにガイドしてもらいながら、気仙沼の大島へ漕ぎ出してみた。
※2018年の記事に基づいているため、記載内容が現状と異なる場合があります。
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紺野祐樹さん
宮城県仙台市のシーカヤックスクール「アースクエスト」のオーナー。
生まれも育ちも女川町。海や山が遊び場で、自然の中で過ごす「足」としてシーカヤックを始める。
インストラクターでありガイド。多くのツアーを企画する。
ウミネコをお供に水面をすべっていざ出航
コーディネーター・紺野さんの運営するツアーに申し込み、新幹線で一ノ関駅まで。
レンタカーで西へ1時間ほどで気仙沼に到着した。待ち合わせ場所である西舞根湾(にしもうねわん)に急ぐ。
到着すると笑顔が素敵な紺野さんと無事合流に成功。今回は通常とは違う航路で大島まで連れて行ってくれることに。
出発地の西舞根湾ではカキやホタテの養殖場とウミネコが出迎えてくれた。
ガイドの紺野さんに陸上でパドルの使い方を教わり、港から漕ぎ出す。
シーカヤック的「粋」な休憩
港周辺の静かな波に、紺野さんの「うまいね~、センスあるね~」というお褒めの言葉にのせられて、調子に乗って漕ぎ出したものの、湾内から出ると波は意外に高く視線より高い位置から迫ってくる。
出航して20分ほどで、「一度休憩しましょう」と声をかけてくれた紺野さん。
海の上からしか見えない植物や波の迫力を感じながら、休憩場所となる浜を選ぶ。波の高さによっては、避けたほうがよい浜もあるので、状況を見て選ぶことが大切。
最初の休憩地は気仙沼側の九九鳴浜。言われるまま浜に降り立つと「クッ、クッ」と足裏から砂音が聴こえた。
この音が浜の由来なのかと感心して、子どものように砂浜ではしゃぐのでした。
すると今度は「この花はなんでしょう」と紺野さんから質問が。
全然花に造詣のない僕に、「これは黄色がニッコウキスゲで白いのがハマヒルガオですよ」と教えてくれる。
初体験の旅で知ったことは新鮮で忘れることはないだろう。
少し感動して大島方面に向かってさらに漕ぎ出して進むのだった。
シーカヤックの冒険はひとまず大成功
西舞根湾から出航すること約2時間半、ようやく目的地である大島キャンプ場下の浜辺に近づいてきた。
ウミネコと一緒に海を渡ってきたシーカヤックの旅も終盤。
大島側の波打ち際はやはり少し怖いのだが、ここまで来ると海からしか見られない景色を見ている優越感が恐怖心に勝ってくる。
紺野さんはすいすい先にいってしまうが、やはり沖に出てしまうと波は高い。
慌てずに落ち着いてパドルすることがポイント。
浜に近づけば波はおだやかになるから落ちつくことが大切。
慣れてきたパドリングで目的地の田中浜に到着!
「気仙沼から大島にシーカヤックでわたった感想はどう? 疲れていないですか?」と気遣ってくれる紺野さん。
「いやー来てよかった! やってよかったです!」と即答。
「こういう冒険がしたかったので満足です」と心から返事をしてしまう。
シーカヤックの冒険はひとまず大成功したのでした。
PHOTO/真下裕
TEXT/中澤淳史
出典/ガルヴィ2018年8月号
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