上級キャンパーはどんなキャンプをしてるの?かなり至高すぎた…
今回ご紹介するのは、「シングルキャンプ隊」の3人による長野県上伊那谷郡での軍幕キャンプ。
野営的な雰囲気たっぷりのキャンプの様子をちょっと覗いてみよう。
※2018年10月の記事に基づいています。現在の状況が当時と異なっている場合があります。
隠れ家感満載の軍幕キャンプ
今回の舞台は長野県上伊那郡の「伊那谷キャンパーズヴィレッジ」。中川村がフィールドです。
実は我々シングルキャンプ隊、以前にもお世話になったんだけど、今回は通常のキャンプサイトではなく、キャンプ場の奥の奥の林間、見晴しのいい場所(4WD向きのサイト。管理棟からちょっと離れてます)をお借りして、軍幕キャンプを楽しませていただきました。
メンバーはわたくし隊長に加え、福ちゃんとむかのくん。
それぞれがアメリカ軍シェルターハーフ(パップテント)とポーランド軍のワンポール、ポンチョテントを持って、いざ出陣!
目の前には小川が流れ、遥か遠くには南アルプス赤石岳の絶景。
サイトには木陰が広がり、都会と比べたら天国のような贅沢空間。
「まずはビールっ!」ってことで即、乾杯。いやぁもぅ生き返るわぁ。
作られ過ぎたキャンプ場じゃ満足出来ないキャンパーに大人気の「伊那谷キャンパーズヴィレッジ」は隠れ家感満載。
ワイルドだけど施設や設備は清潔。
軍幕キャンプを改めて説明すると、これは海外の軍隊の放出品テントを使ったキャンプのこと。
アメリカ、ポーランド、フランス、ハンガリーなど世界中の各軍から放出された丈夫なコットン幕なら、ハードな環境でも安心です。
ブッシュクラフトで雰囲気アップ
そして軍幕キャンプに似合うのはやっぱりブッシュクラフトだね。
直火のファイヤーピットと可動式の焚き火ハンガー、さらに即席のチャコールグリルテーブルをちゃちゃっと作れば雰囲気アップ。
材料はそこらじゅうに落ちているから作り放題。
でも何かを絶対に作らなきゃいけない、っていうことは一切ない。
基本はユルくユルくね。
SOTOのデュアルグリルを置くテーブルが欲しいよね、ってことで自作。
4本の枝を立て、そこに交互に薪を積んでいく。
最後に太めの薪をアックスで真っ二つ、それを並べてテーブル面にしたらもう完成〜。
「ノコギリとアックスがあれば何でも作れるね!」
絶品のマトンロース
食事ですが、キャンプ地に向かう途中で食材を調達しました。
中川村のお隣、飯島町にある下平精肉店の「マトンロース」が絶品中の絶品。
普通はラムよりマトンのほうが臭いイメージだけど、全く臭みなし。
むしろ独特の旨味があって最高に美味しいのです。
このマトンロースを炭火で焼いて、同店オリジナルのニンニクベースのタレで食す。
これを食べるためだけに行く価値あり!
夜の帳がおりる頃、オイルランタンに火が灯るとサイトの雰囲気はどっかの国の軍隊野営地のようになる。
いわゆるオートキャンプギアを一切使わない、ちょっと変わったキャンプだけれど、こんな遊びの人気が急上昇中。
不便そうに見える軍幕、実は意外と快適なんだよね。
夜の宴はマトンロースと馬刺しで決まり! これを信州ワインでいただくのです。
この店のマトンロース、騙されたと思って一度食べてみて。
本気で美味しいから。
そして馬刺しも居酒屋の5倍増でどーんと盛り付け。
羊と馬をたらふく食べて、の軍幕酒宴は続くのでした。
Text/Noriy.K
Photo/Kenji Mukano
出典/ガルヴィ2018年10月号