テントサイトの新常識!雨風に強い、カンガルースタイルでゆったりキャンプ
さまざまなキャンプスタイルが誕生している中で、近年よく見かけるスタイルがある。
今回はその中でも、カンガルースタイルを楽しむファミリーを紹介しよう!
カンガルースタイル代表 奥野さんファミリー
プロダクトデザインの仕事をされている旦那さんは、キャンプの趣味グループに複数所属するキャンプホリック。
カンガルースタイル
「親が子を抱える」というカンガルーの子育てが由来。ファミリーやグループキャンパーに多く見られ、大型シェルターやタープにインナーテントを入れ、雨風を防ぐ役割がある。
奥野さんファミリーは3〜4人が寝られるMSRの大きいテントを、ネイバーフット×ヘリノックスのコラボシェルターに入れている。
「両方のサイズが絶妙によく、家族と過ごすときに便利なんです」と旦那さん。
このスタイルの魅力
❶雨風にバッチリ強い
インナーテントのみだと、雨に降られたら中が濡れるのは避けられない。
シェルターの中なら、通気性を保ちながら強い雨風でも中を守れる。
❷虫をシャットアウト
インナーテントにはメッシュ生地が多用されている。なので、虫を中に入れないのは当然。
シェルターが前室代わりになるので、靴の抜き履きもラクチンにできるのうれしい。
❸ドームテントのインナーならどれでも◎
自立式のドームテントはタープやシェルターに収まりやすい。
モノポールのインナーだと、狭く居住性に乏しいのが難点。
ドームテントのインナーがおすすめだ。
❹キッチンとリビングが一緒の空間
寝床、キッチン、リビングをまとめられる。雨が降っても、この中で安心して過ごせるのが特徴だ!
ちょっと気になるところ
❶インナーが大きいと リビングが狭い
インナーテントが大きいと、シェルターなどから外にはみ出てしまうことがある。
特にファミリーなら、テントのサイズはチェックしておこう。
❷サイトをめいっぱい 使いがち
テントとシェルターが大きいと、全体的にサイトを広く使用しなければならなくなる。
小さいサイトでは厳しいので、こちらも事前チェックを。
奥野さんファミリーの工夫ポイント
❶すぐにモノがとれるレイアウト
「好きなお酒を気軽に飲みたい」という思いから、テーブルの横にコンテナを置いてすぐに取り出せるレイアウトを。
いちいち立たなくともすぐに飲めるのが特徴だ。
❷通りやすい導線づくり
空間デザインのプロでもある旦那さん。その経験を生かして、サイト内の動線づくりにもこだわりが!
特に、リビングとキッチン・寝床の間は人が通れる幅を確保するとのこと。
ギア拝見
❶クーラー/(アイスランドクーラー)❷チェア/(カーミットチェア)❸コット/(ヘリノックス)❹コンロ/(プリムス)❺カバー/自作❻キッチンテーブル/(MOCA)❼クーラー/(AOクーラー)❽シェルター/(ヘリノックス×ネイバーフット)❾ボトル/(イエティ)❿キッチン小物ケース/(H&Oーballistics他)⓫ジャグ/(marchisio)⓬ケース/(ヘリノックス)⓭テーブル/(bonfire_go_outside)⓮コンテナ/シェルフコンテナ(スノーピーク)⓯テント/(MSR)
PHOTO/黒崎健一
TEXT/小川迪裕
撮影協力/オートキャンプ・フルーツ村
出典/ガルヴィ2018年10月号