上級キャンパーの徹底的にこだわったミニマムスタイルが凄すぎる…!
さまざまなキャンプスタイルが誕生している中で、近年よく見かけるスタイルがある。
今回はその中でも、タープ&蚊帳スタイルを楽しむキャンパーを紹介しよう!
タープ&蚊帳スタイル代表 山田昭一さん
アウトドアメーカーでプレス・販売を担当する業界人。
ジムニーでキャンプをすることが多いことから、車載を考えて必然的にコンパクトなスタイルになったとか。
タープ&蚊帳スタイル
ソロキャンパーに多く見られ、蚊帳(メッシュで覆われた寝床)にタープを張ってコンパクトに仕上げている。
山田さんはスノーピークのペンタシールドに、今では廃番になったペンタイーズを合わせたコンパクトスタイルを展開。
「妻も同じスタイルなので、ふたりでいろんなサイトを作って工夫しています」と楽しそうに話す山田さん。
ひとりなら十分にゆったり過ごせるこの規模なのに、撤収するとバッグひとつに収まるくらいまとめられるのは魅力!
このスタイルの魅力
❶収納がコンパクト
このスタイルの魅力はコンパクトに収納できるところ。収納袋を薪と比べたら、ほぼ同じくらいの長さだった。
片手で持って運べるので、大人だけでなく子どもでもラクに持てる。
❷場所をとらない
ソロ向けタープは、幅4m前後のものが多いので場所をとらないのが特徴。
蚊帳の高さも1.5mくらいが多いので、広いタープの下に蚊帳を広げるというのもアリ。
❸虫刺されが少ない
蚊帳の特徴は、床以外がほぼすべてメッシュ生地に覆われているところ。
通気性抜群なうえに虫刺されの心配が少ないので、虫が多く発生するシーズンには重宝すること間違いなし!
ちょっと気になるところ
❶意外と蚊帳が大きい
バッグの中に収納できるので、普通のテントと比べるとありがたいほどコンパクトだが、タープよりサイズが大きいのが意外。
❷雨のはね返りで 中に水が入る
蚊帳は虫を入れない機能はある一方で、雨対策にはイマイチな部分が。
強い雨だと地面からのはね返りで中に水が入ることがあるそうだ。
❸前室がないものも
タープが短いと、蚊帳本体は覆えるが前室が確保できない。
雨が降った場合、靴の保管や調理場がなくなることが難点となってしまう。
山田さんの工夫ポイント
❶蚊帳なしでもキャンプ可能
蚊帳が邪魔と思う人は、思いきってタープのみの宿泊もアリ。
「これに寝袋で寝るだけでも過ごせます」と山田さん。
虫が心配な人はローコットで寝るのがおすすめ。
❷とにかくミニマムに!
「とにかく小さくまとめたいんです」とワガママな意見。
しかし、それを実現したのがこのスタイル! 片手のバッグにも収まるので、フェスなどでも活躍しそうだ。
ギア拝見
❶アックス/オールラウンド(ハルタホース)❷バーナー/ギガパワーマイクロマックスUL(スノーピーク)❸焚き火台/ミニ焚火台ヘキサ(SOTO)❹マグ&カトラリー/チタンシェラカップ、チタンマグ雪峰Mセット、和武器L(すべてスノーピーク)❺テーブル/オゼンライト(スノーピーク)❻スキットル/チタン丸型スキットル(スノーピーク)❼コッヘル/パーソナルクッカーセット(スノーピーク)❽ケトル/ケトルNo1(スノーピーク)❾ナイフ/フィエルクニーベン(ヘレ)❿ノコギリ/ラップランダー(バーコ)⓫レザーグローブ/古着⓬ペグ&ハンマー/ソリッドステーク30、ペグハンマーPro.C(スノーピーク)⓭マット/インフレータブルマットテレコ(スノーピーク)⓮チェア/タクティカルチェア(ヘリノックス)⓯タープ/ペンタシールド(スノーピーク)⓰蚊帳/ペンタイーズ(スノーピーク)
PHOTO/黒崎健一
TEXT/小川迪裕
撮影協力/オートキャンプ・フルーツ村
出典/ガルヴィ2018年10月号