上級キャンパーの“ハンモックスタイル”を徹底解説!快適さがバツグンすぎた…
さまざまなキャンプスタイルが誕生している中で、近年よく見かけるスタイルがある。
今回はその中でも、ハンモックスタイルを楽しむキャンパーを紹介しよう!
ハンモックスタイル代表 森勝さん
愛称モリカツ。低山小道具研究家。山遊び歴20年。本誌でも連載を担当。
自宅の裏山でナイフを中心としたアウトドアアイテムのフィールドテストを行う。
ハンモックスタイル
最近のハンモックは、バルバドスハンモックのようなただ横たわるだけのタイプや、タープやメッシュなども付属する宿泊向けのタイプなど幅広くある。
ヘネシーハンモックを発売当初から愛用しているモリカツさんは、ザックひとつに収まるミニマムスタイルで登場。
50回ほど使用していることもあり、地面での作業がラクにできる位置も熟知。
ソロキャンプを新しいスタイルで楽しみたい人は必見だ。
このスタイルの魅力
❶設営・撤収がラク
木に結んで2カ所ペグ打ちすればハンモックは完成。タープも2カ所留めるだけで設営できる。
ヘネシーハンモックはスネークスキンという収納袋があり、瞬時に畳めるのも特徴だ。
❷中に入ればすぐ寝床
ジップを開いてハンモックにゴロンと入れば、そのまますぐに寝られる。
酔っ払って横になったらすぐに寝ちゃう人が、この良さを体験したらどっぷりハマってしまうかも…?
❸荷物がとても小さい
タープ、ハンモックをすべて収納しても、片手で持てるサイズまでコンパクトになれるのも魅力!
60ℓのザックと比較しても半分以下の高さなので、サクッと中に入れられるのだ。
❹タープがあると安心感が違う!
タープがあるだけで安心感がかなり違うので、ぜひ体験してもらいたい。
ちょっと気になるところ
❶背中が寒い
地面からの冷えは、ハンモックでも多少感じる。
マットなどを用意して、冬以外でも寒さ対策はしておこう。
❷中で過ごすのにコツがいる
木に対してまっすぐの姿勢で寝ると、ハンモックが体を包み込んでしまうため動きづらくなる。
斜めに寝る姿勢は、慣れるのに時間がかかるかも。
❸木の間隔をしっかり確保
ハンモックは、木の感覚が7〜9歩くらい空けて張るのが理想。
それ以下だと緩くなり、それ以上だとピンと張りすぎてしまうそうだ。
モリカツさんの工夫ポイント
❶リッジラインをフル活用
ハンモック間を結ぶリッジラインには様々なものが引っかけられる。
ポーチやランタンもかけられるので、小物の収納も便利なのだ!
❷ガジェットを駆使してひとりでも楽しく
「ハンモックではひとりで寝るときが多いので、ソロで楽しめるものを持っていきます」ということで、タブレットや小型スピーカーも用意。
ギア拝見
❶バケツ/ヌノバケツ(アクシーズクイン)❷ポーチ/BOP(ミステリーランチ)❸タブレット/ファイヤーHD(Amazon)❹寝袋&ザックカバー/(イスカ)❺マット/ラディアントダブルバブルパッド(ヘネシーハンモック)❻ハンモック/エクスペディションZIP(ヘネシーハンモック)❼ボトル/チタンGIキャンティーン(キース)❽スピーカー/ウッドスピーカーランタン(ニュートラルアウトドア)❾クッカー/A&F別注ホットサンドメーカー(コフラン)
PHOTO/黒崎健一
TEXT/小川迪裕
撮影協力/オートキャンプ・フルーツ村
出典/ガルヴィ2018年10月号