熟練キャンパーたちのギアへの愛が強すぎる!ギアの選び方や収納術がさすがだった…!
自分のスタイルを追求できるのがソロキャンプ。
そうなると当然、ギアにもこだわりが出てくる。
そこで上級ソロキャンパーの2人に、こだわりのギアについて語り合ってもらった。
右:宮崎さん(@38explore) インスタグラマー
フォロワー4万人を超えるインスタグラマー。
テンマクデザイン「サーカスTC」を使ったスタイルで人気沸騰し、今では軽バンを使った車中泊スタイルでさらに注目を集める。
左:野毛陽平さん sotosotodays店長
「sotosotodays」店長として、テント設営会や野外アウトドア展示会を積極的に企画・運営する。
リサーチも徹底し、海外出張もしばしば。
一台数役になるバケツ
ーーお二人のウェブサイトを見ると、ギアもスタイルもこだわりが強いように感じました。
宮崎さん(以下、宮):自分で「これいい!」と思ったモノを選んだだけですよ。
僕はインスタグラムの活動をとおしてさまざまな情報を得るようになって、そこから自分の好みが分かってきて、統一感が出るようになりました。
また、周りのキャンプ仲間のアンテナが高いので、自然と情報が集まるようになってきましたね。
野毛さん(以下、野):ネットで情報を得るのは今では当たり前になりましたよね。
僕はお店を運営している側なので、ギアについては自然と情報が集まります。
そのなかで自分が「これ便利かも!」と感じたものを購入し、実際のフィールドで使うようにしています。
ーー情報が集まる環境は大事ですね。お気に入りの道具はありますか?
野:僕はイエティが好きでして、最近は「ロードアウト 5ガロン バケツ」にはまっています。
その名のとおりバケツですが、別売りのフタを使えばこの上に座ることも立つこともできて、丈夫に作られています。
宮:立つこともできるんですか!? 自分の体重でも壊れないかな(笑)。
野:公式HPには耐荷重の記載がないので、最後は自己責任にはなりますが……(苦笑)。
でも、踏み台として使えると記載されているので、相当丈夫に作られていると思います。
ソロキャンプでは、この中にギアを詰め込んで収納ケースとして使っています。
家にシェラカップが30個くらいあるのですが、それらをまとめるのにもバケツは重宝しますね。
宮:野毛さんが話すと、なんだか欲しくなってくる(笑)。
野:あと、フタがあればチェアだけでなくテーブルとしても使えるので、一台数役になるんですよ。
このバケツのおかげで、ソロキャンプがより楽になりました。
小物をいかに持っていきやすくするか
宮:僕のオススメは38パレットの隣に付ける収納ケースですね。
野:宮崎さんなら、もっと大きいものが登場すると思っていました。
宮:ミリタリー仕様の本格的な収納ケースで、この中にナイフやトング、トーチ、箸などいろいろな小物を入れています。
大人数の料理や、地面を軽く掘るときにも使える大きいスプーンも入ります。
野:うわぁー! 男心くすぐられる!
宮:これさえあれば、わざわざキャンプ道具をまるっとクルマから出さなくても、クルマにそっと忍ばせておけば忘れずに調理などができるんです。
これは自分用で、あと家に彼女用もありますよ(笑)。
野:そういえば、宮崎さんのテントに大きいブラックの収納ケースがありますね。
宮:あれは「SKB」というアメリカのハードケースメーカーのもので、ブランド自体はギターケースとしてスタートしたみたいです。
似たブランドがほかにありますが、それよりも値段が半額くらいで買えて、最低限の頑丈性があるので十分使えます。
あのキャリーケースの中に、寝袋からガス缶、水筒、ランタンまでいろいろなものを入れて持ち運んでいます。
野:超かっこいいですよね。収納もキレイ。
宮:ソロキャンプって、大きいギアが必要ない一方で小物が増えるじゃないですか。
それぞれ個別で持っていくのが正直面倒で…。
それで小物を入れる収納ケースを用意し、さらにそれらをまとめる大きいケースを用意したら、気軽にキャンプへ行けるようになってきました。
野:おっしゃるとおり! ソロキャンプは小物をいかに持っていきやすくするか、が大切ですね。
僕はファミリーキャンプもよくするのですが、大きいトランクケースを2個くらい持ち込むのでしんどいです。
ソロは自分の分だけ持っていけばいいので、気楽ですよね。
ソロ専用の収納ケースがあれば、それだけでいいので忘れ物も減りますし、キャンプへ行くハードルが下がるように感じます。
PHOTO/稲澤朝博
TEXT/小川迪裕
出典/ガルヴィ2019年10月号