「画期的すぎる…!」時代に即したアウトドアメーカーの取り組みがすごすぎた
豊かな自然のなかでキャンプやアウトドアを楽しむのだから、環境に配慮したギアを使いたいと思うのは当然だろう。
そこで、各アウトドアメーカーがどのように自然環境に配慮しているか、その取り組みを紹介しよう。
【モンベル】フッ素をはっ水成分に使わない
人体に悪影響を及ぼす可能性があるフッ素をはっ水成分に使わない取り組みを行なっているモンベル。
2020年からフッ素系はっ水成分を一切使用しないPFCフリー素材に切り替えを進め、現在は約6割の製品で切り替えを終了している。
同様にメンテナンス用のはっ水剤も、PFCフリーとしている。
また、石油由来の原料を減らすことで、二酸化炭素排出量の抑制にも貢献。
山岳用テント「ステラリッジテント」のレインフライ生地には、トウゴマを原料とするナイロンを使用。
「ウイックロン」のTシャツには約25%、クールパーカには約80%の再生ポリエステルを使用している。
【コールマン】パッケージを収納ケースにすることでゴミを軽減
コールマンでは2023年より、一部のテント製品がユニークな梱包方法に切り替えられた。
ポリエステル生地での梱包だが、それを開封して裏返すと、取っ手付きの収納ケースになるのだ。
これによりゴミとなる外箱を削減することができ、環境負荷を軽減できる。
また廃棄物を製品として蘇らせるプロジェクト「MFYR」も行っている。
これは修理や再利用ができず、廃棄するしかないとなった素材を活用するプロジェクトだ。
廃棄されるはずだったテント生地を使ってバッグにアップサイクルしたり、インナーテントのメッシュドアやガイロープを利用してモスキートネットを作ったりして、新しい命を吹き込んでいる。
【ロゴス】環境にやさしい燃料の先駆け
ロゴスの成型炭「エコココロゴス」は、ココナッツ作りで出た大量のヤシガラから作られている。
単にヤシガラをゴミとして廃棄せずにすむだけではない。
一般に、安価な木炭はマングローブの木々を原料にしているが、この伐採が深刻な環境問題を引き起こしている。
伐採せずに守ることができれば、二酸化炭素削減にも貢献できることになる。
また2022年には、竹とトウモロコシ由来のパウダーを50%以上使用することで、プラスチックの使用を削減した環境にやさしい食器「ECO TAKE」シリーズも発売。
冷凍庫での保存も、食洗機での洗浄も可能なので、これまでの食器と同じように使用できる。
キャンプだけでなく、普段の生活でも活躍しそうだ。
TEXT/牛島義之
出典/ガルビィ2023年10月号