これも元は不要なもの!?アウトドアアイテムは自然に配慮して選びたい
豊かな自然のなかでキャンプやアウトドアを楽しむのだから、環境に配慮したギアを使いたいと思うのは当然だろう。
そこで、各アウトドアメーカーがどのように自然環境に配慮しているか、その取り組みを紹介しよう。
【キーン】廃車になったクルマのレザーシートを活用
環境負荷がかからないシューズ作りに取り組んでいるキーン。
ゴミとして埋め立てられる廃棄物を活用することで、石油化学製品の使用を削減すること、ゴミから発生するメタンガスの生成を抑制につなげている。
そんなことを意識した製品は「ハーベストコレクション」として展開。
廃車になったクルマのレザーシートや、農業廃棄物になる殻、葉、茎などを活用して、さまざまな製品を開発している。
【テバ】使用済みサンダルを回収・再生
世界で初めてストラップ付きサンダルを開発したテバ。
2020年から、主要製品のストラップを使用済みペットボトルなどから作られた100%リサイクルプラスチック素材に切り替えている。
これにより、ペットボトル7280万本以上が埋め立て廃棄物にならず、有効活用されている。
さらに、テバの使用済みサンダルを再生するリサイクルプログラム「テバフォーエバー」をスタート。
テバの使用済みオープントゥサンダルの集荷を公式サイトから依頼すれば、回収されたサンダルは廃棄物にはならず、リサイクル素材としてさまざまな製品に再生される。
アメリカだけでも、ゴミとして埋め立てられる靴の数は、年間3億足にのぼるという。
テバのような循環利用ができる製品が増えれば、環境負荷を抑えることができるはずだ。
【コロンビア】日本独自のプロジェクトも
多くの環境に配慮した製品を開発してきたコロンビア。
その精神は、日本で製品を取り扱うコロンビアスポーツウェアジャパンにも受け継がれ、独自のCSRプロジェクト「エコロンビア」が展開されている。
その最新の活動は、リサイクルナイロンを使用したバッグ3モデルの発売だ。
非常に軽量で、独自のはっ水機能「オムニシールド」を採用しているので、小雨や汚れもはじく実用的なアイテム。
また売上の一部は、日本山岳遺産基金へ寄付され、環境保全に役立てられる。
TEXT/牛島義之
出典/ガルビィ2023年10月号