見えないところがすごいんです!自然に配慮したアイテム
豊かな自然のなかでキャンプやアウトドアを楽しむのだから、環境に配慮したギアを使いたいと思うのは当然だろう。
そこで、各アウトドアメーカーがどのように自然環境に配慮しているか、その取り組みを紹介しよう。
【ヘリノックス】新たにリサイクル素材を採用
ブランドを代表するコンパクトチェアが好評を博しているが、実はそのチェアに使用されている合金製ポール「TH72M」もまた、高く評価されている。
かつてTH72Mの表面処理工程には、有害な酸を使用しなければならなかった。
しかし長い時間と労力を費やして独自の「グリーン アノダイジング」工程を開発。
酸を使用することのない、環境にやさしい製造が可能になった。
そんな背景を持つヘリノックスが、新たに環境に配慮した製品を発表。
2023年から投入される「ホームコレクション」の生地にリサイクル素材が使用されることになった。
同時に、人体と環境への影響を最小限に抑制していることを示す「ブルーサイン認証済」製品となった。
アウトドアギアブランドとしては初の認証となるという。
【イワタニ】カセットガスでも「見える化」
水素やグリーンLPガスなど、脱炭素社会の実現に向けて、さまざまな取り組みを行っているイワタニ。
そんな活動のなかでもあまり知られていないのが、イワタニカセットガス(オレンジ)のカーボンフットプリント算定だ。
カーボンフットプリントとは、製品の原料調達から廃棄までに排出された温室効果ガスを二酸化炭素に換算して表示することだ。
この取り組みによってメーカーもユーザーも、より環境問題に対する意識が高くなり、さらなる社会貢献が望めるようになるはずだ。
【サーモス】魔法びんを回収して再利用
1978年にサーモスが世界初の「高真空ステンレス製魔法びん」を生み出してから45年。
現在のサスティナブルなライフスタイルの先駆け的ブランドとも言える。
そんなサーモスが2023年から、使用済みステンレス製魔法びん回収サービスを開始した。
回収された製品は破砕・選別などの処理を経て再生材として生まれ変わり、新たな製品の素材となる。
回収拠点は、サーモスの直営店「サーモス スタイリングストア」の全4店舗のみだが、今後拡大予定だ。
対象はステンレス製魔法びん構造のボトル、タンブラー、スープジャーでメーカーは問わない。
TEXT/牛島義之
出典/ガルビィ2023年10月号