【炭で米を炊く】ワンランク上のアウトドア炊き込みご飯
アウトドアだと美味しいごはんを炊くのって難しそう、と思っている人は多いはず。
そこで、アウトドア料理に詳しいフードコーディネーターの風森美絵さんに美味しくなるごはんの炊き方を教えてもらった。
今回は炭で炊く場合のコツと、炊き込みご飯のレシピも紹介するぞ。
風森美絵さん
アウトドアに特化したフードディレクターでもあり、商品開発、レシピ製作からシーン全体のスタイリングまで行う外ごはんスタイリスト。
テレビやラジオ、雑誌、ウェブなどの各媒体に出演。画家としても活躍中。
基本になるのは30分以上の吸水
炊き方には色々あるが、共通するのは炊く前にしっかりお米に吸水させること。
風森さん曰く「とくにアウトドアでは、火力調整が細やかにできない分、芯残りを防ぐために30分以上の吸水を」。
炭で炊く場合のコツ
ホームセンターなどで売っている、リーズナブルな炭を使用。
着火時に炎が立ちやすいものが多く、炭の性質を利用したテクニック。
熾き火に炭を追加し炎を立たせる
焚き火台やBBQグリルなどにあらかじめ、熾き(灰がうっすらかぶった状態)の炭を作っておく。
そこに新しい炭を入れ、着火させて炎を立たせる。
鍋底に炎を当て強火状態で加熱
炭から立ち上がった炎を強火として使う。
ライスクッカーの鍋底に火が当たる位置にクッカーをセット。
そのまま火にかけていると、今回は14分ほどで沸騰してきた。
沸騰したら炭を確認! 熾きならそのまま加熱
15分ほど経つと、追加した新炭が熾きの状態になっている。
これを弱火として、そのまま加熱を続けよう。
熾きになっていない場合は、クッカーをずらして調整を。
湯気が収まってきたら完成間近
今回の場合、湯気が出なくなったのは、沸騰してから約20分後。
中をのぞいてみてOKなら、炭火からクッカーを降ろし、10分ほど蒸らせば完成だ。
炊き方のコツが分かったら、実際にご飯を作ってみよう。
今回紹介するのは旬の食材を使った炊き込みごはんだ。
鮭とサツマイモの炊き込みごはん
サツマイモのほくほく感と甘み、そして秋鮭の風味や塩気。
新米とこれらの味わいが絶妙な、秋の味覚の炊き込みごはん。
作り方は、材料と調味料を入れて炊き込むだけと簡単。調味料を「めんつゆ」のみにしたのもポイント。
材料
米(無洗米)……2合
鮭……2切れ
サツマイモ……一口大を8個分ほど
めんつゆ……50cc
水……360cc
作り方
① 米は30分ほど水につけておく。
② クッカーに米、水、めんつゆを入れ、軽くかき混ぜたらサツマイモを入れる。
③ ②の上に鮭を置き、食材に火が通るよう弱火〜中火で加熱していく。
④ 湯気が出なくなったら火を止め、15分ほど蒸らせばできあがり。
⑤ 混ぜ合わせていただこう。お好みで木の芽を添えてもOK。
味付けは「めんつゆ」のみで手軽!
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PHOTO/中里慎一郎
TEXT/横山穂波
出典/ガルヴィ2019年10月号