キャンパーの救世主!収納問題を一気に解決する神サービス!
新生活が始まる季節。この際、困っていたキャンプギアの収納スペースも解消したいもの。
そこで便利なのがトランクルームをキャンプ道具の倉庫として活用する方法。
今回は収納に悩むキャンパーのためにトランクルームについてまとめてみた。
※記事中のトランクルーム各社のサービスは変更になっている場合があります。詳しくは公式サイト等でご確認下さい。
トランクルームの基本
トランクルームは個人が荷物の保管場所を借りられるサービス。
建物の中の区分けに荷物を保管して自分で出し入れする「屋内型」をイメージするが、コンテナなどを利用する「屋外型」や、業者が出し入れをする「宅配型」もある。
広さも高さ100㎝程度のロッカータイプから5畳ほどの大型までさまざま。
平日に不要な道具を保管するには理想の"ギア倉庫〟なのだ。
キャンプ道具におすすめのトランクルーム
いくつかのおすすめトランクルームを紹介しよう。目的に応じて、自分に合ったサービスを見つけて欲しい。
■キュラーズ(屋内型・宅配型)
「キュラーズ」は2001年の創業以来、無料シャトルサービスなど独自のサービスを展開することでシェアを拡大。
ユーザー満足度が高いトランクルームとして知られている。
トランクルームのために設計された専用ビルなので、駐車スペース完備、温度・湿度の調整も適正に管理されている。
もちろんセキュリティも万全で、さらに火災保険、盗難保険にキュラーズ負担で加入。
また、日中ならビルにスタッフがいるので思い立った日に見学でき、その日から利用可。
0.5畳ロッカーから4畳以上の大型まで
ソロキャンギア一式にちょうどいいロッカータイプから、ファミキャンギア向きの2畳(1坪)や、アクティビティギアもいっしょに収納できる5畳タイプまでさまざまに用意されている。
無料シャトルバスで自宅まで迎えにきてくれる
自宅まで荷物を取りにきてくれる無料のシャトルサービスあり(利用は1回のみ)。1.6畳分の荷物を運搬できるのが頼もしい。
■ハローストレージ(屋内型・屋外型)
1995年に設立された「ハローストレージ」は、コンテナ利用の屋外型、ビルの一角を利用した屋内型だけでなくバイク専用、一軒家型「トランクハウス24」、シャッター付き車庫とフリースペースを組み合わせた「ハローガレージ」など、ユニークな収納空間を提供している。
契約は店舗に出向く必要がなく、WEBや電話で申し込みOK。
書類や鍵は郵送でやりとりするので忙しい社会人にうれしいスタイルだ。
熊本地震被災者にストレージを無償活用してもらうなど、社会貢献度が高い企業なのも信頼できる。
屋外型や一軒家型も!
大型テントやアイアンギアが多いなら、広くてリーズナブルな屋外型が便利。
また一軒まるごとトランクルームの「トランクハウス24」も占有駐車場があり出し入れしやすい。
ロッカータイプでカジュアルに
屋内型は0.5畳から用意されている。長尺物用に0.5畳+小物整理用にロッカータイプというふうにダブル使いしてもいい。
ラック組み立てサービスあり
有料となるが、搬入前にラックを設置してくれるサービスがある。壁を傷つけることなく組み立てられるのが便利。
ソロキャンギアを宅配型に預けてみた
GARVY編集部は話題の宅配型トランクルームにソロキャンギアを預けて、その使い勝手を体験してみた。
試したのはサマリーポケットの「スタンダードプラン」だ。
■サマリーポケット(宅配型)
空調完備の倉庫で一括管理しており、出し入れは宅配便にまかせることで月額利用料がリーズナブルに。
スタンダードプランであれば何が入っているか撮影してくれるので、管理が楽。
取り出しは箱ごとだけでなく、1点からも対応する。
預けたものが不要となったらそのままヤフオク!に出品できるオプションサービス「おまかせヤフオク!出品」など、トランクルーム初心者が利用してみようと思えるサービスを用意している。
サマリーポケットの利用手順
専用ボックスを取り寄せ、ギアを詰め込んだら宅配業者に依頼する。
あっけないほど簡単だ。では、手順をじっくり見ていこう。
①事前に専用ボックスを会員登録
サマリーポケットのトップページから「ログイン」→「ボックスを取り寄せる」→「無料で登録」の指示に従って会員登録。
②専用ボックスが到着
指定したサイズの専用ボックスが自宅に到着。
レギュラーボックスやラージボックスなど複数サイズがあるので、事前にどれくらいの容量が必要かざっくり計算しよう。
総重量20kg以下、ラージボックスなら25kgまでなら何点でも入れておける。
③キャンプ道具を箱詰め
レギュラーボックスにソロキャンギアを詰めていく。
ファミキャンにも使う寝袋とマット、燃料が残っているかもしれない火器を除き、だいたいのギアがレギュラーボックスの中に収まった。
④宅配業者に預ける
準備ができたらアプリやウェブで管理画面にログインし、集荷を依頼。
送り状の準備をしなくても、専用ボックスの宅配業者が送り状を持参してくれるので手間がかからない。
⑤預けた荷物をスマホで管理
スタンダードプランでは写真を撮ってくれるので、どんなギアを入れたか確認しやすい。
袋入りのものは管理画面のメモに自分で記載しておこう。取り出しは1点からでもOKだ。
体験してみての感想
箱に何を入れたのか忘れてしまいそうで不安だったが、スタンダードプランでは先方が写真を撮ってくれ、それをウェブ上で管理できるのも安心だ。
自宅での集荷・受け取りが基本なのだが、別の場所を指定できるのもイイ。
キャンプ場が了承すれば、荷物を現地で受け取るという身軽ソロキャンができるのだから。
荷物の出し入れごとに送料がかかるが、月二度であれば1箱3000円以内。
保管料を足しても月額4000円に満たない。
悪天続きの月や仕事の繁忙期でキャンプに行けないなら保管料のみで済む。
【満足度&アドバイス】
・自宅が広くなった ★★★☆☆
・自宅が汚れなくなった ★★★☆☆
・キャンプ準備が楽になった ★★★☆☆
宅配型は重量や大きさ、取り出すときに料金がかかるので、大型テントというよりは小物やウエアを保管するのにいいのでは。
宅配型の段ボールにキャンプギアはどれだけ入る?
サマリーポケットのラージボックスとレギュラーボックスにどれだけのギアが入るか試してみた。
宅配型がいいか、それとも屋外型や屋内型がいいか、そしてどれくらいの大きさのトランクルームが必要かイメージしてみよう。
■ラージボックス(160サイズ)
奥行き45cm×幅68cm×高さ37cm
1畳:約40箱 2畳:約80箱 3畳:約120箱
[中に入るギア]4人用ワンポールテント、タープ、ジャグ、焚き火台、焚き火台用テーブル、クッカー、ケトル、タンブラー、シェラカップ、フィールドラック。
ファミキャン用の大型テントまでは収まらないのが惜しい。ツーバーナーやランタンも入るが火器の預け入れは不可。
■レギュラーボックス(120サイズ)
奥行き37cm×幅43cm×高さ33cm
1畳:約20箱 2畳:約40箱 3畳:約60箱
[中に入るギア]タープ、ハンモック、シート、チェア、ミニテーブル2台、焚き火台、焚き火関連ギア、斧、シェラカップとメスティン、ミニ鉄板、ジャグ、コーヒーバネットなど。
ソロキャン用ギアであればあらかた収納できる。
※サマリーポケットに預けられるもの、預けられないものについては、公式サイトをご確認ください。
屋内型トランクルームの選び方
ベテランキャンパーのうたひろさんが屋内型トランクルームの選び方を教えてくれたので、これもぜひ参考にして欲しい。
■空調&エレベーター完備をチェック
屋内型=エレベーター完備というわけではない。2階以上で階段のみもあるので注意が必要だ。
エアコンでの完璧な湿度調節は難しいが気温が一定だし、暑い日でも落ち着いて作業できる。
■駐車場+自動ドアがとにかく便利
トランクルームの出入り口は自動ドアが便利。
開き戸では出し入れの際に閉まるといちいち解錠しないといけないが、自動ドアなら扉を押さえる必要がない。
併設駐車場への行き来もスムーズな方が助かるだろう。
■セキュリティが万全かどうか
警備会社と契約しているサービスがほとんど。
盗難防止はもちろん、ひとりで作業しているときに不審な点があるとすぐに駆けつけてくれる。
基本的にフロアは無人なので、ぜひチェックしておこう。
トランクルームのQ&A
Q.預けられないものがあるってホント?
A.可燃物・液体・食品・匂いが強いモノは不可
ほぼすべてのトランクルームで可燃物、漏れる危険のある液体や匂いが充満しかねないモノは不可。
他の人の保管物に影響を与えないためにもこうした制限は当然のことだ。
また、いくらエアコン完備でも衛生面を管理しきれないので、食品や植物、そしてペットを住まわせることもダメ。
Q.自宅近くに空きがないんだけど、待つしかない?
A.インターそばにも注目
キャンプ場に行くのに高速道路を使うのだから、自宅そばに空きがなければ最寄りインターのそばが狙い目。
広くてリーズナブルな物件が見つかる可能性は高い。
Q.濡れたまま保管していいの?
A.部屋と荷物が劣化する原因なのでよく乾燥させて
建物を汚すし、そもそも湿気が残ったまま保管していると、いくら空調完備のトランクルームであってもカビや加水分解などギアが劣化する原因になる。
雨撤収のあとは車内で保管し、乾かしてから収納しよう。
Q.不要になったモノの処分はできる?
A.オークション出品のサービスも
基本は自分で処分。
ハローストレージの不要品処分サービス、サマリーポケットのおまかせヤフオク!出品(オプション)を使うのもテだ。
Q.棚がほしいんだけど自分で手配するの?
A.基本は自分で用意
一部を除き、備え付けの棚はまずない。荷物を入れるときに自分で持ち込み、組み立てよう。
ハローストレージのラック組み立てサービス(エリア限定)、キュラーズのレンタルラックを利用してもいい。
出典:ガルヴィ2022年6月号